RBバイエルCEO、来季の角田裕毅のチームメイトに対する”考え方”を明かす「ユウキがレッドブルに行く準備ができているかどうかで選択肢が変わる」

RBのピーター・バイエルCEOは、角田裕毅がレッドブルに行く準備ができているかによって、来季のチームメイトに関する選択肢が変わると示唆した。

Yuki Tsunoda, Visa Cash App RB F1 Team

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写真:: Kan Namekawa

 RBのCEOであるピーター・バイエルは、所属ドライバーの角田裕毅について、今後も好成績を残すことができれば、間違いなくレッドブル・レーシングのドライバーになるだろうと語った。

 今季の角田は夏休み前の14戦で22ポイントを獲得。ハースのニコ・ヒュルケンベルグと同ポイントで、ドライバーズランキング12番手につけている。チームメイトのダニエル・リカルドの獲得ポイントは12であるため、倍近い数を稼いだ……そういう意味では活躍したと言っていいだろう。

 角田はすでに来季の契約を確保。気になるのは、そのチームメイトが誰になるのかということだ。

 当然現在のチームメイトであるリカルドがそのまま残留する可能性もあるが、それ以外にも才能あふれるレッドブルの育成ドライバーが数多くいる。

「来年については、いくつかの選択肢がある。夏休みの間に話し合い、来年どうしたいかということを決めたいと思う」

 バイエルCEOはそう語った。

「明らかに下からの突き上げは強い。(アイザック)ハジャー、岩佐(歩夢)、F3で言えば例えばアルヴィッド・リンドブラッドもいる。他のチームとの違いは、才能溢れる人材が揃っているということだ」

「シートを獲得するためには、ピラミッドを潜り抜ける必要がある。それを常に明確にしておきたい」

「しかしダニエルは、非常に重要な役割を果たしてきた。彼はユウキという原石を磨き上げるのに必要だったんだ。彼は、ダニエルと共に走ることで多くの恩恵を受けた」

「来年のユウキの隣のシートを誰が手にするのか、それはこれからだ。ダニエルが突然かつて見せたようなパフォーマンスを発揮し始めれば、まったく別の議論になると思う」

 RBは、前身のアルファタウリ時代も、その前のトロロッソ時代も、常にレッドブルのジュニアチームとしての役割を担ってきた。実際、多くのグランプリウイナーが、ここから輩出されていった。

 リカルドはベテランドライバーであり、角田も来年でF1参戦5年目ということになる。いずれも、もう”若手ドライバー”とは言えないかもしれない。

 では今のRBでは、必ずしも若いドライバーを起用しなければいけない、ということではないのかと尋ねると、バイエルCEOは次のように語った。

「まさにその通りだ。人々は確かに、ジュニアを育てるためにここにいると言う。確かにそれはそうだが、我々にとってのジュニアの定義とは、最終的に”レッドブル・レーシングのマシンに飛び乗る準備ができているドライバー”ということなんだ」

「だからユウキについては……現在のレベルで一貫したレースを続けることができれば、レッドブル・レーシングのシートに考慮されるということだ。そしてそれが我々の最終的な使命……株主から科せられた使命なんだ」

「ユウキがもう1年”とても力強い”ダニエルの隣で走る必要があるというのなら、ダニエルを起用するという選択肢になるかもしれない。一方で、ユウキはもう準備ができているという選択肢もある。その場合は、我々はリアム(ローソン)と話し合うことになる」

「我々は急いでいない。我々の手には、全ての選択肢があるんだ」

 

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