F1 シンガポールGP

角田裕毅痛恨! シンガポールで期待された入賞を逃す「スタートの失敗が一番大きかった」

角田裕毅(RB)はF1シンガポールGPを12位でフィニッシュし、期待された入賞を逃した。本人曰く、スタートに失敗したのが痛恨だったという。

Franco Colapinto, Williams FW46, Yuki Tsunoda, RB F1 Team VCARB 01, Carlos Sainz, Ferrari SF-24, the remainder of the field at the start

Franco Colapinto, Williams FW46, Yuki Tsunoda, RB F1 Team VCARB 01, Carlos Sainz, Ferrari SF-24, the remainder of the field at the start

写真:: Alastair Staley / Motorsport Images

 F1シンガポールGPの決勝レースを、RBの角田裕毅は12位でフィニッシュした。角田はレース後、スタート失敗が全てだったと振り返った。

 シンガポールでは初日から好調な走りを見せた角田。予選でもその好調を維持してQ3に進出し、8番グリッドを手にした。

 しかし迎えた決勝レース、角田はスタートでの蹴り出しがうまくいかず、ポジションを3つ落としてしまう。これで戦略が狂った陣営は、スタート時に履いていたミディアムタイヤで長く走ることを選択し、第2スティントではソフトタイヤを履くギャンブル的な戦略を採った。

 角田はうまくソフトタイヤを発動させ、そして労り、前を行くフランコ・コラピント(ウイリアムズ)を追った。しかし最終的には届かず、結局12位でレースを終えた。

「今日は確かに……スタートが一番大きかったと思います。そこでポジションを3つ失ってしまったのが、最大の要因でした」

 角田はレース後にそう語った。

「その後は、セーフティカーもしくはバーチャル・セーフティカーを待つことしかできませんでした。でも残念ながら、今日は全体的にかなりクリーンなレースでした。最後のソフトタイヤでのスティントがかなり良かったことを考えると、とてもフラストレーションが溜まります」

「(第1スティントの)ミディアムタイヤで、できるだけ長く走りました。でも、残念ながら効果はありませんでした。しかもミディアムタイヤで33周を走るのはかなり大変でした。でも、エンジニアが考えたことは理解できます」

 ソフトタイヤを履いて追い上げていた道中、角田はチームメイトのダニエル・リカルドに追いつくシーンもあった。この時角田は無線で、”早くリカルドのポジションを譲って欲しい”と訴えた。当時の状況について、角田は次のように説明する。

「僕としては、11番手のマシンに追いつき、オーバーテイクを仕掛けられるのではないかと思っていました。そしてこの暑い気温の中、乱れた気流の中で時間を無駄にしたくなかったんです。ここでは、乱れた気流の影響はかなり酷いんです」

「僕自身、かなりフラストレーションを感じています。でも、スタートでポジションを失ってしまったことは、僕自身の責任です」

 チーム代表のローレン・メキーズも、期待されたポイントを逃したことを悔しがった。

「ここ最近のレースよりも全体的に良いパフォーマンスだった。しかし、ポイントを獲得するには十分ではなかった」

 そうメキーズ代表は言う。

「ダニエルとユウキのふたりは、金曜日から高い競争力を発揮してくれた。ユウキは予選でもQ3に進出する力強い走りを披露し、非常に励みになる結果となった。8番グリッドだから、ポイントを獲得することを期待していたんだ」

「でも残念ながら、ユウキはスタートで3つ順位を落としてしまった。そこから追い抜いていくのは非常に難しかった。今年、我々のスタートは十分なものではなく、改善に向けて懸命に取り組んでいる。我々が置かれているような厳しいポジションでは、それがポイントを獲得できるかどうかを左右することになる」

 しかし終盤に角田がソフトタイヤを履いて発揮したペースは、今後に向けて励みになったとメキーズ代表は言う。

「ユウキはソフトタイヤで非常に力強い最終スティントを走ってくれた。かなりの周回数ソフトコンパウンドで走らせるのは大胆な決断だった。ポイント獲得には十分ではなかったとしても、ペースの面では大きなアドバンテージを得ることができた」

「今後控えている2回のトリプルヘッダーに向けて、最後の追い込みの準備をする時間があと数週間ある。戦いはかつてないほど熾烈なモノになっているが、我々は全力を尽くすつもりだ」

 

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