F1新車”雑感”解説2023|「ウイリアムズFW45」2段式エンジンカウルを、アルピーヌ風にアレンジ

ウイリアムズが、2023年型ニューマシンのシェイクダウンを前に、FW45の実車画像を公開した。昨年のマシンから、サイドポンツーンが大きく変更されている。

Williams FW45

 ウイリアムズF1チームは、2023年のニューマシン『FW45』の実車画像を2月13日に公開した。

 2月6日にFW45のカラーリングを先に発表していたが、13日のシルバーストン・サーキットでのシェイクダウンを前に、その真の姿が明らかとなった。

 ウイリアムズの車両性能責任者であるデイブ・ロブソンは、昨年のマシン固有のコンセプトは保持しているとしながらも、サイドポンツーンを中心に目に見える変化があると示唆していた。

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 公開された画像を見ると、エンジンカウルには段差がつけられており、昨年のレッドブルやアルファタウリ&アルファロメオの新車とも近いコンセプトだ。

 段の上はリヤウイングやビームウイングに向けて気流を流し、段の下はフロア上面に向けて気流を流すダウンウォッシュ型だ。

 サイドポンツーンのショルダー部分は、内側を通る気流を導くガイドのように壁を作っている。この手法は、昨年のアルピーヌ『A522』に近い考え方だろう。

Fernando Alonso, Alpine A522

Fernando Alonso, Alpine A522

Photo by: Mark Sutton / Motorsport Images

 ただ、FW45はそれと比べてもかなり過激にサイドポンツーン下部がえぐりこまれており、そちらからも空気をリヤに流そうとしている。また、サイドポンツーンの開口部は他チームと比べてもかなり小さくなっている。

 レギュレーション変更により、ホットな開発領域になると思われるフロアエッジは比較的昨年に近いオーソドックスなデザインとなっているが、ここはシーズンを通じても激しくアップデートされていくエリアとなるだろう。

 公開された3枚の写真からは、サスペンションレイアウトなどが変更されているかは確認しづらい。ステアリングロッドがフロントのアッパーウィッシュボーンよりも高い位置にあるようにも見えるが、これが正しければ空力的な目的を持ったジオメトリだろう。

 ノーズは、フロントウイングのメインプレーンまで先端が到達している。先代FW44のノーズ先端はその一段上のフラップと合流しており、ノーズ下に空気が流れる構造になっていたことを考えると、ここも変更点と言えるだろう。

 ウイリアムズが実際にどんなマシンをシェイクダウンで走らせるか注目だ。

 
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