サインツJr.、バーレーン決勝はレッドブルの超優位予想「あそこは誰もできないようなタイヤ劣化だから」

　F1バーレーンGPの予選でカルロス・サインツJr.（フェラーリ）は4番手を確保。しかしポールシッターのマックス・フェルスタッペン（レッドブル）との決勝での戦いに向けては、ライバルのタイヤデグラデーション（性能劣化）のなさを警戒している。

　サインツJr.は予選でトップタイムを記録したフェルスタッペンから、0.308秒遅れの4番手タイムを記録。2列目からレースに臨むことになった。

　2番手につけたチームメイトのシャルル・ルクレールはポールポジションの可能性もあったと語るなどフェラーリは予選で昨年に引き続き速さを示した格好だ。

　サインツJr.はバーレーンGP予選を振り返ると、最後のQ3にかけた伸びがいつもより小さかったことから、検討すべきかもしれないと語った。

「僕らはQ1の最初からかなり強力だったと思う。それこそFP3やテストで見せていたように、1周ペースはとても良かった」

「ただQ2でコンサバなラップを刻み、明日のレースに向けてタイヤを節約して、Q3に向けてコンマ3～3秒は余裕があると思っていたのにとどかず、Q1からほぼ同じラップタイムで走っていたんだ」

「そして、僕らが普段見せているような進歩がなかったから、Q3には何か検討が必要な物があるかもしれないということが示されている。それ以外では、マシンにはかなり満足しているよ。チームの進歩にも満足しているし、いよいよレースの時間だ」

　サインツJr.は決勝レースに向けて、5番手スタートとなるセルジオ・ペレス（レッドブル）を相手にするのは難しいだろうと語った。

「僕は汚いラインの方からスタートして、チェコ（ペレス）は明日新品のソフトでスタートしてくるだろう。だから彼を倒すのはかなり大変になる」

「一方で、メルセデスと僕ら、マクラーレン、アストンマーティンは大体同じくらいのペースだ。面白いレースになるだろう」

　予選でレッドブルに接近したことが励みになるのではないかともサインツJr.は尋ねられたが、「まあ、レースまで待ってみよう。彼らはそこで急にレベルアップしてくるから」と答えて次のように続けた。

「レッドブルは誰もできないような（タイヤの）デグラデーションで、レースペースを発揮してくると思う。昨年の終盤8戦を見ても、僕らは予選で彼らに手が届く位置につけていると感じていたんだ。　それじゃあレースではどうかって？　様子を見てみよう」

　そう語ったサインツJr.だが、今年のフェラーリSF-24は昨年よりも優れたベースを築いているという考えは変わっていない。

「（今年のマシンは）より予測しやすくなったし、より理解できる。今はより良いモノを目指して戦う準備ができていると思う。初日のレッドブルのレースペースはかなり良さそうだったけど、メルセデスやマクラーレン、アストンマーティンは昨年の僕らみたいにレースで後退してくれるといいね。ウチは今年そうならないことを願っているよ」