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F1分析|やっぱりフェラーリ&レッドブルは速かった。決勝でメルセデスが戦う相手は?

F1バーレーンGPの予選が行なわれた。フェラーリとレッドブルが抜け出しているのは明らかだが、メルセデスが直接対峙するのは……

Lewis Hamilton, Mercedes W13

写真:: Zak Mauger / Motorsport Images

 2022年のF1開幕戦バーレーンGPの予選が行なわれた。まさに衝撃の結果だったと言えよう。

 まずは「フェラーリ勢が本当に速かった」ということだ。テストの時から、フェラーリはかなりのパフォーマンスを持っていると見られていた。そしてその下馬評が現実のモノとなったわけだ。

 シャルル・ルクレールがポールポジション、3番手にカルロス・サインツJr.がつけ、2番手マックス・フェルスタッペン、4番手セルジオ・ペレスと続いたレッドブル勢とがっぷり四つ。後続には大きな差を築いており、この2チームが開幕戦の優勝を争う公算が高いだろう。

 衝撃のふたつ目は「メルセデスが本当に苦しんでいた」ということだ。メルセデスはルイス・ハミルトンが意地の5番手を記録したものの、新たなチームメイトであるジョージ・ラッセルは9番手に沈んでしまった。

 そしてこのメルセデスが直接対峙する相手も衝撃だった。予選6番手はメルセデスを”追われ”、アルファロメオに移籍したバルテリ・ボッタス。ボッタスがハミルトンの真横に並ぶとは、誰が想像しただろうか? またその後方には昨年コンストラクターズランキング最下位のハース、ケビン・マグヌッセンが続いたのだ。この大躍進を果たした2チームが、メルセデス、アルピーヌ、アルファタウリあたりと争う……ということになる。勢力図は、まずはこの予選の段階では大シャッフルされた。

 さてこの予選結果から、決勝はどんな展開となっていくのだろうか? まずトップ2チームの争いを考えてみたい。

 トップ2チームのうちペレスを除く3台は、新品のソフトタイヤを1セットずつ残している。彼らはミディアムとハードも新品を1セットずつ残しており、新品タイヤのみでレースを走り切ることができるだろう。ソフトとミディアムのタイム差は、1周あたり1.2秒とも言われるほど大きく、ミディアムとハードの差も1秒と大きい。目指すはやはりソフト→ミディアムという戦略だと思われる。

 気になるのはこの2チームのレースペースである。金曜日に行なわれたフリー走行2回目では、フェルスタッペンが優れたロングランペースを発揮した。しかもフェルスタッペンのロングランはデグラデーションも小さく、他を圧倒。これだけを見れば、決勝ではレッドブル優勢と言えるだろう。

 ただペース自体はそれほどではなかった(ロングラン時のベストタイムはフェルスタッペンよりも1.3秒ほど遅かった)ものの、サインツJr.のロングランも、デグラデーションが小さかった。もしこのロングラン当時のフェラーリに燃料がかなり多く積まれていたとしたら……決勝ではレッドブルと実に激しい戦いになることだろう。逆に当時の燃料搭載量が同じ程度だったとしたならば、レッドブルに大きなアドバンテージがあるということになる。こればかりは、やってみなければ分からない。

 なおペレスは新品のソフトタイヤが残っていないため、トップ3台と真っ向勝負するには厳しい状況となろう。

 予選5番手のハミルトンにとっても、決勝レースは厳しいモノとなるかもしれない。ハミルトンもペレス同様、新品のソフトタイヤの残りはゼロ。隣に並ぶボッタスも同じように新品タイヤが残っていないことは救いとなるかもしれないが、7番手のマグヌッセン(ハース)と8番手フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は、決勝レースに新品のソフトタイヤを1セット温存させることに成功した。この2台が襲いかかってくるということも十分に考えられる。しかもFP2でのロングランのペースを見ると、これらのマシンは互角のようにも見える。

 なおボッタスは新品のソフトタイヤは1セットも残っていないものの、新品のミディアムタイヤは2セット残している。これはもしかしたら、ソフト(中古)→ミディアム→ミディアムの2ストップ戦略を狙う可能性を示唆したモノなのかもしれない。

 前述の通り、レッドブルやフェラーリはデグラデーションが小さかったため、1ストップでレースを走り切ることも可能かもしれない。しかしメルセデスやアルファロメオ、ハース、アルピーヌはデグラデーションが大きめであり、2ストップの方がレース距離を速く走りきれるという可能性も十分考えられる。

 実際ピレリも、2ストップ戦略が中心になるということを示唆している。

 ただトップ2チーム以下は、予選を見る限りでは実に僅差になっているようだ。予選Q1だけを見ても、4番手ボッタスから18番手ダニエル・リカルド(マクラーレン)までが1秒以内に収まる激戦。そんな中で何か決め手を持っているチームが、抜け出すことができるのかもしれない。

 そんな中で注目したいのは、アルファタウリ勢だ。アルファタウリは、現状では昨年のような速さは感じられない。しかしながらFP2のロングランではでグラデーションが小さく、これを武器に上位進出……ということもあるのではないだろうか?

 2022年のF1の真の開幕は、いよいよ本日(21日0時)スタートである。一体どんな展開・結末となるのか……まだまだ、アッと驚く何かが待っているのだろうか?

 
 
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