セバスチャン・ベッテルの伝説的F1マシン収集の旅はこれからも続く……次の狙いは2004年のフェラーリ「最も美しいマシンとして、頭から離れない」

4度のF1王者に輝いた経験を持ち、昨年限りでF1現役を引退したセバスチャン・ベッテルは、多くの歴史的F1マシンを所有していることでも有名だが、次はフェラーリF2004が欲しいと目を輝かせた。

Race winner Michael Schumacher, Ferrari F2004

 昨年限りでF1ドライバーを引退したセバスチャン・ベッテルは、伝説的なF1マシンのコレクターとしても知られているが、次は2004年にミハエル・シューマッハーが乗ったフェラーリF2004を手に入れたいと語った。

 ベッテルは2010年から2013年まで、4年連続でF1のドライバーズタイトルを獲得するなど、伝説的F1ドライバーのひとりであると言える。そのベッテルは、昨シーズン限りでF1から引退。今は家族との時間を過ごすことが増えている。

 そんなベッテルは、名車と言われるF1マシンのコレクターとしても知られている。現在は1992年にナイジェル・マンセルが駆ったウイリアムズFW14Bや、1993年にアイルトン・セナがドライブしたマクラーレンMP4/8などを所有。環境問題にも精通しているベッテルは、これらのマシンに持続可能燃料を注入し、その可能性を訴えるパフォーマンスも行なっている。先日はグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでMP4/8を走らせた。

関連ニュース:

「僕はモータースポーツが大好きだし、今後もモータースポーツが続いていって欲しいと思っている。でもグッドウッドやF1が消滅してしまったら残念だし、そういう脅威が近づいていると思う」

 ベッテルはグッドウッドでそう語った。

「多くの人にとっては、それはまだ遠いことなのかもしれない。でも、世界は変わりつつあるし、別の形でそれを走らせることができるということを実証する必要があるんだ」

「僕は2台の古いマシンを所有している。それらは、現役当時と全く同じサウンドを奏でるんだ」

「若い人たちにはあまり興味ないかもしれない。でもマシンは美しく、音も美しいんだ。彼らでも、このクルマを見ると興奮すると思うよ」

「僕の考えは、より良い方法でそれを走らせることができると示すということだ。つまり代替品だよ。まだ完全な答えではないかもしれないけど、その方向に向かっていると思う。その考え方とは、地中から石油を汲み出してきて燃料を作るのではなく、実験室で燃料を合成するというものだ」

 これはF1など多くのモータースポーツが目指すモノと方向性は一致している。F1は2026年から、持続可能燃料を使うことが義務付けられることになっており、そのための開発が進められている。またホンダはF1を撤退する前の最終年である2021年に、自社でレシピを開発した持続可能燃料を実戦投入している。

関連ニュース:

 ベッテルは次のように続ける。

「多くの人はその存在を知らないし、レースやモータースポーツがその方向に切り替えることは避けられないという事実を知らないだろう。そうしなければ、そういう美しいマシンはいつか全て消えてしまう。それは残念なことだ」

 そんなベッテルは、コレクターとして次にどんなマシンを欲しいと思っているのか? そう尋ねられると「シューマッハーが2004年に乗ったマシン」と答えた。

「とても美しいマシンはたくさんあるけど、最も求めていると感じられるのは、マイケル(ミハエル・シューマッハー)のマシンのうちの1台だね。2004年に彼がレースしたマシン(フェラーリF2004)は、最も美しいマシンとして僕の頭から離れないんだ」

 そうベッテルは言う。

「でもそういうマシンは、年々値段が上がっている。でもマイケルのマシンのうちの1台を手に入れられたら、とても、とても幸せだろうね」

 そう語るベッテルは、なぜマクラーレンMP4/8を手に入れることにしたのか、その経緯についても明かした。

「僕の父はセナの大ファンで、家には1台の小さなミニカーがあったんだ。それが、93年のマクラーレンだった」

 そうベッテルは言う。

「僕がまだ小さかった頃、そういうことは何も知らなかった。いつのマシンかなんて、数えてもいなかったからね。でも、長い間僕の部屋にそのミニカーがあった。サイズも、見た目も、そしてデザインも、これまでに作られたマシンの中で、最も美しいマシンのひとつだと、僕はずっと思っていたんだ」

「入札するチャンスがあったことはとても良かったし、(グッドウッドで)走りを披露するチャンスを得られたのも良かったね」

 

前の記事 ブラッド・ピット主演のF1映画に寄せられる大きな期待。F1ブームのさらなる火付け役になるか?
次の記事 F1、ドライバーの“心拍数”グラフィックス導入に慎重姿勢「生体データをどう見せるか注意せねば」直下のFIA F2で試験中

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

Motorsport prime

Discover premium content
登録

エディション

日本