F1 バーレーン・プレシーズンテスト

”クセの強い”マクラーレンとはおさらば? 新しい空力規則で持病を克服か

マクラーレンは、2022年F1マシンの空力規則が、昨年ダニエル・リカルドが苦しんだいくつかのネガティブな特性を解消するのに役立っていると考えている。

Jonathan Noble

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公開日時: 2022/03/09 22:43

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Daniel Ricciardo, McLaren MCL36

 マクラーレンは、2022年のF1マシン『MCL36』について、チーム固有の弱点が解消されたと考えている。

 昨シーズンからマクラーレンに加わったダニエル・リカルドは、当初はマシンのハンドリングに馴染めず、厳しい状況にさらされた。シーズンを通じてリカルドも適応を進め、チームもそれなりに進歩したが、それでも問題をすべて解消できたようには見えなかった。

 リカルドがうまくマクラーレンに適応できなかった原因のひとつとして、マクラーレンのマシンは特殊な適応が必要な、ある意味”クセの強い”マシンになっていたことが挙げられる。

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 しかしバルセロナでの最初のプレシーズンテストを終え、マクラーレンのテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーは、空力コンセプトが変更されたことによって、これまでのマシンに現れていたマクラーレン固有の弱点を一部払拭することができたと考えている。

 2022年はレギュレーションが変更され、複雑なデザインをする自由度があまりない、よりシンプルなプラットフォームへと移行したことがその一因となっているようだ。

 新型マシンの初期評価についてキーは「今のところ、全体として運転しやすいクルマになっていると思う」と語った。

「ダウンフォースの発生方法を見ると、ある意味”力技”のような、巨大なアイテムがある。巨大なフロントウイングや、がっちりしたフロアはとてもパワフルだ」

「複雑さはかなり減っている。昨年までのような精巧なエアロダイナミクスではなく、力技のようなエアロダイナミクスを採用したことで、細かいパーツではなく大きな表面を使うことになるため、より安定したプラットフォームを得ることができるのだと思う」

「おそらくその点が、昨年と比べて少し役に立っていると思う。全体としては、正しい方向に一歩進んだと言えるが、間違いなくまだやるべきことはある」

 バルセロナでのプレシーズンテストで、リカルドとランド・ノリスが揃って競争力のあるタイムを記録し、チームにとって心強いテストとなった。

 そしてキーは、ここ数年チームを苦しめてきた懸念事項を払拭し、パッケージを洗練させることに成功したと考えている。

「マクラーレンの特徴は確かにあり、マクラーレンらしさを感じることができる。でも以前ほど極端なものではない」

「長所と短所が明らかになりつつある。そして当然、弱点を改善するためにどこを試行錯誤しようか検討している。だが例えば車高感度のような弱点は、どのチームも似たようなものなのではないだろうか」

「基本的には、ふたりのドライバーはクルマとうまく付き合っていて、これまで大きな懸念はなかったと思う。でも、別のコースでどうなるか見てみよう」

 キーは、低速コーナーでのパフォーマンスなど、マクラーレンが抱えてきた弱点は認識していたが、旧レギュレーションの複雑さゆえに、別の問題を誘発することなく問題を解決するのは常に困難だったと語る。

「強みと弱みがデータから見えていた。しかしクルマの複雑さ、特にこれまでの空力やセットアップのオプションを考えると、特効薬はなかったんだ。そのような状況を打破するための方法を開発しなければならなかった」

「そうした挙動が何年も続くと、それを取り除こうとした時にダウンフォースが大幅に減ってしまうんだ。だから一足飛びに変えるのではなく、びくびくしながら、ひとつずつ目的に近づいていくような作業が必要だった」

「新しいクルマを開発するという新鮮な機会を得たことで、これまで注視してきたネガティブな挙動に陥らないようにすることができた」

「すべてを解決できたわけではないが、新たな機会を得て、取り組むべきことを強く意識したことは確かだ」

 

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