日本人がF1に勝つのはいつか? 元ホンダの山本雅史「角田裕毅は日本の期待に応えられる存在」

ホンダを退社し、自身が立ち上げた会社でレッドブルとホンダ及び日本を繋ぐ架け橋になると語った山本雅史。日本人ドライバーがF1で勝つために、彼が働くことがあるのだろうか?

日本人がF1に勝つのはいつか? 元ホンダの山本雅史「角田裕毅は日本の期待に応えられる存在」
Listen to this article

 昨年までホンダのF1マネージングディレクターを務めていた山本雅史は、この1月をもってホンダを退社し、新たな会社を立ち上げてレッドブル・パワートレインズをサポートする役割を務めることになる。

 山本はこれについて、「レッドブルと日本」の橋渡しをすると語っている。これには当然ホンダとのやりとりをサポートするという側面が大きいが、日本の若いドライバーをレッドブルに紹介するという”任務”もあるという。

 日本のファンとしては、日本人ドライバーが表彰台の頂点に立つのを1日も早く目にしたいところだ。それに向けても、山本の手腕が重要になってくるように思われる。

 これについてどんな目標を持っているのか? そう尋ねると山本は、昨年F1デビューを果たした角田裕毅(アルファタウリ)の名を挙げ、次のように語った。

「F1で勝てるかどうかというのは、僕だけで語れる次元じゃなく、もっとレベルの高い話だと思います。ですが、今年は角田にとって、すごく良い年になると思います」

「車体が大きく変わるので、経験の差が少なくなります。そしてマイアミ以外は、全てのコースが経験済みです。角田は順応性も高いので、マイアミも問題はないはずです。昨年、初開催のサウジアラビアでも、ライン取りは褒められていましたし、彼も『ここでは他のドライバーと条件は一緒ですから』と言っていました。そういう内に秘めた自信も、今年開花するんじゃないかと思います」

 また山本は、角田をF2に昇格させることを決めた時について次のように明かし、角田が日本人で初めてF1に優勝することへの期待感を語った。

「角田をF1に昇格させるまでの過程で、(レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート)マルコさんとは『日本人で表彰台の真ん中に立ったドライバーはいないから、それを実現できるドライバーを乗せよう』という話をしてきました」

 山本はそう明かす。

「最初、フランツ(アルファタウリ代表のフランツ・トスト)やクリスチャン(レッドブル代表のクリスチャン・ホーナー)は、角田をもう1年F3に乗せて、チャンピオンを獲らせた方がいいんじゃないかと言っていた。2年目にはチャンピオンを獲れる、そういう資質があると言ってくれていたんです」

「でもそんなことをしていたら、ホンダがいる間にF1に乗せられないかもしれない……そういう勘も働いたんです。だからフランツやクリスチャンの意見もよくわかるんですが、F2にすぐに上げたいとマルコさんに言いました。F2ですぐにスーパーライセンスを獲れなければ、F1の表彰台の真ん中に立つことなんて難しい……だからチャレンジしたいと言いました。そうしたらマルコさんは、すぐにOKだと言ってくれて、どのチームのマシンに乗せようかという話になりました。そして最後までもつれましたが、角田はF2での1年目で、スーパーライセンスの獲得に必要な条件を満たすことができました」

「彼は土壇場に強い男だし、車体も変わる。ホイールも18インチになる。そう考えれば、彼のように若い人が絶対有利だと思います」

「角田は日本の期待に応えられるドライバーだと思いますし、僕それを応援して、見守っていきたいと思います」

「そして、今年はFIA F2に参戦する岩佐歩夢(DAMS)にもハッパをかけて、角田に続いていけるようにサポートしていきたいと思います」

 
Read Also:

シェア
コメント
逆襲のメルセデス……昨年レッドブル・ホンダに敗れたチームは「リベンジに燃えている」とラッセル語る
前の記事

逆襲のメルセデス……昨年レッドブル・ホンダに敗れたチームは「リベンジに燃えている」とラッセル語る

次の記事

マクラーレンF1、予算制限ルール適用下でのニューマシン設計は「プロセスを一から見直した」

マクラーレンF1、予算制限ルール適用下でのニューマシン設計は「プロセスを一から見直した」