F1 イギリスGP
F1分析|FP2で新品ソフトタイヤを2セット使ってしまったレッドブル……扱いに苦労しているのか? フェルスタッペン「ミディアムの方が良さそう」
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、F1イギリスGPの初日フリー走行で、ソフトタイヤの扱いに苦しんだ様子。その証拠に、FP2で他チームとは異なり、2セット新品ソフトタイヤを使ってしまった。
田中 健一
編集: 2024/07/06 7:52
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Max Verstappen, Red Bull Racing, darts tournament
写真:: Erik Junius
F1イギリスGPの初日、2回のフリー走行はいずれのマクラーレンのランド・ノリスがトップタイムを記録。ドライバーズランキング首位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、FP1で4番手、FP2で7番手となった。
フェルスタッペン曰く、初日はソフトタイヤの扱いに大いに苦労したようだ。
前戦オーストリアGPでは、決勝レース終盤にコース上で接触し、共に勝利を失うことになったフェルスタッペンとノリス。レース直後には互いに非難の応酬となったが、後に話し合いを行なったようで、わだかまりは解消してイギリスGPの週末に望んでいる。
今季11戦を終えた段階でフェルスタッペンは7勝を挙げ、ランキング首位をひた走っている。しかし、マクラーレンの追い上げは急。特にノリスは、マイアミGPでF1初優勝を手にした後は表彰台の常連となり、コース上のパフォーマンスでは、間違いなくレッドブルを追い詰める存在となってきている。
その結果が前戦オーストリアGP。レース前半はフェルスタッペンが単騎逃げの状態だったが、ピットストップでタイムをロスしたことでノリスに真後ろに追いつかれると防戦一方に。そして両者は接触するという結末を迎えたのだ。
マクラーレンの好調さはイギリスGPでも続いており、ノリスは初日の2セッションで共に首位。「今日は良い1日だった。十分な走行距離を重ね、良いラップを走ることもできた。かなり快適に感じている」と語り、さらに次のように続けた。
「午前中にいくつかの変更を加えたから、良いリズムで乗ることができた。こういう高速コースでは、それは非常に重要なことだ」
「初日の2セッションはクリーンで、週末を良い形でスタートできた。かなり満足している」
一方でフェルスタッペンは、初日の走行でかなり苦労した様子。特にソフトタイヤでの走行がうまくいかなかった。
「最初の2回のフリー走行を終え、まだやることが残っている。FP2では、ソフトタイヤであまりうまくいかず、ミディアムタイヤの方がまだ良さそうだった」とフェルスタッペンは言う。
「FP2では、(ソフトタイヤでのアタックで)チャペルに向かう途中で少しスライドしてしまった。だから、そこでアタックを止めてしまったんだ」
フェルスタッペンがソフトタイヤに苦労しているという、そんな予兆が確かにある。それは、FP2で彼が、新品のソフトタイヤを2セット使ってしまったということだ。
フリー走行2回目が終了した後には、2セットのタイヤを返却することが義務付けられている。そのため、ほとんどのチームが2セットしかタイヤを使わない。しかし今回のレッドブルは、FP2でミディアム1セット、ソフト2セットの合計3セットを使った。
確かに、土曜日の早い時間帯には雨が降るという予報もあり、それを見越して早めにソフトタイヤを使ったという可能性もあるが、それ以上にソフトタイヤの扱いに苦しんだという側面が大きいだろう。
ただフェルスタッペンはFP2で7番手という順位に終わったが、これは他のライバルよりもかなり早いタイミングで出したタイムでの順位。フェルスタッペンが言うように、2セット目のソフトタイヤではコースオフもあり、タイムを更新することができなかったのだ。
各車が走行を繰り返すことで路面コンディションが改善していくことを考慮すれば、この順位はそれほど悲観するようなモノではないかもしれない。なおレッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコは、セッション後半に雨が降るという予報があったため、早い段階でソフトタイヤを投入したと説明していた。
なおレッドブルがソフトタイヤの扱いに苦労しているというのが本当だとしたならば、朗報がひとつある。それは、決勝レースでソフトタイヤは使いにくいだろうということだ。
FP2では多くのマシンがソフトタイヤでロングランを行なったが、デグラデーション(性能劣化)の度合いがかなり大きかった。平均値で言えば、3〜4周でミディアムタイヤの方が速くなってしまう、そんな状況だったのだ。そのためピレリも、決勝ではハードタイヤの方が使いやすいタイヤになるだろうと認めた。
「昨年と比較すると、ロングランでも純粋なパフォーマンスでも、ハードタイヤはうまく機能しているようだ」
ピレリのチーフエンジニアであるシモーネ・ベッラはそう語る。
「今日、少しグレイニング(ささくれ摩耗)に苦しんだソフトタイヤよりも、(ハードタイヤを使った方が)レースでは有利に働くだろう」
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