F1 スペインGP

アップデート不発のRB。バイエルCEO、次戦オーストリアで従来パッケージに戻す可能性を示唆「データに騙されている可能性がある」

RBのピーター・バイエルCEOは、次戦オーストリアGPで今回スペインで投入したアップデートを諦め、従来パッケージに戻す可能性があると示唆した。

Yuki Tsunoda, RB F1 Team VCARB 01, Kevin Magnussen, Haas VF-24, Zhou Guanyu, Stake F1 Team Kick Sauber C44

Yuki Tsunoda, RB F1 Team VCARB 01, Kevin Magnussen, Haas VF-24, Zhou Guanyu, Stake F1 Team Kick Sauber C44

写真:: Zak Mauger / Motorsport Images

 RBにとって2024年のF1スペインGPは、まさに忘れたいような週末だった。アップデートパッケージを持ち込んだにも関わらず大苦戦し、2台揃って後方を走ることを強いられた。アップデート前のマシンの方が速いのでは……そう思えるような体たらくだった。

 これについてチームCEOのピーター・バイエルは、次戦オーストリアGPでは、少なくとも1台は旧仕様のパッケージに戻す可能性があることを示唆した。

 週末を迎える前に、角田裕毅はアップデートパッケージについてシミュレータで試し、その効果を感じていると語っていた。「あまり大きな期待をしすぎないようにしたい」としていたものの、それなりの手応えを感じているように見えた。

 しかしカタルニア・サーキットを走り始めると、ここ数戦入賞の常連となっていたのとは大きく異なり、下位のタイムしか出せなくなっていた。予選でもそれは変わらずに2台揃ってQ1敗退。決勝でも、上位進出の足掛かりを掴むことすらできなかった。しかし土曜日の時点でふたりのドライバーは「アップデートの効果を感じる」と口を揃えており、実際のパフォーマンスとの差が実に不思議な状況だった。

「我々はあらゆることを試したが、今週末はずっとうまくいかなかった」

 バイエルCEOはそう語った。

「残念ながら、金曜日のフリー走行で新しいウイングが壊れてしまった。そしてユウキは、ギヤボックスのひとつを壊してしまったようだ。それで交換する必要が出てきたが、ある時点で大混乱に巻き込まれてしまったのだ」

「学習と忍耐の連続だった。私はすでに、チームのみんなにこう言って勇気づけたんだ。『オーストリアに行って、シュニッツェルを食べれば大丈夫だ』とね」

 バイエルCEOも、新パーツが機能していることは、データで示されていると明かしたが、それに惑わされている可能性について、エンジニアが指摘しているとも示唆した。

「データでは明確だ。アップデートが機能していることが示されているんだよ」

「しかしレースエンジニアは、私にこう説明してくれた。『これらのアップデートに、騙されている可能性があるんだ』とね」

「つまり、マシンのスイートスポットを見つけたと思っていても、実際にはそれは違う可能性があるということだ。我々は少し夢中になりすぎてしまった。今後それを分析するけど、オーストリアでどうするかを決めるまでには、2〜3日の猶予があるはずだ」

 オーストリアで、アップデート前のパッケージに戻す可能性があるかと尋ねられたバイエルCEOは、次のように語った。

「それも選択肢のひとつだ。おそらく、1台のマシンは少なくともそうするだろう。それについて議論しているところだ」

「でもオーストリアGPはスプリントフォーマットで行なわれる。だから、何が起きているのかをすぐに調べる必要がある。つまり、その週末をどうしたいのか、最初のセッションで実際に把握する必要があるんだ。それに向け、プレッシャーが高まっている」

 現在のF1マシンは、完璧なセッティングをしなければ、適切に機能しないとバイエルCEOは言う。しかし今回に限っては、完璧だと信じていたところが、実際には正しいモノではなかった可能性があったという。

「エンジニアはいつも、主にタイヤのデータをシミュレーションするために使われるコンピュータ・モデルの相関関係について話す。それには、特に温度が関係しており、気温が1度や2度、そして3度変化すると、そのモデルは正しくなくなってしまう。数字的にも、うまく機能しなくなるんだ」

「さらに今のマシンは、ピラミッドのように機能するという事実がある。つまり(セッティングの)頂点を見つけなければいけないんだ。しかし、このシミュレーション・モデルは頂点にいると信じ込ませるが、実際にはそうではないこともある。鐘楼の一番上に立っていると思っても、実はその横に立っているようなものだ。今週末は、まさにそういう感じだった」

 

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