レースレポート
F1 アゼルバイジャンGP
F1“2年生”ピアストリ、堂々ディフェンスでルクレール下し2勝目。マクラーレンがランキング首位浮上|アゼルバイジャンGP決勝
F1アゼルバイジャンGP決勝ではマクラーレンのオスカー・ピアストリがフェラーリのシャルル・ルクレールを下し優勝。RBの角田裕毅はリタイアとなった。
滑川 寛
編集: 2024/09/15 14:06
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Oscar Piastri, McLaren F1 Team, 1st position, celebrates on arrival in Parc Ferme
写真:: Dom Romney / Motorsport Images
バクー市街地サーキットを舞台に開催されたF1第17戦アゼルバイジャンGP。9月15日(日)の決勝レースでは、マクラーレンのオスカー・ピアストリが優勝を収めた。RBの角田裕毅は無念のリタイアとなった。
決勝日のアゼルバイジャンは天候に恵まれ、スタート前の気温は27度。路面温度46度という温かいコンディションだった。
前日の予選ではフェラーリのシャルル・ルクレールが4年連続のポールポジションを獲得。ピアストリがフロントロウに並んだ。角田は11番手からのスタートだった
上位グリッドのドライバーは主にミディアムをスタートタイヤに選択。後方のドライバーにはハードを選ぶドライバーも少なくなかった。
51周のレースの幕が上がると、ルクレールが首位を維持。ピアストリ、そしてレッドブルのセルジオ・ペレスが3番手に浮上した。
上位陣は大きな混乱もなくオープニングラップを終えたが、後方では角田とアストンマーティンのランス・ストロールが接触。タイヤ同士が当たったことで、ストロールはパンクによりピットインを余儀なくされ、角田も接触によって右サイドポンツーンに大きなダメージを負った。その後、角田は走行を続けたものの、ペースが上がらずリタイアを選択した。
上位集団は序盤こそ各車1秒ずつの差で走っていたが、周回を重ねるごとに首位のルクレールが抜け出す形に。1分48秒台のペースで飛ばし、2番手ピアストリはそこから徐々に遅れていった。
10周目以降からミディアム勢がピットストップを開始。3番手ペレスが先にハードタイヤに交換し好ペースで飛ばしていたことから、ピアストリもアンダーカットを阻止すべく15周目終わりにピットイン。後方スタートとなったチームメイトのランド・ノリスのブロックもあり、ペレスの前でコースに戻ることができた。
首位ルクレールは16周目終わりにピットイン。ハードタイヤスタートであるウイリアムズのアレクサンダー・アルボンをはさみ、ピアストリ、ペレスが連なって走った。
ピアストリはアルボンをすぐさま交わすと、20周目のターン1でルクレールのインを差してオーバーテイクを完了し、首位に躍り出た。
ただ2番手に後退したルクレールは負けじと追いすがり、ピアストリの前を度々伺った。トップ2台の鍔迫り合いは何周にもわたって続き、ペレスも3番手で虎視眈々とその隙を狙い、次第にフェラーリのカルロス・サインツJr.もこの3台に近づいていった。
堂々のディフェンスを繰り広げるピアストリにルクレールはDRSを武器に攻め立てるも抜きあぐね、残り5周を過ぎるとルクレールのタイヤに“崖”が来たか、一気にペースを落とした。
苦しいルクレールに対して、後方の2台が急接近。ペレスは50周目のターン1でルクレールにアウトが側から仕掛けるも、その隙にサインツJr.が先行……サインツJr.はさらにルクレールまで抜き切ろうとしたものの、ターン2を抜けたところでイン側にマシンを寄せたサインツJr.とペレスが交錯した。
2台は激しくウォールに激突し、これでコース上にはバーチャル・セーフティカー(VSC)が提示された。
レースはVSCのままファイナルラップへ。ピアストリはトップチェッカーを受けてキャリア2勝目を挙げた。30周近くにわたりルクレールからのプレッシャーを受け続けたが、それをもろともしない逸材ぶりを遺憾なく発揮した。
ルクレールは4年連続でのポールスタートもまた勝利を逃したが、サインツJr.とペレスのクラッシュもあり2位でレースを終えることができた。
3位表彰台に転がり込んだのはメルセデスのジョージ・ラッセル。オーストリアGPでの勝利同様、チャンスをモノにする力をアゼルバイジャンGPでも見せつけた。
黄旗の影響を受けて予選Q1落ちを喫していたマクラーレンのランド・ノリスは、レース終盤にレッドブルのマックス・フェルスタッペンを抜き切り4位入賞。ファステストラップの1ポイントも掴んだ。
5位フェルスタッペンはノリスからファステストラップを奪うため、レース最終盤にソフトタイヤに履き替えたがVSCによりトライすることができなかった。
これでドライバーズチャンピオンシップの首位フェルスタッペンと2番手ノリスの差は59ポイントに縮まった。そしてコンストラクターズチャンピオンシップでは首位交代となり、マクラーレンが20ポイント差でトップに躍り出た。
ベスト・オブ・ザ・レストの6位はアストンマーティンのフェルナンド・アロンソ。ウイリアムズはダブル入賞を果たし、フランコ・コラピントはF1キャリア2戦目にして8位入賞を手にした。
パワーユニット交換によりピットレーンスタートとなったメルセデスのルイス・ハミルトンが9位。出場停止処分を受けたケビン・マグヌッセンの代役としてハースからアゼルバイジャンGPに参戦したオリバー・ベアマンが10位となった。ちなみに、ベアマンはF1デビュー2戦で異なるチームから出場しポイントを掴んだ史上初のドライバーとなった。
なお、マクラーレンはピットレーンの手順違反によって、レース後に審議対象となった。またフェルスタッペンも含めた複数のマシンが、VSCの手順違反によって審議対象となっている。このVSCの手順違反は、チェッカーが振られた後もVSCが解除されておらず、その中で他車を抜いてしまったことが原因であると思われる。そしてペレスとサインツJr.のクラッシュについても審議対象となり、両ドライバーと両チーム代表者がスチュワードからの召喚を受けている。
Main Information Additional Data Additional Data Driver Info Driver Info
1
-
5
Main Information Additional Data
1
-
2
順位 ドライバー # 周回数 タイム 前車との差 平均速度 ピット ポイント リタイア原因 シャシー エンジン 1 オスカー ピアストリ マクラーレン 81 51
1:32'58.007
1 25 McLaren Mercedes 2 シャルル ルクレール フェラーリ 16 51
+10.910
1:33'08.917
10.910 1 18 Ferrari Ferrari 3 ジョージ ラッセル メルセデス 63 51
+31.328
1:33'29.335
20.418 1 15 Mercedes Mercedes フルリザルトを見る
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 F1アゼルバイジャン決勝速報|ピアストリ、F1で2勝目! レース最終盤には表彰台争うペレスとサインツJr.が交錯。角田裕毅DNF
次の記事 僕のディフェンスが甘かった……ルクレール、ピアストリにオーバーテイクされたシーンを悔やむ「あれが今回の敗因になった」
More from
滑川 寛

勝負の行方は“己の腕”次第。2度の世界覇者・笹原右京が語るROTAXカート「僕の人生を一番変えた場所」
Sponsored
Sponsored 11 ヵ月前
勝負の行方は“己の腕”次第。2度の世界覇者・笹原右京が語るROTAXカート「僕の人生を一番変えた場所」

レッドブルF1角田裕毅、昇格後ベストのアゼルバイジャンGPは「偶然じゃない6位」“残留タイムリミット”迫る中で確かな自信
F1
F1
アゼルバイジャンGP
1 年前
レッドブルF1角田裕毅、昇格後ベストのアゼルバイジャンGPは「偶然じゃない6位」“残留タイムリミット”迫る中で確かな自信

神童と呼ばれた男アントネッリ、苦戦続きもアゼルバイジャン4位で光明? 表彰台届かず悔しさも「自信が戻ってきた」
F1
F1
アゼルバイジャンGP
1 年前
神童と呼ばれた男アントネッリ、苦戦続きもアゼルバイジャン4位で光明? 表彰台届かず悔しさも「自信が戻ってきた」
最新ニュース

フェルスタッペンが今回も速い! 過去未勝利の”鬼門”で最速。大逆転目指すラッセル意地の2番手。アロンソ15番手|F1シンガポールGPスプリント予選
F1
F1 F1
シンガポールGP
1 時間前
フェルスタッペンが今回も速い! 過去未勝利の”鬼門”で最速。大逆転目指すラッセル意地の2番手。アロンソ15番手|F1シンガポールGPスプリント予選

F1シンガポールGPスプリント予選速報|フェルスタッペン驚速でスプリントPP獲得! ラッセルが2番手。アロンソはSQ1突破も15番手
F1
F1 F1
シンガポールGP
1 時間前
F1シンガポールGPスプリント予選速報|フェルスタッペン驚速でスプリントPP獲得! ラッセルが2番手。アロンソはSQ1突破も15番手

代役出走の卜部和久、FP2で16番手と上々のSFデビューも「もっとやれる。浮かれすぎないように」
スーパーフォーミュラ
SF スーパーフォーミュラ
第9戦・第10戦富士
2 時間前
代役出走の卜部和久、FP2で16番手と上々のSFデビューも「もっとやれる。浮かれすぎないように」

F2参戦の噂も取り沙汰されるようになった坪井翔「チャンスが来るかは分かりませんが、準備はできているつもり」
スーパーフォーミュラ
SF スーパーフォーミュラ
第9戦・第10戦富士
3 時間前
F2参戦の噂も取り沙汰されるようになった坪井翔「チャンスが来るかは分かりませんが、準備はできているつもり」
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録