フリー走行レポート
F1 バーレーンGP

メルセデスがワンツー。しかしレースペースではやっぱりレッドブル&フェルスタッペンが速い? 角田裕毅15番手|F1バーレーンGP FP2

F1バーレーンGPのフリー走行2回目では、メルセデスのルイス・ハミルトンが最速。RBの角田裕毅は15番手だった。

Sir Lewis Hamilton, Mercedes F1 W15

 F1バーレーンGPのフリー走行2回目が行なわれ、メルセデスのルイス・ハミルトンが最速タイムをマークした。

 ついに開幕した2024年シーズンのF1。FP2の前に行なわれたFP1は昼間のセッションで、多くのチームが一番やわらかいソフトタイヤを使用しなかった。しかし薄暮の現地18時から開始されたFP2は予選、決勝レースと同等の時間帯であることから、各チームがソフトタイヤを使用した1周ペースやレースペースを測るプログラムを実施。テストでは見えてこなかった今季の勢力図の輪郭がより明確になったと言える。

 セッション序盤はソフトタイヤとミディアムタイヤで選択が分かれる状況。FP1でソフトタイヤを1セット投入していた3チームに加え、ウイリアムズもミディアムタイヤをここで使用した。

 選択に違いはあったものの、ここでは各チームがクールダウンラップを挟みつつ複数回のタイム計測を実施。予選Q1のように、最終コーナーでは渋滞が発生する場面もあった。

 ここでメルセデスのルイス・ハミルトンが1分30秒751をマークしてトップに立ち、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソが0.284秒遅れの2番手で続いた。遅れてコースインしたレッドブルのマックス・フェルスタッペンは1回目のアタックでハミルトンから0.520秒落ち。同じタイヤでの2回目のアタックでは0.410秒落ちまで改善した。

 セッション開始から15分が経過すると、それまでミディアムタイヤを履いていたドライバーもソフトタイヤでの走行を開始。セッション折り返し前後では、それまでソフトタイヤで走っていたドライバーも2セット目のソフトタイヤを投入し、全車が積極的に予選想定アタックを実施した。

 ハミルトンはここで自身が記録したトップタイムを更新する1分30秒374をマーク。チームメイトのジョージ・ラッセルもそこから0.206秒差の2番手と、メルセデスが好調さを伺わせた。

 一方、ポールポジション候補のひとりであるフェルスタッペンはハミルトンから0.477秒落ちというタイム。チームメイトのセルジオ・ペレスも中盤に沈み、レッドブルは比較的おとなしいタイムの出し方となった。

 セッション残り20分は、ほとんどのマシンがユーズドのソフトタイヤを履いてロングランを行なう時間。周回によってバラつきはあるものの、ここではフェルスタッペンが異次元のペースを見せ、スティント終盤まで1分36秒台をキープした。これに次ぐペースを見せたのはメルセデス勢で1分36秒後半〜37秒前半で周回。マクラーレンやフェラーリも、メルセデスと同じようなペースで走った。

 RBはタイヤのデグラデーション(性能劣化)が比較的厳しそうな状況。角田裕毅は1分36秒台でロングランをスタートし、10周も走らない段階でそのタイムが1分38秒台中盤まで落ち込んだ。これを鵜呑みにすると、決勝レースでは苦しむことになるかもしれない。

 ただこのロングランも、各車の燃料搭載量は不明。勢力図はまだ不透明な部分が多いと言えるだろう。

 結局FP2を終えてタイムシートではメルセデスの2台がトップ。そこにアロンソ、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)が並び、6番手にフェルスタッペンがつけた。

 FP1ではアタックラップを行なわず下位に沈んだハースのニコ・ヒュルケンベルグが7番手。その後ろにアストンマーティンのランス・ストロール、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、ペレスというトップ10となった。

 RBのふたりはリカルドが12番手、角田が15番手だった。

 
   
1
 - 
4
   
   
1
 - 
2
   
順位 ドライバー # シャシー エンジン 周回数 タイム 前車との差 平均速度
1 United Kingdom ルイス ハミルトン メルセデス 44 Mercedes Mercedes 25

1'30.374

  215.584
2 United Kingdom ジョージ ラッセル メルセデス 63 Mercedes Mercedes 23

+0.206

1'30.580

0.206 215.093
3 Spain フェルナンド アロンソ アストンマーティン 14 Aston Martin Mercedes 22

+0.286

1'30.660

0.080 214.904

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