フェルスタッペンがFP3最速! サインツJr.代役ベアマンは10番手。RB角田裕毅は13番手|F1サウジアラビアGP
F1サウジアラビアGPのフリー走行3回目が行なわれ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがセッション最速。RBの角田裕毅は13番手だった。
超高速のジェッダ市街地サーキットを舞台に開催されているF1第2戦サウジアラビアGP。大会2日目のフリー走行3回目では、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが最速タイムをマークした。
開幕戦に続いて、ラマダンの関係により木曜日、金曜日、土曜日のイレギュラーなフォーマットでの開催となっている今回のサウジアラビアGP。初日のフリー走行2回目では、予選・決勝での勢力分布がおぼろげながらに見えてきた。
2日目のFP3は本番前最後の走り込みの機会となったが、FP3は現地16時30分からと日中の走行。セッション開始時点では気温26度、路面温度43度と、夜間に行なわれる予選・決勝とは大きくコンディションが異なる。そのため、1時間のセッションがスタートしても、ほとんどのドライバーがガレージ内でゆっくりと走行準備を進めた。
一方で、虫垂炎により欠場が決まったカルロス・サインツJr.の代役としてフェラーリからF1デビューを飾ることとなった18歳のオリバー・ベアマンは、一刻も早くフェラーリSF-24の実車に慣れるべく、コースへ飛び出していった。
ベアマンはミディアムタイヤでゆっくりと周回を始め、1分30秒277を記録してピットへ。その他のドライバーも序盤は散発的に走行を開始していたが、本格的な走行はセッションが15分を過ぎてからとなった。
ここでレッドブルやメルセデス、ハースなどがソフトタイヤを使用した一方で、フェラーリやRB、アストンマーティンなどはミディアムタイヤを使用。マクラーレンはランド・ノリスとオスカー・ピアストリでタイヤ選択を分けた。
序盤はレッドブルのセルジオ・ペレスが1分29秒562でタイムシートのトップに立ち、そこにチームメイトのフェルスタッペンが続いたが、その2台をルクレールが1分29秒206で上回った。
しかしフェルスタッペンはソフトタイヤで複数回のアタックを実施し、1分28秒893、1分28秒412とタイムを上げて暫定最速となった。ただ、フェルスタッペンはターン10でペットボトルらしきモノに接触したと訴え、チームはガレージでマシンの確認を行なった。
また各車がタイム出しを行なう際、ウイリアムズのローガン・サージェントはターン22で左フロントをウォールにヒット。ピットでの作業を強いられ、こちらは最後まで走行を再開することができなかった。
セッションが残り20分を切る頃には2セット目のタイヤを投入するチームも現れ始めたが、そこでキック・ザウバーの周冠宇がターン7でマシンのリヤが流してスピン。続くターン8アウト側のバリアに突っ込んだ。
これによりFP3は赤旗が提示された。幸い周に大きな怪我は無さそうだが、チームはこの後の予選に向けて、短い時間の中でのマシン修復作業を強いられることとなった。
FP3は13分の赤旗中断を経て再開。残り5分の走行に向けて、周とサージェント以外の18台がコースへ戻った。この時点で路面温度は37度まで低下しており、新品かユーズドで選択が分かれたものの、コースインした全てのマシンがソフトタイヤを履き、プッシュラップを実施した。
暫定トップのフェルスタッペンもタイム計測を行なったものの、自己ベストを更新できなかった。ただフェルスタッペンのタイムを上回るドライバーは現れず、フェルスタッペンがFP3最速となった。
2番手はフェルスタッペンから0.196秒落ちでルクレール。ペレスは3番手につけたものの、フェルスタッペンから0.494秒差とチーム間で大きな差が開いた。
トップ2台が頭ひとつ抜け出す形となり、3番手ペレス以降は僅差。4番手ジョージ・ラッセル(メルセデス)以降にも、ノリス、フェルナンド・アロンソ、ランス・ストロール(共にアストンマーティン)、ピアストリ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がひしめいた。突然のF1デビューとなったベアマンは終盤に1分29秒306を記録して10番手となった。ルクレールとは0.698秒差だった。
RBは角田が1分29秒572で13番手。チームメイトのダニエル・リカルドは角田から0.168秒差の16番手だった。
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