F1 イタリアGP

ハミルトンが初日最速で締めくくる。どうしたレッドブル? 下位に沈む。角田裕毅は16番手|F1イタリアGP FP2

F1イタリアGPのフリー走行2回目では、メルセデスのルイス・ハミルトンが最速。RBの角田裕毅は16番手だった。

Sir Lewis Hamilton, Mercedes F1 W15, leads Oscar Piastri, McLaren MCL38

Sir Lewis Hamilton, Mercedes F1 W15, leads Oscar Piastri, McLaren MCL38

写真:: Andy Hone / Motorsport Images

 伝統のモンツァ・サーキットが舞台のF1第16戦イタリアGP。初日を締めくくるフリー走行2回目では、メルセデスのルイス・ハミルトンが最速タイムをマークした。

 現地17時から開始されたFP2。夕暮れ時にも関わらず、気温・路面温度共にFP1同様に暑いコンディションだった。

 1時間のセッションがスタートすると、アルピーヌのエステバン・オコンからコースイン。チームにとっての地元戦となるフェラーリのシャルル・ルクレールは手を振りながらアウトラップを周り、詰めかけた“ティフォシ”から拍手で迎えられた。

 多くのドライバーがFP2最初のタイヤとしてミディアムを選択。FP1で得られたデータからセットアップは正しい方向へ進んでいるのか、まずはマシンのチェック走行といったところか。

 まずはハミルトンが1分21秒641でトップへ。その後ルクレール、カルロス・サインツJr.のフェラーリ勢がトップに立ちワンツー態勢を築いた。

 セッションが20分を経過しようかというところで、各チームが予選想定プログラムを開始。新品ソフトタイヤに履き替え、タイム計測を行なった。

 前戦ウィナーのランド・ノリスが1分20秒851で全体ベストを塗り替え、チームメイトのオスカー・ピアストリも0.007秒差で続いた。しかしハミルトンが3周目に1分20秒738をマークしてトップに並び、マクラーレン勢の間に入る形でサインツJr.が3番手につけた。

 メルセデスのジョージ・ラッセルは、FP1で育成ドライバーのアンドレア・キミ・アントネッリにマシンを預けていたが、そのFP1でアントネッリがクラッシュを喫してしまい、FP2序盤はマシン修復のために走行ができなかった。

 またレッドブルのセルジオ・ペレスは、FP1からFP2にかけて予防的なギヤボックス交換を実施。セッション序盤はメカニック対処に当たっていた。

 この2台はセッション折り返しを前にミディタムタイヤで走行を開始。数周を回ったが、ここで赤旗中断となった。

 レズモ2でハースのケビン・マグヌッセンがマシンのコントロールを失いスピン。1回転してアウト側のウォールにフロントから突っ込んでしまったのだ。

 マシン回収などが終わり、セッションは残り18分で再開。予選想定プログラムを継続するドライバーだけでなく、レースを見据えてロングランプログラムに移行するドライバーもいた。

 ここでアタックを行なったドライバーも、計測を終えると一度ピットに戻り、ロングランプログラムへと移っていった。

 1時間のセッションはそのまま終了。1発のタイムではハミルトンが初日を通して最速となった。2番手にはノリス、3番手にサインツJr.というトップ3で、上位にメルセデス勢やマクラーレン勢、フェラーリ勢が並んだ。

 なお、メルセデスはシートが加熱する問題をFP1から継続して抱えており、FP2のセッション中もハミルトンとラッセルから苦情が上がっていた。

 上位勢のロングランを見てみると、各車の燃料搭載量やタイヤ周回数などに違いはあるものの、ハミルトンがミディタムタイヤでのスティント終盤で1分24秒台を連発。ノリスは同様にミディタムタイヤを履き、一時1分24秒台までペースを上げたものの、終盤は1分26秒台のペースだった。

 ディフェンディングチャンピオンであるレッドブル勢は14〜15番手と下位に沈んだ。ロングランではフェルスタッペンにノリスと同様のペース推移が見られた。

 フェラーリ勢はロングランでは1分24秒台後半に入れるのがやっとというところで、1分25秒台が中心。上位3チームに比べて、若干劣っているような印象だ。

 RB勢はダニエル・リカルドが8番手、角田が16番手でFP2を終えた。角田は赤旗の影響で予選想定を行なうタイミングがずれ、入念なロングランプログラム実施とはいかなかった。

 
   
1
 - 
4
   
   
1
 - 
2
   
順位 ドライバー # シャシー エンジン 周回数 タイム 前車との差 平均速度
1 United Kingdom ルイス ハミルトン メルセデス 44 Mercedes Mercedes 24

1'20.738

  258.302
2 United Kingdom ランド ノリス マクラーレン 4 McLaren Mercedes 23

+0.003

1'20.741

0.003 258.292
3 Spain カルロス サインツ Jr. フェラーリ 55 Ferrari Ferrari 27

+0.103

1'20.841

0.100 257.973

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