F1 バーレーンGP

レッドブル重鎮ヘルムート・マルコ、RBのポジション入れ替えは”論理的な判断”だったと評価「角田よりもリカルドの方が、マグヌッセン攻略のチャンスがあった」

F1バーレーンGP決勝終盤にRBが発令したチームオーダー。これについてレッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコは、真っ当な判断だったと語った。

Helmut Marko, Consultant, Red Bull Racing

 レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコは、F1バーレーンGPのレース終盤にRBがチームオーダーを発令したことについてコメント。当時の状況を考えれば、論理的な判断だったと評価した。

 バーレーンGPの終盤、ハードタイヤを履いていた角田裕毅は、前を行くケビン・マグヌッセン(ハース)を抜きあぐねていた。そこに、角田のチームメイトであるダニエル・リカルドが急接近。この時のリカルドは新品のソフトタイヤを履き、角田よりも明らかに良いペースで周回を重ねていた。

 チームはこの状況下で、角田にリカルドを先行させるように指示を下した。角田は無線で不満を訴えたが、リカルドを先行させる。しかしそのリカルドも、ついにマグヌッセンを攻略することができなかった。結局リカルドが13位、角田が14位でレースを終えた。

 このRBの判断についてマルコは、論理的な判断だったと語った。

「論理的な観点から見ると、当時リカルドはソフトタイヤ、ユウキはハードタイヤを履いていた。そのため、リカルドの方がハースのマシンを走らせるマグヌッセンを追い抜ける可能性がより高かったと言わざるを得ない」

 そうマルコは語る。

「ポジションを入れ替えるように指示するのは、論理的なことだったと言わざるを得ないだろう」

 そう語るマルコは、RBがもっとパフォーマンスを高めなければいけないと語った。

「予選では11番手(角田)と14番手(リカルド)だったから、良い感じで前進できていると思う」

「レースではポイントを獲得してほしいと思っていたが、上位5チームに問題が発生しなければ、残りのチームがポイントを獲得するのは、今年は非常に難しい。堅実なパフォーマンスではあったが、今年はポイントを獲得するのが本当に難しいのだ」

「それを達成するためには、さらに多くの改善をする必要があると思うよ」

 

前の記事 F1、欧州ラウンドでの“ローテーション開催”は決定路線か。ドメニカリCEO、新時代2026年シーズンからの実施を示唆
次の記事 メルセデスF1代表、レッドブル代表の女性問題でF1首脳陣の介入を要求「チーム間の勢力争いに矮小化していい問題ではない」

Sign up for free

  • Get quick access to your favorite articles

  • Manage alerts on breaking news and favorite drivers

  • Make your voice heard with article commenting.

エディション

日本 日本