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DAZNのF1中継の魅力とは……多忙な中でもF1実況を続ける男、サッシャが語る中継にかける想い「F1を楽しむ仲間を増やしたいんです」

DAZNのF1中継で実況を務めるサッシャに、DAZNのF1中継の魅力、そして中継にかける想いなどを訊いた。

田中 健一

編集: 2023/09/21 9:49

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角田裕毅とトークするサッシャ

 今年のF1も、今週末にはいよいよ日本GPが開催される。シーズン全勝の可能性すらあると思われていたレッドブルが、シンガポールでまさかの失速……日本GPでは彼らが復活するのか、あるいは勢力図がガラリと変わったのか? そして角田裕毅が所属するアルファタウリが復活の兆しを見せていることもあり、大いに注目が集まる1戦となる。

 スポーツチャンネルDAZNでは、この日本GPを鈴鹿サーキットから全セッションライブ配信予定。それだけでなく、特別番組「F1 TIME PLUS SUZUKA」も、連日現地から配信される予定だ。

 そのDAZNのF1中継でメイン実況を務めるのがサッシャだ。サッシャは日々のラジオ番組に加えイベント等の司会を務め、F1以外のモータースポーツや自転車レースなど、今や各方面に引っ張りだこ。超多忙な日々を過ごしている。F1シンガポールGPの決勝レースは、同日に行なわれたスーパーGTの実況を終えた後、スポーツランドSUGOから新幹線とタクシーを使って移動し、レーススタート10分前に東京のスタジオに辿り着いて2時間にわたる熱戦を喋り倒した。

 そんな多忙なスケジュールの中、なぜF1の実況の仕事をやるのか? シンガポールGP決勝終了直後に尋ねると、彼は「F1は自分の原点」だと明かしてくれた。

「基本的には、お声がけいただいたからですよ」

 そう語るサッシャは、次のように続けた。

「子供の頃、最初に観たスポーツがF1とサッカーでした。物心ついた頃から、テレビでF1を見ていたんです。僕は1976年の生まれですから、79年か80年くらいからはF1を見ていたはずです」

 日本でF1の中継が本格的に始まったのは、1987年。ドイツ生まれであり、幼少期をそのドイツで過ごしたサッシャは、日本で中継がは始まる10年近く前から、テレビでF1を見ていたことになる。つまり、日本で最もF1を長く見続けているひとりと言えるかもしれない。

「初めてサーキットで観戦したF1は、1985年のニュルブルクリンクで行なわれたドイツGPでした。JPSロータスに、まだアイルトン・セナが乗っていたんですよ。それを僕は生で観ました。日本に来てからも、鈴鹿や富士、行ける時はほぼ毎年、日本GPを観に行っていました。家では友達を集めて観戦会をやったりしていたんです」

「そういうこともあって、F1の仕事をずっとやりたかった。もちろん他のスポーツやレースも楽しくやらせてもらっているんですが、子供の頃からのことを考えると、F1はやっぱり特別なモノなんです」

■F1はエンターテインメント!

 ラジオDJを皮切りに、”喋る”ことを生業にし始めたサッシャ。当初はF1の仕事はしていなかったが、「もっとこうすれば面白いのに!」と思いながら観戦していたという。そしてそれが、今の実況にも活かされているようだ。

「最初にニュルでF1を見てびっくりしたのが、レース展開が全く分からないということでした。順位が分かるのはリーダーボードくらいしかなく、まったく展開が分からない……そういう記憶があります。実に衝撃的なレースデビューでした」

「昔は、テレビでも情報が実に少なかった。でも僕は、鈴鹿で見る時にはカンガルーTV(ポータブル型の端末で、スタンドで実際にレースを観戦しながら、各車のオンボードカメラ映像やライブタイミングを確認することができた。世界各国のグランプリで、この端末がレンタルされていた)を借りていましたし、家で見る時には、サービスが始まった当初からタイミングモニターを併用してました。その時はもう喋る仕事をしていたので、『もっとこうすればいいのに!』と思いながら見ていたんです」

「そういう情報を一緒に伝えられたら、レースがもっと面白くなるんじゃないかと思っています。だから僕は配信する際、モニターをダーっと並べる。画面上で起きていることを、どう分かりやすく補完するのかが重要なんだと思います」

「でもF1に詳しくない人もいますから、レース前のトークなどで”こういうのを軸で見れば面白いんじゃないか”というモノをいくつか用意して、できるだけ楽しんでもらえるようにしています。詳しい人は、ご自分でタイミングモニターを駆使していらっしゃるでしょうから、こちらで何か言う必要はないかもしれませんけどね」

 F1はスポーツのひとつである。そしてスポーツイベントはエンターテインメントのひとつであるため、そういう面での面白さも、DAZNの配信を通じて伝えていきたいとサッシャは語る。

「DAZNにはF1 ZONE(レース,オンボート,タイムデータ,トラッカーの4画面表示)がありますから、深いファンの人たちに十分楽しんでいただけていると思います。しかし上級者から初心者まで、幅広く楽しんでもらえるようにすることが、僕のモットーでもあります」

「自分がF1のファンだというのもありますが、仲間を増やしたいんです。エンターテインメントとしての面白さをお伝えできれば、そういう新しい仲間を増やせるんじゃないかと思っています」

「もちろん、スポーツとしての面白さをお届けしつつ、エンターテインメントとしてのF1の面白さも伝えていきたい。ドライバーがどんなことを今考えているのかというのを想像してお伝えしたり、無線のところももちろんそうですが、そういうドライバーのヘルメットの中の素顔が見えそうな……そういうところが伝われば、初心者の皆さんにも見ていただきやすいんじゃないかな」

 またこれまでの中継にとらわれない、新しいスタイルを貫きたいともサッシャは語る。

「日本のスポーツ中継の良いところもあれば、海外の中継にも良いところがありますから、そういう部分を取り入れているつもりです」

「当たり前になっているところで、変えたいと思っているところもあります。日本だと、スポーツ=神聖みたいな部分があり、選手ややっている側の人たちは必要以上に神格化されるところがあります。実況と解説の関係にも、そういう部分があります」

「でもどちらも同じ人間ですし、どちらが上でどちらが下ということはない。色々言い合って、面白くなった方が良いと思っています。そのためには、しっかりと知識をつけなければいけませんけどね。スポーツとの間にも、主従関係があるのは好きではありません。スポーツがなければ僕らに伝えるという仕事はないわけですが、逆に僕らがいなかったなら、スポーツも面白く伝えられない。フラットな関係性だと思うんですよね」

■鈴鹿では、ファンのみなさんの“愛”を感じたい!

 そして迎える日本GP。サッシャは鈴鹿サーキットで、日本のF1ファンの愛を感じたいと語る。

「まずはお客さんが楽しみです。ファンのみんなと触れ合えるチャンスですし、ステージではみんなの顔を見られる。昨年の日本GPでは、悪天候の中でも『日本のF1人気ここにあり!』ということを見せつけることができたと思います。愛が詰まっているんです」

「愛が詰まっているグランプリは、良いレースになると思います。キザっぽくなっちゃうけど……でも、たとえばサッカーでも満員の方が盛り上がり、選手のテンションが上がります。モータースポーツもそれは同じなはずで、素晴らしいファンが良いレースを生んでくれると思います。去年よりも盛り上がってくれることを願いたいですね」

「レース自体は、レッドブルが取り返すのか、それとも勢力図がガラリと変わってしまうのか……それだけでもめちゃめちゃ楽しみですよね。そしてアルファタウリが良くなってきているので、角田裕毅がここ数レースの鬱憤を晴らして、今年最高のリザルトを出してくれたらいいと思います」

 DAZNなら、スマートフォンやPCでF1を楽しむことができる。現地で観戦する人も、現地には行かず自宅やその他の場所で観戦する人にとっても、DAZNのF1中継はうってつけのプログラムである。

 DAZNのF1日本GPの中継は、以下のスケジュールで行なわれる。

■9月22日(金)
FP1 11:20(11:30)〜 12:30 実況:サッシャ/解説:中野信治/コメンテーター:浅木泰昭
FP2 14:50(15:00)〜 16:30 実況:サッシャ/解説:中野信治/コメンテーター:浅木泰昭
F1 TIME PLUS SUZUKA 23:00 実況:サッシャ/解説:中野信治/コメンテーター:浅木泰昭

■9月23日(土・祝)
FP3 11:20(11:30)〜 12:30 実況:サッシャ/解説:中野信治/コメンテーター:浅木泰昭
予選 14:50(15:00)〜 16:00 実況:サッシャ/解説:中野信治/コメンテーター:浅木泰昭
F1 TIME PLUS SUZUKA 23:00 実況:サッシャ/解説:中野信治/コメンテーター:浅木泰昭

9月24日(日)
決勝 13:09(14:00)〜 実況:サッシャ/解説:中野信治/コメンテーター:浅木泰昭
F1 TIME PLUS SUZUKA 23:00 実況:サッシャ/解説:中野信治/コメンテーター:浅木泰昭

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