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F1分析|がっぷり四つのレッドブルvsフェラーリ。カギとなるのは”最高速”か?:F1サウジアラビアGP決勝

まもなく行なわれるF1サウジアラビアGPの決勝レース。今回もフェラーリとレッドブルのパフォーマンスが拮抗しているが、最高速には大きな差があり、それが勝敗を分ける可能性があるように見える。

Pole man Sergio Perez, Red Bull Racing, celebrates in Parc Ferme

写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images

 F1の第2戦サウジアラビアGPの決勝レースが、今晩行なわれる。最大の注目は、勝つのはレッドブルなのか、それともフェラーリなのかというところだろう。

 開幕戦バーレーンGPでは、フェラーリのシャルル・ルクレールがポールポジション、ファステストラップ、そして優勝を手にするまさに完勝だった。レッドブルのマックス・フェルスタッペンはルクレールに食らいついたが、徐々に差を開かれることになってしまった。

 これだけを見るとフェラーリの強さが圧倒的に見えるが、開幕戦のバーレーンでレッドブルはブレーキのオーバーヒートに問題を抱えていた模様。冷却のため、前との間隔を開かなければいけないという事情もあったようだ。

 さて今回のグランプリでは、フェラーリ勢がFP2でロングランを行なえなかったので、2チームのレースペースを比較することができない。ただ予選でのパフォーマンス、前回のレースでのパフォーマンスを考えれば、2チームががっぷり四つの戦いを繰り広げるのは必至だろう。

 そんな中でも気になるのは、最高速度の違いだ。バーレーンでもレッドブルは、ストレートスピードで他を圧倒していた。それは今回も同様で、全ての計測地点でレッドブルの2台が首位と2番手に並んだ。

 対するフェラーリ勢は、いずれの計測地点でも中位〜下位にとどまった。ターン27の手前にあるスピードトラップでは、レッドブルのセルジオ・ペレスが335.1km/hだったのに対し、カルロス・サインツJr.は327.1km/h。その差は8km/hと大きい。フィニッシュラインでは7.7km/h、セクター2でも8.1km/hと大きな差がついている。

 ここから考えると、フェラーリがコース上でレッドブルを抜くのは簡単ではなさそうだということ。つまりはポールポジションからスタートするペレスを逃さず食らいついていき、戦略で逆転を目指すという形になるのではなかろうか?

 そこで武器になりそうなのが、3番手スタートとなるサインツJr.の残りタイヤである。サインツJr.は、上位勢で唯一、新品のソフトタイヤを1セット残している。ソフトタイヤは今回、デグラデーションがミディアムやハードよりも激しいため、使いにくいのではないかと言われている。しかし一発の速さがあるのも事実。これを活かした戦略を組み立てれば、ペレス攻略の糸口も見えてくるかもしれない。

 ただフェラーリとしては、4番手スタートのフェルスタッペンについても気にしておかなければいけない。フェルスタッペンも当然最高速に優れており、警戒しておかなければ逆に抜かれてしまうことになりかねないのだ。

 さてトップ争いの後方、中団グループはまさに大混戦と言えよう。予選では5番手のエステバン・オコン(アルピーヌ)から9番手のピエール・ガスリー(アルファタウリ)までの差が、0.186秒しかなかった。

 FP2でのロングランでも、アルピーヌ、メルセデス、アルファタウリは、ミディアムタイヤで同じようなペースで走っていた(メルセデスが若干優勢だが)。アルファロメオ(バルテリ・ボッタス/予選8番手)やハース(ケビン・マグヌッセン/予選10番手)はFP2でロングランを走れなかったのでその真のパフォーマンスは現時点では不明だが、この争いの中に加わってくる可能性は十分にある。さらに予選ではQ2落ちとなったマクラーレン勢も、ロングランのペースは優れていた。中団グループがこれらの大集団となっても不思議ではない。

 そんな中でも少し気になるのは、アルピーヌのデグラデーションが大きそうだということだ。予選5番手のオコンは、ミディアムタイヤで0.282秒/周と、他よりもかなり大きなデグラデーションの傾向が表れていた。開幕戦バーレーンGPでも、彼らは2台揃ってデグラデーションの傾向が比較的大きめであり、決勝で耐える走りを強いられていた。

 まさかのQ1敗退を喫したルイス・ハミルトン(メルセデス)と、トラブルによりアタックできなかった角田裕毅(アルファタウリ)の追い上げにも注目したい。いずれもFP2でのロングランは悪くなく、しかもソフトタイヤの新品は大量に残っている。これを活かしてアグレッシブな戦略を成功させれば、十分に入賞圏内にたどり着くことはできるだろう。

 超高速であり、しかもコースのすぐ脇にはコンクリートウォールが待ち構えるジェッダ市街地コース。予選や併催のFIA F2同様、波乱のレースとなる可能性も十分にある。そんな中で、持ち前の速さを活かすのはもちろんのこと、まずは生き残ること、そして状況に合わせた戦略をミスなく遂行するということが、各チームに求められるはずだ。

 サウジアラビアGPの決勝レースは、日本時間の3月28日午前2時スタートである。

 
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