F1 オランダGP

フェラーリ、白旗宣言からまさかの表彰台。ルクレールが”最速”マクラーレンのピアストリ抑える「普段はこんな結果で満足できないけどね!」

予選を終えた時点では「今回は表彰台はまず無理」と語っていたフェラーリ。しかし一転、決勝では力強い走りを披露し、ルクレールが3位を手にした。

Charles Leclerc, Scuderia Ferrari, 3rd position, lifts the trophy in celebration

Charles Leclerc, Scuderia Ferrari, 3rd position, lifts the trophy in celebration

写真:: Simon Galloway / Motorsport Images

 F1オランダGPの決勝レースで、フェラーリのシャルル・ルクレールは3位。表彰台の一角を確保した。ルクレール曰く、3位で喜ぶことなど滅多にないが、今回ばかりは素晴らしい3位だと感じているようだ。

 フェラーリ勢はオランダGPの初日から苦戦。パフォーマンスが優れないだけでなく、カルロス・サインツJr.がマシントラブルに見舞われるなど、うまくいかないセッションばかりだった。

 予選でもルクレールの6番グリッドが精一杯。サインツJr.はQ2敗退となるなど、レッドブル、マクラーレン、メルセデスの3チームには全く歯が立たないように見えた。予選後にフレデリック・バスール代表も「前で何かが起きないかぎり、表彰台を獲得するのは難しいだろうね」と語っていたほどだった。

 しかし決勝になるとフェラーリ勢は息を吹き返したように活躍。ルクレールはマクラーレンのオスカー・ピアストリを抑え切って3位表彰台を手にすると、サインツJr.も5位に入った。

「3位で満足なんて言うことは、滅多にないんだけどね」

 ルクレールはレース後にそう語った。

「今回のような厳しい週末に、チームが成し遂げた仕事にとても満足している。FP1以降全てのセッションで苦労したけど、最も重要な決勝に全てをまとめ上げることができた」

「必要なペースを見つけ、完璧な戦略を実行し、ライバルをアンダーカットして彼らを後ろに抑え続けることができた。シーズン後半の初戦を、こういう形で終えることができてとても嬉しいね」

「次はモンツァ、僕らのホームレースだ。そこでティフォシのみんなに誇りを持ってもらえるよう、全力を尽くすよ」

 バスール代表も、望外の好結果を大いに喜んだ。

「ザントフールトにやってきた時は、あまり楽観的ではなかった。でも、今日は2台ともうまくいったよ」

 そうバスール代表は語った。

「スタートも戦略もピットストップも良く、ふたりのドライバーはタイヤをうまくマネジメントしていた。シャルルはピアストリを抑え込むことができた。この表彰台に値するよ」

「(ランド)ノリスがかなり先を走っていたことを考えても、我々は今回の結果をポジティブに考えなければいけない。でも、3位でフィニッシュするのではなく、勝つことに集中する必要がある」

「今季はまだ9レース残っている。そのうちのいくつかは、他のレースよりも我々に合っているはずだ。もうすぐ投入される新しいパッケージで何ができるのか、それを見極める必要があるが、この結果が間違いなく自信を深めるモノになった」

「今日はこの表彰台を満喫し、明日からはモンツァでのレースに集中する」

 

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