F1
ニューウェイが去るレッドブル……しかし何も変わらない? 「我々はグループだ。各個人の名前を売るためにここにいるわけじゃない」
エイドリアン・ニューウェイが離れることになったレッドブル。しかしテクニカルディレクターのピエール・ワシェは、それにより何かが大きく変わるわけではないと語る。
田中 健一 Ronald Vording
公開日時: 2024/08/17 1:13
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Adrian Newey, Chief Technology Officer, Red Bull Racing
写真:: Red Bull Content Pool
長くレッドブルで手腕を振るってきたエイドリアン・ニューウェイが、同チームを離れることが決まった。このことについて、レッドブルのテクニカルディレクターであるピエール・ワシェに尋ねた。
ウイリアムズやマクラーレンなどで数々のチャンピオンマシンを手がけ、2006年にレッドブルに加入すると同チームがトップチーム入りを果たすのに大きく貢献した稀代のレーシングカーデザイナー、エイドリアン・ニューウェイ。しかしレッドブルは5月1日に、ニューウェイがF1のプロジェクトから離れ、2025年3月を持ってチームからも完全に離れることを明らかにした。そのニューウェイを獲得しようと、複数のチームが働きかけを行なっていると伝えられている。
レッドブルのテクニカルディレクターを務めるワシェが、ニューウェイの離脱について語った。ワシェはニューウェイの存在は非常に大きかったものの、今のチームはニューウェイがいなくても、これまで通り機能していくことができると自信を見せた。
「エイドリアンのフィードバックやアドバイスは、我々にとって非常に有益だった」
そうワシェは語る。
「全てのビジネスや人生と同じように、前を向かなければいけない。でも、彼がチームのため、私個人のためにしてくれたことはとても重要だった。彼は非常に経験豊富だし、常に賢かった。そして成功体験を多く持っていた」
「しかし今、我々はここにいる。我々の日々の仕事は、もう誰も肩越しに『ねえ、あれやこれについて考えた?』と尋ねてくることがなくなったことを除けば、根本的には何も変わっていない。根本的に、やっていることは何も変わらないんだ」
今季マシンRB20に、ニューウェイはどれほど関与していたのか? そう尋ねると、ワシェは次のように説明した。
「以前よりは少なかったと思う。でも、RB20にも彼は関わっていた。チームの一員だった。でもチームなので、誰がどれほどのことをしたかということは数えていない。グループとして何かに向かい、共通の目標に向かって動いている」
「それはどの会社でも同じだ。この人が10%の仕事をし、この人が20%の仕事をしたと言うことはない。そういう形で働くわけではないんだ。誰もが良いクルマを作ろうという意思を持ち、自分の仕事と会社内での立場に基づいて、最善を尽くそうとする。それが我々の働き方なんだ。誰かがいなくなっても、仕事は続いていくんだ」
「(ニューウェイがいなくなっても)組織は変わっていない。すでに彼の意見がなくても対処できるように組織されていたからね。彼の関与が薄いことも、過去にはあった」
「過去を振り返るのではなく、現状に対処して前を向くために、完全な技術チームが組織されているんだ」
現在の技術チームで、全ての役割をうまくカバーできているはずだと、ワシェは言う。
「何かに満足できていない場合には、それを変え、それを補おうとする。私の立場から言えば、その役割において完璧というわけではない。完璧な人など誰もいないのだ。重要なのは、自分が完璧だとは決して思わないことだ」
「自分の弱点を補うために、周囲の人たちに助けてもらう。そうあるべきだ。自分の部下全員が、私ができないことを補うためにそこにいる。そしていくつかの点で私よりも優れていることを望んでいる。そのために、我々はともに働いているんだ」
「我々はグループであり、絆がある。誰かが他の人たちより劣っているということではない。誰もが長所を持っており、その全ての長所を持ち寄って共に働くことが最も重要な側面だ」
「誰か一人で全てをこなすようなグループは存在しない。全ての人たちが共に働くことが重要なんだ」
マシン開発という面では、これまではニューウェイにばかりスポットライトが当たってきた。しかしワシェは、他の技術スタッフは自分の名前が記事に出るために仕事をしているわけではなく、あくまで速いマシンを作り上げるため、レースに勝つために仕事をしているんだと断言する。
「我々は、自分の名前が記事に載るためにここにいるわけではない。マシンを速くするためにここにいるんだ」
「チームから給料をもらい、勝つことに意欲的だ。最高の報酬は、シーズン中全レースに勝つことだ。昨年はその目標に1レース届かなかった」
「最高の報酬は、我々が作ったマシンが大成功を収めるということだ。ドライバーやチームの全員と一緒にね。そのために、我々はここにいるんだ」
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 F1分析|角田裕毅擁するRB、マシンのパフォーマンスが低下した前半戦終盤の”6ポイント”が、大きな意味を持つことになるかも?
次の記事 厳しい取り締まりも大歓迎です! 2026年F1空力規則に批判殺到もオコンは維持望む「ファンは接近戦を見たがっている」
More from
田中 健一

F1分析|フェラーリの秀逸な準備。最適なタイヤはソフトだと、初日から気づいていた可能性……”バグ”がなければ、打倒メルセデスは間違いなかった?
F1
F1
バーレーンGP
17 時間前
F1分析|フェラーリの秀逸な準備。最適なタイヤはソフトだと、初日から気づいていた可能性……”バグ”がなければ、打倒メルセデスは間違いなかった?

アロンソがセパンで8位、最後ノリスを封じる「次のシンガポールにも希望が見えている」
F1
F1
バーレーンGP
1 日前
アロンソがセパンで8位、最後ノリスを封じる「次のシンガポールにも希望が見えている」

ホンダF1にとってマレーシアでのバーレーンGPは今季最高のレースに。折原エンジニア「PUの実力を完全に反映したわけではないが……価値ある結果」
F1
F1
バーレーンGP
1 日前
ホンダF1にとってマレーシアでのバーレーンGPは今季最高のレースに。折原エンジニア「PUの実力を完全に反映したわけではないが……価値ある結果」
最新ニュース

アロンソの現役続行、かつての好敵手ハミルトンが歓迎「才能という面では、彼に敵わないドライバーはたくさんいる」
F1
F1 F1
バーレーンGP
2 時間前
アロンソの現役続行、かつての好敵手ハミルトンが歓迎「才能という面では、彼に敵わないドライバーはたくさんいる」

先入観で仕事しちゃだめよ! もてぎ戦で起きたハードタイヤ騒動、チーム&ライダーに教訓残す
MotoGP
MGP MotoGP
日本GP
14 時間前
先入観で仕事しちゃだめよ! もてぎ戦で起きたハードタイヤ騒動、チーム&ライダーに教訓残す

2戦連続表彰台も見えていたが……ハジャー、グリップと電力を失い5位に沈む「速さはあったのに。冗談みたいだ」
F1
F1 F1
バーレーンGP
15 時間前
2戦連続表彰台も見えていたが……ハジャー、グリップと電力を失い5位に沈む「速さはあったのに。冗談みたいだ」

MotoGP日本GP、無視されていたハードタイヤが実は”最高の”タイヤだった!? 決勝経て評価覆る「驚きだった」「後悔してる」
MotoGP
MGP MotoGP
日本GP
15 時間前
MotoGP日本GP、無視されていたハードタイヤが実は”最高の”タイヤだった!? 決勝経て評価覆る「驚きだった」「後悔してる」
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録