フリー走行レポート
F1 オランダGP

F1シーズン後半初戦は荒天で幕開け……ノリスがフェルスタッペンを0.2秒差で退け首位。角田裕毅は14番手|F1オランダGPフリー走行1回目

マクラーレンのランド・ノリスが、F1オランダGPのフリー走行1回目でトップタイムを記録。後半戦初戦は、雨と強風に見舞われる荒天でのスタートとなった。

Lando Norris, McLaren MCL38

Lando Norris, McLaren MCL38

写真:: Alastair Staley / Motorsport Images

 F1オランダGPのフリー走行1回目が行なわれ、マクラーレンのランド・ノリスがトップタイムを記録した。RBの角田裕毅は14番手だった。

 1ヵ月のサマーブレイクが明け、シーズン後半戦初戦となったオランダGP。しかしその初日は、生憎の天候での幕開けとなった。雨が降っているだけでなく、強風が吹き荒れるというまさに荒天。気温も路面温度も20度というコンディションで、FP1が始まった。

 そんな厳しい天候でも、複数のマシンがコースイン。ただ装着したタイヤは各車ウエットタイヤであった。なお、キック・ザウバーのバルテリ・ボッタスのマシンにはロバート・シュバルツマンが乗り、チームとしてはルーキードライバーの起用義務を1回消化した格好だ。

 しかしセッション序盤はコンディションが回復せず、各車とも散発的な走行となった。

 FP1開始から30分ほどが経過しようかという頃から、サーキットの上空から雨雲が去りはじめ、青空が顔を覗かせはじめた。日差しもコースに降り注いだ。

 そのタイミングで真打ち登場。地元オランダのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がコースインしたのだ。このフェルスタッペンは、全ドライバー中初めてインターミディエイトタイヤを履いたマシンとなった。

 しかしフェルスタッペンはターン12でスピン。豪快なスピンターンを決めて走行に戻った。

 その翌周、フェルスタッペンは1分21秒300を記録し、ウエットタイヤ装着のシャルル・ルクレール(フェラーリ)の暫定トップタイムを、4秒以上縮めてみせた。

 ただその直後、やはりインターミディエイトタイヤを履いたメルセデスのジョージ・ラッセル、マクラーレンのランド・ノリスが次々にトップタイムを更新。路面のコンディションは急速に改善していった。

 角田はセッション残り20分というところでようやくコースイン。1回目の計測ラップではイエローフラッグが掲出されたため思うようなタイムが出せなかったが、続くアタックで8番手タイムを記録した。

 驚きだったのはシュバルツマン。1分20秒857を記録し、フェルスタッペンをも上回って3番手につけた。

 残り10分を切ろうというところから、各車路面が乾いてきたため、ドライタイヤを投入し始めた。ライン上は完全に乾いているように見えた。そんな中ノリスは、自身のインターミディエイトタイヤでのタイムを3秒更新して首位に。ラッセルがこれに続いた。

 ただ走れば走るほどタイムが上がっていく状態。ノリス、ラッセル、そしてもう1台のマクラーレンであるオスカー・ピアストリが、首位を奪い合う展開となった。

 セッション最終盤、フェルスタッペンが一旦首位に立つシーンもあったが、ノリスが最後の最後で最速タイムを塗り替えてセッション終了。ノリスのタイムは1分12秒322だった。フェルスタッペンは0.201秒遅れの2番手、3番手はルイス・ハミルトン(メルセデス)だった。4番手にはフェラーリのカルロス・サインツJr.が続いたが、フェラーリ勢は全チーム中唯一ミディアムタイヤでのタイム計測であり、まだ爪を隠しているようにも見える。

 去就が注目されるセルジオ・ペレス(レッドブル)は、チームメイトのフェルスタッペンから1.7秒遅れの12番手と、不安が残る立ち上がりとなった。角田は結局14番手だった。

 この後日本時間の23時から、フリー走行2回目が予定されている。

 
   
1
 - 
4
   
   
1
 - 
2
   
順位 ドライバー # シャシー エンジン 周回数 タイム 前車との差 平均速度
1 United Kingdom ランド ノリス マクラーレン 4 McLaren Mercedes 17

1'12.322

  212.001
2 Netherlands マックス フェルスタッペン レッドブル 1 Red Bull Red Bull 13

+0.201

1'12.523

0.201 211.414
3 United Kingdom ルイス ハミルトン メルセデス 44 Mercedes Mercedes 13

+0.684

1'13.006

0.483 210.015

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