リカルド、カナダGP以降のパフォーマンスに満足……しかしレッドブル昇格のためには「十分だとは言えない」と明かす
ダニエル・リカルド(RB)は、カナダGP以降のパフォーマンスには満足しているものの、レッドブル昇格のためには十分ではないと考えていることを明かした。
Daniel Ricciardo, Visa Cash App RB F1 Team
写真:: Simon Galloway / Motorsport Images
RBのダニエル・リカルドは、自身のパフォーマンスが本来の形に戻りつつあることには安堵しているものの、レッドブル昇格にはまだまだ十分なものではないと感じていることを明かした。
リカルドについては、依然として様々な噂が飛び交っている。サマーブレイクに入る前には、シーズン後半はセルジオ・ペレスに代わってレッドブルのマシンに乗ることになるのではないかと言われた。しかしそのサマーブレイクが明けると、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコが、来季リアム・ローソンをレッドブルかRBのいずれかで起用するのは間違いないと発言し、リカルドの去就は一転危うくなった。
サマーブレイク明けから、レッドブルのマシンに乗ることを期待していたかと尋ねられたリカルドは、次のように語った。
「そうだね。完全に否定することはなかったかな」
そうリカルドは語った。
「そんなこと考えたこともなかったよ……なんて言いたくはない。何かが起きるかもしれないとは思っていたけど、過度に期待したりはしていなかった。自分のやれることをやってみよう、電話がかかってくるならかかってくるだろう……それだけだった」
「もちろん電話はかかってこなかったけど、『今がその時だ! こういうことが起きる』と確信するよりも、精神的には準備が整っていたと思う。だから、ほとんど変わらない」
では来年の可能性は閉ざされたのかと尋ねられると、リカルドはそういうわけではないと、次のように説明した。
「『どうしてる? 移籍が決まったよ』という電話がかかってこなかったというだけだ。でももちろん、今でも来年に向けて話している。スパ(ベルギーGP)の後はまだファクトリーのシャットダウンに入っていなかったから、僕らはまだ働くことができた。フィルミングデーもあったから、その後でチームとも話したんだ」
「モントリオール(カナダGP)以降は、期待されていた以上の仕事をしてきたのは明らかだと思う。だから、自分にできるとわかっているパフォーマンスを続ければ、物事は自然にうまくいくだろう」
「つまりパフォーマンスが全てだ。もちろん自分でそれを続けていかなければいけないし、それがグリッドに残るチャンスを助けることになるだろう」
ただリカルドは、カナダGP以降の自身のパフォーマンスでも、レッドブルのシートを獲得するのに十分だったわけではないと語る。
「『これで十分だ。みんないい加減にしろ!』と言い切れるわけじゃない。シーズン前半ではなく後半になってパフォーマンスが向上したことについては評価できると思う……つまり間違いなく良くなっているはずだ。でも、十分だとは言えない」
「この形を今後数戦でも続けていければ、よし、これが今の本当の僕の姿だ、それをレースで証明したと思えると思う。でも、それは主観的なモノかもしれない。わからないね」
「僕は満足している。でも、それを要求するようなダンスを踊ったり、『僕は最高だった! だから何かしてよ』なんて言うつもりはない。僕は自分のやるべきことを続けていくだけだ」
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