角田裕毅オランダGPの結果に落胆。チームに戦略見直し要求「ピットタイミングが完全にミス……他車の後ろに閉じ込められ、何もできなかった」
角田裕毅(RB)はF1オランダGPの決勝レースを終え、チームに対して作戦面を見直すことを求めた。
Yuki Tsunoda, VCARB 01, in the pit lane after a pit stop
写真:: Simon Galloway / Motorsport Images
RBの角田裕毅は、F1オランダGPの決勝レースを11番グリッドからスタートしながら17位でフィニッシュ。角田はレース後、戦略面でもっとうまく立ち回ることができたはずだと語った。
角田は予選で13番手となり、Q3に進出することができなかった。しかし前方のマシンが予選失格となったり、ペナルティを受けたりしたため、角田は11番グリッドからスタート。ポジションを上げるため、スタートタイヤにはソフトを選んだ。
しかしスタートがうまくいかずにポジションを下げると、2ストップでレースを走り切る作戦を採った。しかしピットストップしてコースに復帰する度にトラフィックに引っかかってしまう格好に。結局ポジションを落としに落とし、最終的にはウイリアムズのローガン・サージェントに抑え込まれて、17位でのフィニッシュとなった。
「僕らの戦略はうまくいきませんでした」
角田はレース後にそう語った。
「ピットインのタイミングは、まったく間違っていました。僕はピットストップする度に他のマシンの後方でコースに戻ることになってしまいました。それで、乱れた空気の中を走り続けなければいけませんでした。正直に言って、戦略は明らかに理想的ではなかったです」
「僕たちはもっとうまく戦えたはずなのに……そこから何もできませんでした。悪い選択ばかりしていたんです。確かに、スタートはもっとうまくできたかもしれません。ソフトタイヤを履いたのにポジションをひとつ落とすのは、確かに理想的ではなかったです。でもその後は……」
「ピットインのタイミングのせいで、僕は常に他のマシンの後ろにいて、乱れた空気の中を走ることを強いられ、トラフィックの中に閉じ込められてしまいました。何もできなかった……自分のペースも何も示すことができませんでした。かなり厳しかったです」
角田は、戦略についてもっとチーム内で話し合わなければいけないと語る。
「もちろん……戦略についてもっと話をしなければいけません」
「1ストップと2ストップ、そのどちらの方がうまくいくか、それを事前に知るのは難しいのは分かっています。結局は1ストップを選んだ(ダニエル)リカルドの方が良かったんです(12位)。過去には別の形……反対の状況(リカルドの戦略の方がうまくいかなかった時)もありました」
「でも、同時にふたつのことを起こすべきじゃないです。つまり僕らが採った戦略……2ストップでも、もっとうまくやれたはずです。だから、見直さなければいけないことです」
角田曰く、スタートを改善することも必須だというが、それは自分自身の問題なのか、あるいはシステムの問題なのか、まだ解明できていないという。
「僕にとっての主な問題は、スタートを本当に改善しなければいけないということです」
そう角田は続けた。
「スタートした直後に、少しスピードが落ちたように感じました。それが僕の人間的な問題なのか、それとも技術的な問題なのかは分かりません。でもその時何かを感じて、パワーも失いました。いつもそんな感じなんですが、今回もポジションを失ってしまいました……」
「多くの場合は、少なくともポジションを維持することはできました。でも今回はソフトタイヤを使っても、ポジションを失ってしまいました」
「これは夏休みの間に努力したんです。でもこれまでのところ、同じことが起きています。それを解決することにも集中しています」
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