角田裕毅が、個人マネージャーとしてマリオ宮川氏と契約した理由。そして”同級生マネージャー”平松氏へ見せた感謝の気持ち
角田裕毅は2023年の中盤から、個人マネージャーとしてマリオ宮川氏と契約を結んだ。その理由は一体何なのか? またファンミーティングでは、同級生でありパーソナルマネージャーである平松雄大氏に感謝の気持ちも見せた。
アルファタウリの角田裕毅は、2023年シーズン途中から、マリオ宮川氏とマネージャー契約を結んだ。ホンダ契約、そしてレッドブル契約のドライバーである角田が、個人的にマネージャーを起用するというのは、珍しいことのように思える。
この契約にはどんな意図があるのか? 角田本人に話を聞いた。
マリオ宮川氏は、かつてジャン・アレジや小林可夢偉の個人マネージャーを務めた人物であり、F1界での経験も人脈も豊富である。
しかし角田は前述の通り、ホンダ契約のドライバーであり、レッドブル契約のドライバーである。レッドブル契約のドライバーが独自にマネージャーと契約するというのは、これまでにもなかったことではない。
例えばレッドブル育成出身であり、F1のキャリアを通じてもトロロッソ〜レッドブルと、レッドブル系チームのみに所属しているマックス・フェルスタッペンは、レイモンド・フェルミューレンを起用している。
マリオ宮川氏と契約を結んだことについて角田は、次のように語った。
「昨シーズン(2022年)の中盤、契約延長の話があった時に、自分の見えないところで色々なことが動いていたと思います」
そう角田は語る。
「状況を把握できていないことが、結構ストレスになっていました。それがパフォーマンスに影響しなかったと言えば嘘になります」
「そういうところを、レースマネージャーとしてサポートしてくれているんです」
角田の2024年の契約は、日本GPの際に発表された。これについてはマリオ宮川氏の尽力があった。
「F1に日本人ドライバーがいることが大切です」
日本GPでマリオ宮川氏はmotorspot.comに対してそう語った。
「しかも今年のユウキは、ダニエル・リカルドやニック・デ・フリーズ、リアム・ローソンというチームメイトと戦い、自分のスピードとセンスをちゃんと見せてくれました」
「だから文句はないだろう、早くアナウンスしてくださいと言ったんですよ」
まさにそういう最後の後押しをする力を、マリオ宮川氏に求めたということなのだろう。
角田を支えるマネージャーは、マリオ宮川氏だけではない。角田の中学時代からの同級生である平松雄大氏も、パーソナルマネージャーとして同居し、角田を日々サポートしている。
「サポートの部分ではかなり大きく変えました。もうひとり、友人の平松雄大くんが、僕の身の回りのことやグッズ、自分のブランドという部分でもサポートしてくれています」と角田は言う。
「サポートチームをかなり強化したのは大きいです」
なお角田はシーズン終了後に一時日本に帰国し、地元・相模原で行なわれたファンミーティングに出席した。登場時には、会場に詰めかけたファンから角田コールが湧き上がった。
その直後には角田自ら平松マネージャーを引き上げ、観客に自身にかけたのと同じように”平松コール”を求め、自ら先導し歌った。それもこれも、実は角田本人が開会のほんの数分前に発案し、決まったことだった。
角田としても、日々のサポートへの感謝を込めたそんなシーンだったのだろう。
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