ハミルトン落胆、表彰台は遥か遥か遠くに……「正しいマシンになっていない。僕らはただ、前を向き仕事を続けるしかない」
メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1バーレーンGPの決勝でフェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)との戦いを楽しんだが、表彰台は遥か遠い場所だと落胆した。
写真:: Sam Bloxham / Motorsport Images
メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1バーレーンGPを終え、がっくりと肩を落とした。レッドブルのみならず、アストンマーチンにも全く太刀打ちできなかったからだ。
ハミルトンはスタートでアストンマーチンのフェルナンド・アロンソを交わし、5番手でレースを進めた。しかし息を吹き返したアロンソの速さは凄まじく、バトルの末先行されてしまう。その後はアロンソに引き離されるばかり……レース終盤にはペースの鈍ったフェラーリのカルロス・サインツJr.に迫ったが、オーバーテイクするには至らず。結局5位でレースを終えた。
レース後にハミルトンは、表彰台を狙える可能性は一切無かったと語った。
「アロンソとは一瞬接戦になったけど、僕は彼を追いかけることができず、彼は僕をどんどん引き離していった。僕はできる限りのことをしたんだ」
そうハミルトンは語った。
「タイヤの問題ではなく、マシン自体の問題だ」
「全体的に去年と一緒だった。午前中に戦略を立てたとき、チームが言うほどうまくはいかないだろうと僕は言ったんだ。その通りになった」
「やらなければいけない仕事がたくさんある。マシンには、ダウンフォースを付け加えなきゃいけない。ダウンフォースが圧倒的に不足しているんだ。その時が来て、リヤとフロントに荷重をかけることができれば、ペースを上げることができるだろう」
躍進を遂げて3位に入賞したアロンソとアストンマーチンは素晴らしい仕事をしたと、ハミルトンは語る。そしてアストンマーチンの今季のマシンは、メルセデスのテクノロジーが多く使われ、風洞実験もメルセデスの施設を使って行なわれたモノであることから、同じような結果を手にできていない自分達を戒めた。
「今日のフェルナンドが素晴らしい仕事をしたことを、心から祝福する。本当に素晴らしい仕事をしてくれた。アストンマーチンのチーム全員も、とても良い仕事をした」
「彼らのマシンは、半分は僕らのモノだ。彼らはメルセデスの風洞でマシンを作った。僕らも同じ風洞で空力開発を行なっているわけだから、やるべきことがあるはずだ」
昨年から進歩できていないように感じられるメルセデス。その状況について懸念しているかと尋ねられたハミルトンは、ネガティブな言葉を避けつつ、次のように語った。
「懸念という言葉は使いたくない。僕が言えることは何もないし、あんまり言いたくない」
そうハミルトンは言う。
「僕らはただ、働き続けなければいけない。僕らは自分達がいるべき場所にいないということを理解していて、これが正しいマシンでないことも理解している。それは厳しいことだ」
「でも前を向かなきゃいけない。頭を上げて、チームの皆をプッシュし続けなければいけないんだ。彼らにとってポジティブな光になれるよう、努力し続けなければいけないんだ」
レース中、アロンソとの戦いを楽しんだというハミルトン。しかし、表彰台の可能性は全くなかったと改めて語った。
「アロンソとの戦いは、一瞬だけど楽しかった。でも彼は、パフォーマンスに関しては別のリーグにいる。ご覧の通り、彼はどんどん引き離していったけど、激しい戦いを楽しんだ」
「僕らは表彰台からはものすごく離れていた。彼(アロンソ)の前にはフェラーリがいた。だから本来なら僕は6位だったはずだ。表彰台の可能性はどこにもなかった」
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