ルクレールトップも、2番手フェルスタッペンは爪を隠す。角田裕毅6番手:F1第2戦サウジアラビアGP フリー走行1回目
2022年のF1第2戦サウジアラビアGPのフリー走行1回目が行なわれ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がセッショントップタイムを記録。角田裕毅(アルファタウリ)は6番手だった。
写真:: LAT Images
2022年のF1第2戦サウジアラビアGPのフリー走行1回目が行なわれ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がトップタイムをマークした。
開催第2回目となるサウジアラビアGP。開催に合わせ、舞台となるジェッダ市街地サーキットは視界や安全性を向上させるコース改修を受けている。またアストンマーチンは、セバスチャン・ベッテルの新型コロナ陽性により、開幕戦に続き第2戦もリザーブドライバーのニコ・ヒュルケンベルグがステアリングを握る。
現地時間17時、気温22度、路面温度28度というコンディションの中、1時間のセッションが開始され、各車足早にコースへ飛び出した。
サポートレースとしてFIA F2やポルシェ・スプリントチャレンジのマシンが事前に走行を行なっていたものの、セッション序盤はコース上は砂で汚れている状態。各車が通行するたびに、砂埃が上がっていた。
セッション開始5分という序盤で、開幕戦で大活躍を見せたケビン・マグヌッセン(ハース)にギヤボックストラブルが発生。変速をせずにピットへ戻ってくるように無線で指示が飛んだ。ハースのVF-22は、プレシーズンテストの段階から信頼性トラブルが続いている。
チームはマシンのフロアを外して作業を開始し、その後も走行再開できず。このコースを走ったことがないマグヌッセンとしては痛いトラブルとなった。
多くのドライバーは1セット目のタイヤにハードタイヤやミディアムタイヤを選択し、全員が経験値の少ない”超高速”コースの習熟を行なった。多くのチームがマシンに空力の可視化を目的としたフロービズを随所に吹き付けて周回を重ねた。
1本目からソフトタイヤをチョイスして走行を開始したメルセデスは、ストレートスピード向上を目指し、フラップの形状が変更されたリヤウイングをサウジアラビアGPに持ち込んでいる。その一方で、開幕戦では顕著に発生していたポーパシングは、第2戦になっても依然として出ているようだ。
各車が10周を周る前に、コーナー手前に設置されているはずの距離看板が脱落し、ランド・ノリス(マクラーレン)が接触。発泡スチロール素材で作られているボードのため、大きなトラブルにはならなかったものの、コース上に散らばったデブリを回収するために赤旗が提示された。
セッションは残り35分というところで再開。ここでは多くのマシンがソフトタイヤを投入した。
1セット目にソフトタイヤを選択したメルセデス勢は、2セット目にも続けてソフトタイヤを選択した。一方で、このタイミングまでタイムを残していなかったフェラーリ勢は新品のハードタイヤで周回を行なった。
各車は精力的にパフォーマンスランを行ない、タイムを更新していった。残り20分を切ると、多くのドライバーが再びガレージにマシンを戻した。
徐々に西日が強くなっていく中、各車が走行を再開。ほとんどのマシンがここでもソフトタイヤで走行を重ねた。最終盤にルクレールがマックス・フェルスタッペン(レッドブル)のタイムを塗り替えトップに浮上。チェッカーフラッグが振られ、ルクレールはさらなるタイム更新を試みるもこれは叶わず、FP1が終了した。
トップタイムは、ルクレールの1分30秒772。比較的若いソフトタイヤで、2021年のFP1トップタイムからおよそ1秒落ちという結果だった。
2番手には、フェルスタッペン。タイムはトップから0.116秒の1分30秒888だったが、これは1セット目のハードタイヤで計測したタイム。まだまだタイムアップは見込めそうだ。
3番手には開幕戦で驚きの速さを見せたアルファロメオのバルテリ・ボッタス。トップのルクレールから0.312秒落ちの1分31秒084をソフトタイヤでマークした。
4番手にカルロス・サインツJr.(フェラーリ)。アルファタウリの2台がそれに続いた。6番手タイムの1分31秒505を記録した角田裕毅は、セクターベストを所々で記録するなど、順調な滑り出しとなった。
7番手にセルジオ・ペレス(レッドブル)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が続いた。
順位 | ドライバー | 周回数 | タイム | 差 | 前車との差 | 平均速度 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | シャルル ルクレール | 17 | 1'30.772 | 244.859 | ||
2 | マックス フェルスタッペン | 24 | 1'30.888 | 0.116 | 0.116 | 244.547 |
3 | バルテリ ボッタス | 22 | 1'31.084 | 0.312 | 0.196 | 244.020 |
4 | カルロス サインツ Jr. | 14 | 1'31.139 | 0.367 | 0.055 | 243.873 |
5 | ピエール ガスリー | 28 | 1'31.317 | 0.545 | 0.178 | 243.398 |
6 | 角田 裕毅 | 26 | 1'31.505 | 0.733 | 0.188 | 242.898 |
7 | セルジオ ペレス | 25 | 1'31.563 | 0.791 | 0.058 | 242.744 |
8 | エステバン オコン | 26 | 1'32.026 | 1.254 | 0.463 | 241.523 |
9 | ルイス ハミルトン | 20 | 1'32.364 | 1.592 | 0.338 | 240.639 |
10 | フェルナンド アロンソ | 23 | 1'32.381 | 1.609 | 0.017 | 240.594 |
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