登録

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

Motorsport prime

Discover premium content
登録

エディション

日本

F1分析|2022年F1、レッドブルが圧倒的最速? 中団グループは大混戦:バーレーンGP FP2のロングランから読み解く

2022年のF1が開幕。その初戦バーレーンGPのFP2でロングランペースを比較すると、レッドブルが圧倒的なパフォーマンスを持っている可能性が高そうだ。

F1バーレーンGPフリー走行2回目 ロングラン分析(ソフト)

写真:: Motorsport.com / Japan

 2022年のF1シーズンが開幕し、早速その初戦バーレーンGPのフリー走行1回目と2回目(FP1およびFP2)が行なわれた。

 その中でもFP2は、予選や決勝と同じような時刻で行なわれるため、コンディションも近い。ゆえに各車とも予選想定のアタックラップ、そして決勝想定のロングランを積極的に行なう。つまり勢力図を占う上で、最も重要なセッションであると言える。レギュレーションが大きく変わった年の、最初のグランプリならばなおさらだ。

 今回のバーレーンGPのFP2を分析してみると、まず言えるのはレッドブルが速そうだということだ。マックス・フェルスタッペンはベストタイムで首位だっただけでなく、ロングランでも他を圧倒するペースを披露している。

 フェルスタッペンはソフトタイヤを履いてロングランを行なった。その際、9周にわたって連続走行を行なったのだが、そのラップタイムは1分37秒台前半〜中盤で揃っていた。しかも、タイヤの性能劣化に起因すると思われるペースの低下(デグラデーション)も、非常に小さい(0.07秒/周)。グラフの一番上の青い線がそれで、他車を圧倒しているのがよくわかるだろう(グラフはロングラン時のラップタイム推移を折線グラフで表したモノで、上の方が速いということを示している)。チームメイトのセルジオ・ペレス(水色)もフェルスタッペンに次ぐ優れたロングランペース(若干デグラデーションは大きいが)を発揮しており、レッドブルが決勝では最有力であるのは間違いないだろう。

 ソフトタイヤでこのレッドブルに次ぐロングランペースを発揮したのはなんと、昨年コンストラクターズランキング9位のアルファロメオであった。アルファロメオは、今季新加入のバルテリ・ボッタスが奮起。アタックラップでも速く、ロングランも優れていた。ただそのペースは1分37秒台後半〜1分38秒台であり、フェルスタッペンと比較すると大きな差がある。またデグラデーションは大きめの印象である。

 このアルファロメオに続いたのが、昨年コンストラクターズランキング最下位のハース、ドライバーはケビン・マグヌッセンである。このマグヌッセンのペースもボッタスとほぼ同等。そしてここにメルセデスのジョージ・ラッセル、フェラーリのカルロス・サインツJr.、アストンマーチンのニコ・ヒュルケンベルグらがひしめいている。つまり昨年下位だったチームが、昨年のコンストラクターズチャンピオン(メルセデス)に肉薄しているわけだ。ここだけを見ても、新レギュレーション導入により、勢力図が大シャッフルしている感がある。

 その後ろにアルファタウリのピエール・ガスリー、マクラーレンのランド・ノリス、そしてアストンマーチンのランス・ストロールらが続いている。ウイリアムズのニコラス・ラティフィは、それらよりもさらに遅れるペースで、最も速いフェルスタッペンからは、1周あたり3秒ほど遅かった。

F1バーレーンGPフリー走行2回目 ロングラン分析(ミディアム)

F1バーレーンGPフリー走行2回目 ロングラン分析(ミディアム)

Photo by: Motorsport.com / Japan

 なおソフトタイヤではなく、ミディアムタイヤでロングランを行なったマシンもある。その中で最速だったのは、メルセデスのルイス・ハミルトン(黒色)だったが、アルピーヌの2台(青&水色)とは団子状態であり、昨年までのようなアドバンテージは認められない。

 これらに続くのがやはりアルファロメオで、ルーキーの周冠宇がデグラデーションの少ない安定したペースを披露。さらにアルファタウリの角田裕毅(紺色)も同じようなペースでロングランを行ない、デグラデーションも小さかった。ハースのミック・シューマッハーも同じようなペースだったが、若干デグラデーションは大きそうだ。これら3台から0.5秒/周ほどの遅れで、アストンマーチンとウイリアムズが続く。

 ハースやアルファタウリを基準にソフトタイヤとミディアムタイヤのロングランを比較してみると、絶対的なペースではレッドブル、メルセデス、アルピーヌあたりが横並びということになるかもしれない。一方、ハミルトンとラッセルのペースを軸に比較すると、レッドブルは圧倒的優勢でデグラデーションも圧倒的に小さく、それ以外は大混戦ということになる……さてどちらが正しい見方ということになろうか? ただいずれにしても、一発では速さを見せるフェラーリが、ロングランではそれほど目立たないというのは意外なところだろう。

 もちろんこれはまだフリー走行。各車の燃料搭載量が分からないため、参考でしかない。土曜日(3月19日)には、各車がイコールコンディションで初めて戦う予選が行なわれるが、さてどんな結果になるだろうか? お見逃しなく。

 
 
Read Also:

Be part of Motorsport community

Join the conversation
前の記事 FIA年間表彰式を欠席したハミルトン、“罰金”逃れる。代わりに約600万円の寄付で合意
次の記事 マクラーレンに何が……F1開幕戦初日は苦戦、原因もハッキリせず

Top Comments

コメントはまだありません。 最初のコメントを投稿しませんか?

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

Motorsport prime

Discover premium content
登録

エディション

日本