イタリアGPで衝撃のF1デビュー、ニック・デ・フリーズがアルファタウリ入りか？　レッドブル重鎮との会談目撃情報

　先日行なわれたF1イタリアGPで衝撃のF1デビュー戦を戦ったニック・デ・フリーズが、9月16日（金）にオーストリアのグラーツを訪れ、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコと会談を行なったという目撃情報がある。

　デ・フリーズはイタリアGPのフリー走行1回目でアストンマーチンのマシンを走らせた。しかしその翌日には、虫垂炎に見舞われ緊急手術を受けることになったアレクサンダー・アルボンの代役としてウイリアムズから声がかかり、急遽F1デビューを果たすことになった。

　FP3の1時間しか準備の時間はなかったが、デ・フリーズは予選でチームメイトのニコラス・ラティフィを下し、決勝でも9位入賞を果たす活躍を見せ、ドライバー・オブ・ザ・デイを獲得した。

　そのデ・フリーズは来季のアルピーヌもしくはウイリアムズのドライバー候補と目されてきたが、ここに来てアルファタウリ加入の可能性も高まってきているようだ。

　レッドブルはアルファタウリのドライバーとして、今季インディカーを戦ったコルトン・ハータを起用することを目指してきた。しかし、特例でのスーパーライセンス獲得は難しい状況であり、レッドブルはハータの起用を断念したようだ。

　9月16日（金）の正午頃、デ・フリーズはオーストリアのグラーツを訪れ、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコと話し合いを行なったという目撃情報が寄せられている。グラーツにはマルコのオフィスがあり、デ・フリーズはそこを訪れ、来季のアルファタウリ入りの可能性について話し合ったものとみられる。

　デ・フリーズは長年マクラーレンのジュニアドライバーだったが、FIA F2でチャンピオンを獲得したもののF1のシートを手にすることができず、フォーミュラEに活躍の場を移した。そのフォーミュラEではメルセデスに加入し、同F1チームのリザーブドライバーも務めてきた。

　しかしメルセデスは2021-2022年シーズン限りでフォーミュラEを撤退。デ・フリーズとの契約は終了した。またメルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、デ・フリーズとマネジメント契約を結んでいないことも明らかにしている。

　デビュー戦で衝撃のパフォーマンスを見せたデ・フリーズを獲得することができれば、レッドブル陣営としては非常に魅力的なモノとなろう。

　ただデ・フリーズは9月中にハンガロリンクで、2021年型のアルピーヌのF1マシンをテストドライブする予定であると伝えられており、その去就に引き続き注目が集まることになるだろう。