レースレポート

F1 ハンガリーGP

115人目のF1ウィナー誕生! ピアストリ初優勝。ノリスはチーム指示で勝利明け渡す……角田裕毅9位で今季7回目の入賞|ハンガリーGP決勝

F1ハンガリーGPの決勝レースでは、マクラーレンのオスカー・ピアストリが優勝。RBの角田裕毅は9位だった。

滑川 寛

編集: 2024/07/21 15:29

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Oscar Piastri, McLaren F1 Team, 1st position, celebrates on arrival in Parc Ferme

Oscar Piastri, McLaren F1 Team, 1st position, celebrates on arrival in Parc Ferme

写真:: Glenn Dunbar / Motorsport Images

 ハンガロリンクで開催されたF1第13戦ハンガリーGP。7月21日(日)の決勝レースではマクラーレンのオスカー・ピアストリが優勝を収めた。RBの角田裕毅は9位だった。

 グランプリ2日目は雨混じりの天候だったが、日曜日の天候は晴れ。夏の日差しがサーキットを照らし、気温28度、路面温度47度というコンディションだった。

 前日に行なわれた予選ではマクラーレンがフロントロウを独占。ランド・ノリスがポールポジションを獲得したが、決勝に向けたレコノサンスラップではマシンに違和感を訴えた。ただ、ノリスは問題なくレースを迎えることができた。

 現地時刻が15時を迎えフォーメーションラップが開始。トップ10のドライバーは多くがミディアムタイヤを履いていた。そして、19台がスターティンググリッドに並び、全70周の決勝レースが幕を明けた。

 スタートではノリスが抜群の蹴り出しを見せたように思われたが、イン側からピアストリ、ノリス、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)と3台横並びという状況に。ピアストリがトップでターン1を抜けた一方、2台に挟まれたノリスは勢いを失い、コーナーで飛び出したフェルスタッペンが2番手でコースに戻った。

 レッドブルはコース外でアドバンテージを得たことによるペナルティを回避するため、フェルスタッペンにノリスを先行させるよう指示を飛ばした。フェルスタッペンはこの判断に渋々従い、無線で不満をぶちまけた。

 首位ピアストリは快走を見せ、2番手ノリスとのギャップを拡大。フェルスタッペンは失ったポジションを奪い返そうとノリスに肉薄していたが、周回を重ねるごとに少しずつ遅れ、逆にメルセデスのルイス・ハミルトン以下の接近を許した。

 上位陣で最初にピットへ動いたのはハミルトン。16周目終わりにピットへ戻り、ハードタイヤに履き替えた。ノリスは翌周にピットイン。首位ピアストリも18周目終わりにピットでタイヤを変えた。マクラーレン勢が選んだのは“皮むき”をしたハードタイヤだ。

 フェルスタッペンがピットへ飛び込んだのは21周目終わり。上位勢がタイヤ交換義務を消化した段階で、トップ4はピアストリ、ノリス、ハミルトン、フェルスタッペンという並びだった。

 フェルスタッペンはピットアウトした時点でハミルトンから7秒後方と離されていたが、徐々にその差を縮めて33周目にはDRS圏内に入った。ペースが落ちるハミルトンに対して、フェルスタッペンはあの手この手で攻め立てたが決定打に欠け、コース上で抜き切ることができなかった。

 レースが折り返しを過ぎる頃、トップを走っていたピアストリがコースオフ。3秒近くあった2番手ノリスとの差が1.3秒にまで縮まったものの、その後はペースを取り戻した。

 ノリスは45周目終わりにピットイン。最終スティントでは皮むきをしたミディアムタイヤを履いた。トップのピアストリはノリスから2周遅れてのピットインとなった。これが明暗を分け、ピアストリはノリスから3秒後ろでコースへ合流することとなった。

 マクラーレン内でポジションが入れ替わったが、チーム側は元々の位置関係に“再構築”することを望んでおり、ピアストリがノリスに追いつけばポジションを入れ替えるとドライバーに伝えた。

 これを良しとしないのがノリス。逆にピアストリとの差を拡大しようとプッシュを続けた。ただチームは3番手以下とも大きなギャップを築いていることから、マクラーレンはノリスにペースを落とさせようと懇願した。

 ノリスはチームオーダーを渋々受け入れて68周目のホームストレートで一気にペースを落とした。そしてそれだけにとどまらず、ピアストリを先行させた。レースの大半をリードしたドライバーを優先させるという、チーム内での事前の取り決めがあったのだろうか。

 首位に戻ったピアストリはそのままファイナルラップを周り、トップでチェッカーフラッグを受けた。チーム内でのポジション入れ替えはあったものの、レースの大半をリードし、嬉しいF1初優勝を手にした。なお、ピアストリは115人目のF1ウィナーだ。

 2位はノリス。表情こそ晴れなかったものの、パルクフェルメではピアストリの初勝利を祝福した。

 3位に入ったのはハミルトン。レース終盤にもフェルスタッペンと激しいバトルを展開したが、通算200回目の表彰台を獲得した。

 フェルスタッペンは63周目のターン1でハミルトンのインに飛び込んだが止まりきれず。ハミルトンと接触してコース外へとはじき出された。これでハミルトンを追うどころか、一度抜いたフェラーリのシャルル・ルクレールにも交わされ、5位フィニッシュとなった。

 6位カルロス・サインツJr.(フェラーリ)以下トップ10は、ペレス、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、角田、ランス・ストロール(アストンマーティン)という並びだった。

 角田はスタートでポジションを落としたものの、ミディアムタイヤで上位勢と同等のペースで周回。レース折り返しを前にハードタイヤへ交換した後も入賞圏内で粘りの走りを見せて9位。唯一1ストップ戦略を成功させ、今季7回目の入賞を手にした。

 

Main Information Additional Data Additional Data Driver Info Driver Info

   

1

 - 

5

   

Main Information Additional Data

   

1

 - 

2

   

順位 ドライバー #   周回数 タイム 前車との差 平均速度 ピット ポイント リタイア原因 シャシー エンジン 1 Australia オスカー ピアストリ マクラーレン 81   70

1:38'01.989

    2 25   McLaren Mercedes 2 United Kingdom ランド ノリス マクラーレン 4   70

+2.141

1:38'04.130

2.141   2 18   McLaren Mercedes 3 United Kingdom ルイス ハミルトン メルセデス 44   70

+14.880

1:38'16.869

12.739   2 15   Mercedes Mercedes 4 Monaco シャルル ルクレール フェラーリ 16   70

+19.686

1:38'21.675

4.806   2 12   Ferrari Ferrari 5 Netherlands マックス フェルスタッペン レッドブル 1   70

+21.349

1:38'23.338

1.663   2 10   Red Bull Red Bull 6 Spain カルロス サインツ Jr. フェラーリ 55   70

+23.073

1:38'25.062

1.724   2 8   Ferrari Ferrari 7 Mexico セルジオ ペレス レッドブル 11   70

+39.792

1:38'41.781

16.719   2 6   Red Bull Red Bull 8 United Kingdom ジョージ ラッセル メルセデス 63   70

+42.368

1:38'44.357

2.576   2 5   Mercedes Mercedes 9 Japan 角田 裕毅 RB 22   70

+1'17.259

1:39'19.248

34.891   1 2   RB Red Bull 10 Canada ランス ストロール アストンマーティン 18   70

+1'17.976

1:39'19.965

0.717   2 1   Aston Martin Mercedes フルリザルトを見る  

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 F1ハンガリー決勝速報|ピアストリ、F1初優勝! ”チームオーダー発令”でノリス2位。角田裕毅9位入賞

次の記事 角田裕毅、渾身のタイヤマネジメントで1ストップ作戦成功! アストン勢を下して9位「前日のクラッシュの埋め合わせができてよかった」

More from

滑川 寛



勝負の行方は“己の腕”次第。2度の世界覇者・笹原右京が語るROTAXカート「僕の人生を一番変えた場所」

Sponsored

Sponsored 1 年前

勝負の行方は“己の腕”次第。2度の世界覇者・笹原右京が語るROTAXカート「僕の人生を一番変えた場所」



レッドブルF1角田裕毅、昇格後ベストのアゼルバイジャンGPは「偶然じゃない6位」“残留タイムリミット”迫る中で確かな自信

F1

F1

アゼルバイジャンGP

1 年前

レッドブルF1角田裕毅、昇格後ベストのアゼルバイジャンGPは「偶然じゃない6位」“残留タイムリミット”迫る中で確かな自信



神童と呼ばれた男アントネッリ、苦戦続きもアゼルバイジャン4位で光明? 表彰台届かず悔しさも「自信が戻ってきた」

F1

F1

アゼルバイジャンGP

1 年前

神童と呼ばれた男アントネッリ、苦戦続きもアゼルバイジャン4位で光明? 表彰台届かず悔しさも「自信が戻ってきた」

最新ニュース



MotoGPオーストラリアGP決勝、フル参戦ライダーが6人欠場の悪夢。小椋が繰り上げで10番グリッドに

MotoGP

MGP MotoGP

オーストラリアGP

3 時間前

MotoGPオーストラリアGP決勝、フル参戦ライダーが6人欠場の悪夢。小椋が繰り上げで10番グリッドに



マクラーレン、今後前進するための”一歩”。マシンの新たな方向性を探るアップデートへの期待

F1

F1 F1

アメリカGP

4 時間前

マクラーレン、今後前進するための”一歩”。マシンの新たな方向性を探るアップデートへの期待



アロンソ、インディカーのスペイン開催決定を歓迎。しかしアメリカ国外開催の拡大に警鐘「コストが増加してしまう可能性がある」

IndyCar

Indy IndyCar 5 時間前

アロンソ、インディカーのスペイン開催決定を歓迎。しかしアメリカ国外開催の拡大に警鐘「コストが増加してしまう可能性がある」



小椋藍「展開は苦しかったが、ペースは悪くなかった」スプリントはタイヤ内圧ペナルティで13位に降着

MotoGP

MGP MotoGP

オーストラリアGP

5 時間前

小椋藍「展開は苦しかったが、ペースは悪くなかった」スプリントはタイヤ内圧ペナルティで13位に降着

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録