1964年生まれの”同級生”。F1と東海道新幹線のコラボが実現……ノベルティグッズは、F1&鉄道ファン垂涎の品
鈴鹿F1観戦新幹線「日本グランプリ号」に乗車するともらえる、特製ノベルティグッズのデザインを先行入手。新幹線とF1マシンのコラボ……これはF1ファンのみならず、鉄道ファンも欲しがるのでは??
初の春開催となるF1日本GPに向けて、貸切新幹線「日本グランプリ号 supported by 鈴鹿サーキット」が、4月3日(水)に運行される。
この新幹線は東京駅を19時12分に発車し、名古屋駅に20時48分に到着。車内では中嶋悟、鈴木亜久里、松田次生、野尻智紀、松下信治、笹原右京らによるスペシャルトークショーなどなどが行なわれる予定で、あっという間の1時間半ということになるだろう。DAZNのグッズ販売も行なわれる。
そして名古屋では、JRゲートタワーで「F1日本グランプリPRイベント@JRゲートタワー」が開催されており、ここでもF1の気分を満喫することができる。さらに新幹線「日本グランプリ号」運行翌日の4月4日(木)には、名古屋発鈴鹿サーキット稲生駅行きの臨時列車「木曜日の鈴鹿グランプリ号」も運行される予定で、日本GPを心ゆくまで満喫することができるわけだ。
そのほか、様々な特典も付いている。新幹線「日本グランプリ号」に乗車すると、複数のノベルティグッズがもらえるが、これが垂涎の品。F1マシンと新幹線をデザインした缶バッジや、クリアファイルがもらえるのだ。F1ファンはもちろん、鉄道ファンの中にもぜひ手にしたいと思われる方が多いのではなかろうか。クリアファイルも素晴らしいデザインだ。
クリアファイル(ノベルティ)
写真: Mobility Land
F1と新幹線は、実は関連性がある。
技術的にも近い部分もある。新幹線は、電気を使って加速し、発電することによってブレーキをかける。これは、F1で言うところの”デプロイと回生”とほぼ同じこと。また新幹線の空気抵抗や騒音を減らすために、空力開発が多用されており、風洞実験も行なわれる。そして今のF1マシンには使われていないが、かつてF1界を風靡したアクティブサスペンションは、最新の新幹線車両N700系(N700A、N700S含む)には標準装備である。
そして東海道新幹線が運行を開始したのは、1964年の10月1日。同じ年の6月には、ホンダがF1にデビュー。10月1日といえば、ワトキンスグレンでのアメリカGPの直前である。つまり東海道新幹線の0系電車も、ホンダの初代F1マシンRA271も、1964年に生まれたいわば同級生。その歴史的なふたつの車両が描かれたバッジ(メイン写真の左側)が登場するなんて!
また今後のF1には、新幹線がこれまで以上に重要な役割を果たすことになるかもしれない。
昨今のF1は、二酸化炭素排出量を減らすため、様々な施策を講じている。これは何もF1に限ったことではなく、二酸化炭素の排出量を減らすための取り組みは、どんな業界・業種にとっても、今や避けては通れないところだ。
F1では、二酸化炭素排出量を削減するために、2026年からカーボンニュートラル燃料を使用を義務付ける。しかしそれですべての問題が解決するわけではない。いやむしろ、現時点ではそれ以外の要素の方が二酸化炭素を多く排出しているのだ。
F1のグランプリを開催すると、数万人もの観客が来場することになる。しかしこのすべてが自家用車で来場するとなると、ものすごい量の二酸化炭素を排出することになる。これを減らさなければいけないのだ。
F1は2019年に、次のように声明を発表している。
「F1は全てのファンがより自然に優しい方法でサーキットに来られるようなツールと動機を提供する。サーキットとその施設が、地元の人々や企業などに働きかけるだけでなく、ファンの幸福と自然に貢献できるようにしたい」
この役目を担うのに、新幹線はまさにうってつけだ。
鉄道は、二酸化炭素の排出量が自動車に比べると圧倒的に少ない。つまり観客の多くが新幹線や鉄道を使って鈴鹿に来場することになれば、二酸化炭素排出量を減らし、カーボンニュートラルの実現に一歩近づくことができる。今年の貸切新幹線「日本グランプリ号」は、そのテストケースという意味合いもあるのだ。
今こそ、新幹線や鉄道を使ってF1観戦に行くべき時かもしれない。もちろん、F1観戦しない方でも、日本グランプリ号に乗車することができる。
乗車券の購入は下記サイトから。
初の春開催となる2024年F1日本GPの決勝は4月7日(日)。観戦チケットも絶賛発売中だ。https://www.suzukacircuit.jp/f1/
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