F1 イギリスGP

F1分析|FP2で新品ソフトタイヤを2セット使ってしまったレッドブル……扱いに苦労しているのか? フェルスタッペン「ミディアムの方が良さそう」

レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1イギリスGPの初日フリー走行で、ソフトタイヤの扱いに苦しんだ様子。その証拠に、FP2で他チームとは異なり、2セット新品ソフトタイヤを使ってしまった。

田中 健一

編集: 2024/07/06 7:52

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Max Verstappen, Red Bull Racing, darts tournament

Max Verstappen, Red Bull Racing, darts tournament

写真:: Erik Junius

 F1イギリスGPの初日、2回のフリー走行はいずれのマクラーレンのランド・ノリスがトップタイムを記録。ドライバーズランキング首位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、FP1で4番手、FP2で7番手となった。

 フェルスタッペン曰く、初日はソフトタイヤの扱いに大いに苦労したようだ。

 前戦オーストリアGPでは、決勝レース終盤にコース上で接触し、共に勝利を失うことになったフェルスタッペンとノリス。レース直後には互いに非難の応酬となったが、後に話し合いを行なったようで、わだかまりは解消してイギリスGPの週末に望んでいる。

 今季11戦を終えた段階でフェルスタッペンは7勝を挙げ、ランキング首位をひた走っている。しかし、マクラーレンの追い上げは急。特にノリスは、マイアミGPでF1初優勝を手にした後は表彰台の常連となり、コース上のパフォーマンスでは、間違いなくレッドブルを追い詰める存在となってきている。

 その結果が前戦オーストリアGP。レース前半はフェルスタッペンが単騎逃げの状態だったが、ピットストップでタイムをロスしたことでノリスに真後ろに追いつかれると防戦一方に。そして両者は接触するという結末を迎えたのだ。

 マクラーレンの好調さはイギリスGPでも続いており、ノリスは初日の2セッションで共に首位。「今日は良い1日だった。十分な走行距離を重ね、良いラップを走ることもできた。かなり快適に感じている」と語り、さらに次のように続けた。

「午前中にいくつかの変更を加えたから、良いリズムで乗ることができた。こういう高速コースでは、それは非常に重要なことだ」

「初日の2セッションはクリーンで、週末を良い形でスタートできた。かなり満足している」

 一方でフェルスタッペンは、初日の走行でかなり苦労した様子。特にソフトタイヤでの走行がうまくいかなかった。

「最初の2回のフリー走行を終え、まだやることが残っている。FP2では、ソフトタイヤであまりうまくいかず、ミディアムタイヤの方がまだ良さそうだった」とフェルスタッペンは言う。

「FP2では、(ソフトタイヤでのアタックで)チャペルに向かう途中で少しスライドしてしまった。だから、そこでアタックを止めてしまったんだ」

 フェルスタッペンがソフトタイヤに苦労しているという、そんな予兆が確かにある。それは、FP2で彼が、新品のソフトタイヤを2セット使ってしまったということだ。

 フリー走行2回目が終了した後には、2セットのタイヤを返却することが義務付けられている。そのため、ほとんどのチームが2セットしかタイヤを使わない。しかし今回のレッドブルは、FP2でミディアム1セット、ソフト2セットの合計3セットを使った。

 確かに、土曜日の早い時間帯には雨が降るという予報もあり、それを見越して早めにソフトタイヤを使ったという可能性もあるが、それ以上にソフトタイヤの扱いに苦しんだという側面が大きいだろう。

 ただフェルスタッペンはFP2で7番手という順位に終わったが、これは他のライバルよりもかなり早いタイミングで出したタイムでの順位。フェルスタッペンが言うように、2セット目のソフトタイヤではコースオフもあり、タイムを更新することができなかったのだ。

 各車が走行を繰り返すことで路面コンディションが改善していくことを考慮すれば、この順位はそれほど悲観するようなモノではないかもしれない。なおレッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコは、セッション後半に雨が降るという予報があったため、早い段階でソフトタイヤを投入したと説明していた。

 なおレッドブルがソフトタイヤの扱いに苦労しているというのが本当だとしたならば、朗報がひとつある。それは、決勝レースでソフトタイヤは使いにくいだろうということだ。

 FP2では多くのマシンがソフトタイヤでロングランを行なったが、デグラデーション(性能劣化)の度合いがかなり大きかった。平均値で言えば、3〜4周でミディアムタイヤの方が速くなってしまう、そんな状況だったのだ。そのためピレリも、決勝ではハードタイヤの方が使いやすいタイヤになるだろうと認めた。

「昨年と比較すると、ロングランでも純粋なパフォーマンスでも、ハードタイヤはうまく機能しているようだ」

 ピレリのチーフエンジニアであるシモーネ・ベッラはそう語る。

「今日、少しグレイニング(ささくれ摩耗)に苦しんだソフトタイヤよりも、(ハードタイヤを使った方が)レースでは有利に働くだろう」 

 

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 ハースF1小松礼雄代表、新人ベアマンのチームメイトは“経験豊富な”ドライバーとヒント「ルーキーふたりは抱えられない」

次の記事 エイドリアン・ニューウェイ、アストンマーティン入りに一歩前進か? 契約の発表は9月まではない模様

More from

田中 健一



小林可夢偉、”色々噛み合わなかった”母国富士戦。しかし旧友スティーブンスとの大バトルも魅せた「爪痕残さないとと思って……当たってないですよ!」

WEC

WEC

Fuji

4 時間前

小林可夢偉、”色々噛み合わなかった”母国富士戦。しかし旧友スティーブンスとの大バトルも魅せた「爪痕残さないとと思って……当たってないですよ!」



WEC富士大逆転勝利のトヨタ。アンカー平川亮、アルピーヌの猛攻凌ぐ「普通に走れば、抜かれないと思っていました」

WEC

WEC

Fuji

8 時間前

WEC富士大逆転勝利のトヨタ。アンカー平川亮、アルピーヌの猛攻凌ぐ「普通に走れば、抜かれないと思っていました」



WEC富士、レース終盤に衝撃のクラッシュ……マクラーレン720Sがメインストレートのガードレールに激突! その原因は”側面”スリップストリームだった!?

WEC

WEC

Fuji

19 時間前

WEC富士、レース終盤に衝撃のクラッシュ……マクラーレン720Sがメインストレートのガードレールに激突! その原因は”側面”スリップストリームだった!?

More from

ランド ノリス



アルピーヌ、SNSでの誹謗中傷に「容認できない」と声明発表。アゼルバイジャンGPの多重クラッシュでヘイト渦巻く

F1

F1

アゼルバイジャンGP

4 時間前

アルピーヌ、SNSでの誹謗中傷に「容認できない」と声明発表。アゼルバイジャンGPの多重クラッシュでヘイト渦巻く



ノリス、トップスピード不足に苦しむ。パワーユニットに問題アリ?「それを埋め合わせるために、プッシュする必要があった」

F1

F1

アゼルバイジャンGP

1 日前

ノリス、トップスピード不足に苦しむ。パワーユニットに問題アリ?「それを埋め合わせるために、プッシュする必要があった」



ノリス、アゼルバイジャン初日のペース不足に悩む「心臓にナイフを突き刺されたような気分」

F1

F1

アゼルバイジャンGP

3 日前

ノリス、アゼルバイジャン初日のペース不足に悩む「心臓にナイフを突き刺されたような気分」

More from

マクラーレン



驚速ポールのラッセル、決勝は「フェルスタッペンが脅威」クラッシュで16番手のアントネッリも警戒対象へ

F1

F1

アゼルバイジャンGP

1 日前

驚速ポールのラッセル、決勝は「フェルスタッペンが脅威」クラッシュで16番手のアントネッリも警戒対象へ



予選3番手のピアストリ、アゼルバイジャンGPで勝てる唯一の策は「牽引フックでメルセデスと繋ぐ」?

F1

F1

アゼルバイジャンGP

2 日前

予選3番手のピアストリ、アゼルバイジャンGPで勝てる唯一の策は「牽引フックでメルセデスと繋ぐ」?



マクラーレン、アゼルバイジャンGPは重要な試金石に? 得意じゃないハズのコースでの実力は

F1

F1

アゼルバイジャンGP

4 日前

マクラーレン、アゼルバイジャンGPは重要な試金石に? 得意じゃないハズのコースでの実力は

最新ニュース



アイザック・ハジャー、復帰戦で3位獲得「初めての自分のペースで表彰台。超嬉しい」

F1

F1 F1

アゼルバイジャンGP

9 分前

アイザック・ハジャー、復帰戦で3位獲得「初めての自分のペースで表彰台。超嬉しい」



次世代国産フォーミュラ『JMIA-DOME F113』が富士でデモラン! 開発ドライバーの大嶋和也も好感触「思ったよりも順調。楽しみです」

WEC

WEC WEC

Fuji

3 時間前

次世代国産フォーミュラ『JMIA-DOME F113』が富士でデモラン! 開発ドライバーの大嶋和也も好感触「思ったよりも順調。楽しみです」



フェラーリが最速のシャシーだったのは過去の話? ハミルトン「僕たちが2番手ではないのは間違いない」

F1

F1 F1

アゼルバイジャンGP

3 時間前

フェラーリが最速のシャシーだったのは過去の話? ハミルトン「僕たちが2番手ではないのは間違いない」



小林可夢偉、”色々噛み合わなかった”母国富士戦。しかし旧友スティーブンスとの大バトルも魅せた「爪痕残さないとと思って……当たってないですよ!」

WEC

WEC WEC

Fuji

4 時間前

小林可夢偉、”色々噛み合わなかった”母国富士戦。しかし旧友スティーブンスとの大バトルも魅せた「爪痕残さないとと思って……当たってないですよ!」

Widget prime_content_fullwidth doesn't have content

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録