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F1分析|今年の角田裕毅はやっぱり頑張ってる。レースペースに見えるアルファタウリのマシンパフォーマンスの低さ……その中で入賞は大金星

今年の角田裕毅は、明らかな成長を遂げている。開幕2戦での11位に続き、3戦目に10位入賞。マシンのパフォーマンスを考えれば、大金星。そのレースペースを分析する。

Yuki Tsunoda, AlphaTauri AT04

 F1第3戦オーストラリアGPで、角田裕毅(アルファタウリ)は10位に入り、今季初入賞を果たした。この結果は、大波乱のレースだったとは言え、大金星と言っても良いだろう。

 開幕戦、そして第2戦と、2戦連続で11位フィニッシュしていた角田。この結果でも、大健闘の順位だったと言える。それだけ、現状のアルファタウリのマシンのパフォーマンスは低調なのだ。

 それは今回も同じ。というよりも、今回はさらにその戦闘力が低かった。

F1オーストラリアGP決勝レースペース分析:中団グループ

F1オーストラリアGP決勝レースペース分析:中団グループ

Photo by: Motorsport.com / Japan


 上のグラフは、オーストラリアGPの中団グループのレースペースをグラフ化したものである。角田のペースはグレーで示しているが、ハース(ケビン・マグヌッセン/薄い紫)、マクラーレン(オスカー・ピアストリ/オレンジ)、アルファロメオ(周冠宇/濃い赤)の3チームに、まったく太刀打ちできないほどのレースペースしかなかった。辛うじてウイリアムズよりも速いペースで走ったが、サージェントのチームメイトであるアレクサンダー・アルボンは、リタイアするまでは上位を走っていた……もし生き残っていたら、角田よりもはるかに良いペースで走っただろう。

 そしてひとつ興味深い傾向もある。角田は40周目まで、1分23秒を切れずにいた。しかしこの40周目で1分22秒台に入れると、その後は順調にペースアップし、中団グループのライバルとのペース差を縮めた。

 角田はレース後のコメントで、「タイヤの作動温度領域に入れるのに苦労していた」と語っていたが、このペース傾向を見る限り、ハードタイヤをしっかりと温めるまでにこれだけの周回数を要した可能性も考えられる。このあたりが、今季のアルファタウリの弱点解決のヒントであるのかもしれない。

 とはいえ、スティント終盤にペースアップしたとはいえ、ライバルに遅れを取っているという事実に変わりはない。

 そんな中でも混乱を掻い潜って10位入賞。しかも2度目のリスタートでは強烈なジャンプアップを見せて5番手まで浮上するシーンもあった。残念ながらその5番手という順位は、再スタート順を決める手順によって幻となってしまったが、マシンの戦闘力を考えれば、かなりの奮闘ぶりと言える。

 開幕2戦の走りも、入賞には届かなかったとはいえお見事だった。そして今回しっかりと少ないチャンスを掴み取ったという点も、大いに評価されるべき部分だろう。

 
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