レースレポート
F1 オランダGP
3度SC出動もピアストリ盤石V! 王座争う僚友ノリスはトラブルに泣く……新人ハジャーが大金星の3位&角田裕毅9位|F1オランダGP決勝
ザントフールトで開催されたF1オランダGPの決勝レース。マクラーレンのオスカー・ピアストリが勝利を挙げ、レッドブルの角田裕毅は9位だった。
滑川 寛
公開日時: 2025/08/31 15:32
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Oscar Piastri, McLaren
写真:: Sam Bagnall / Sutton Images via Getty Images
F1第15戦オランダGPの決勝レースを制したのはマクラーレンのオスカー・ピアストリ。レッドブルの角田裕毅は9位だった。
前戦ハンガリーGPから1ヵ月弱のサマーブレイクを挟んで開催されたオランダGP。舞台はオールドスクールなザントフールト・サーキットだ。決勝前の天候は曇り。気温21度、路面温度29度というコンディションだった。
72周のレースが幕を開けると、ポールポジションからスタートしたマクラーレンのオスカー・ピアストリがポールショットを獲得して首位を維持。クリーンエアを活かして後続との差を広げた。
グリッドの大半がスタートタイヤにミディアムタイヤを選ぶ中、上位で唯一ソフトタイヤを履くレッドブルのマックス・フェルスタッペンは3番手から抜群の蹴り出しを見せ、ターン1でマクラーレンの一角ランド・ノリスを交わして2番手に浮上。その後ターン2でマシンのコントロールを失いかけるも、なんとかマシンを立て直してポジションを守りきった。
ただ、7〜8周を過ぎるとソフトタイヤ勢にはデグラデーション(性能劣化)の傾向が見られ、9周目のターン1ではノリスがフェルスタッペンをアウト側から軽々料理して2番手を奪い返した。
レースが15周目を迎えた頃には雨雲がサーキット上空に差し掛かり、ドライバーからも雨粒が落ちてきたという報告も上がった。しかしインターミディアムタイヤに履き替えるほどの雨量には至らず。コース状況悪化の心配はないと踏んで、後方ドライバーから最初のピットストップに入った。
すると、23周目にフェラーリのルイス・ハミルトンがペイントされた路面の濡れた部分に足を取られたか、ターン3でクラッシュ。これによりセーフティカー出動となり、上位勢などが続々とピットに飛び込んでタイヤを交換した。1-2態勢を築いたマクラーレン勢がハードタイヤを選択。3番手のフェルスタッペンがミディアムタイヤ、スタートから4番手を維持するレーシングブルズのアイザック・ハジャー以下はハードタイヤを選んだ。
レースは27周目からスタート。上位陣はクリーンなバトルが繰り広げられたが、レーシングブルズのリアム・ローソンとウイリアムズのカルロス・サインツJr.は接触により緊急ピットインを余儀なくされた。接触によって脱落したパーツがコース上に残っていることから、回収のため31周目から32周目にかけてバーチャルセーフティカー(VSC)が一時的に提示された。
VSC解除直後には、ハジャーの後ろを走るメルセデスのジョージ・ラッセルとフェラーリのシャルル・ルクレールによるバトルが勃発。ルクレールはターン12のイン側に飛び込んで接触しながら5番手に浮上し、ラッセルの反撃もしのぎきった。ただ、このインシデントはセッション後の審議対象となった。
レースが50周を過ぎたところで後方ドライバーに続いて上位陣も2回目のピットインを開始。ルクレールは52周目終わりにピットでソフトタイヤに履き替えたものの、先にタイヤを替えていたアントネッリとアウトラップのターン3で交錯してクラッシュ。結果的にフェラーリ2台が早々に姿を消し、アントネッリには10秒のタイム加算ペナルティが課された。
これでレース2度目のセーフティカー出動。これを機に多くのドライバーがピットに入った。マクラーレン勢がハードタイヤ、3番手フェルスタッペンや4番手ハジャーなどはユーズドのソフトタイヤを履いた。
レースは58周目からの2度目の再開。マクラーレン勢は激しいファステストラップ合戦を繰り広げていたが、首位ピアストリを追いかけていたノリスにはオイル漏れのトラブルが発生……マシンから白煙が上がり65周目のターン9で止めて万事休す。痛恨のリタイアを余儀なくされた。これで3度目のセーフティカー出動となり、ピアストリ、フェルスタッペンの後ろにはハジャーが3番手に浮上した。
再び雨粒がパラパラと落ちる中、レースは69周目に3度目の再開。ピアストリは首位をキープして、そのままファイナルラップへ。約4kmのサーキットを1周して、今季7勝目となるトップチェッカーを受けた。ドライバーズタイトル争いでは、ノーポイントに終わったランキング2番手ノリスに対して34ポイント差をつけた。
フェルスタッペンが2位、レースで終始4番手を走行していたハジャーが3位を手にした。今年がF1ルーキーイヤーのハジャーにとっては、これが嬉しいF1初表彰台だ。
ルクレールとの接触で手負いのラッセルが4位、ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンが5位、ハースのオリバー・ベアマンが6位、7〜8位にランス・ストロールとフェルナンド・アロンソのアストンマーティン勢が入った。ベアマンはピットレーンスタートながら、ステイアウト戦略と2度目のセーフティカーのタイミングが荒れたレース展開にピッタリと噛み合い、ポジションを大幅に上げた。
アントネッリは9番手でフィニッシュしたものの、10秒ペナルティ+ピットレーン速度超過の5秒タイム加算によって、角田が9位繰り上がり。10位にハースのエステバン・オコンが入り、チームとしても嬉しいダブル入賞となった。
角田の72周を振り返ると、ソフトタイヤで12番手からスタートを迎え、柔らかいコンパウンドを活かして1周目に11番手に浮上したがそれ以上のポジションアップは果たせず、その後はデグラデーションが激しくなってくる中で後方ドライバーに対して防戦一方となった。
19周目終わりにピットに入りハードタイヤに交換した角田だったが、ファストレーンを走るドライバーを優先するため停止時間は3.2秒。1 周前にピットストップを済ませていたアロンソにアンダーカットを許した。加えてその直後にセーフティカーが出動。多くのドライバーがここで1回目のピットストップを行ない、さらにハードタイヤを履きステイアウトしていたドライバーもいたことで、角田は15番手までポジションを下げた。
セーフティカー再開後に角田はアロンソを交わし、他車の接触もあって12番手に復帰したが、1セット目のハードタイヤでコースに留まるハース勢がDRSトレインを作り出したことで、抜くに抜けない周回が続いた。
2度目のセーフティカー出動に併せて角田はユーズドのソフトタイヤに交換。ステイアウト組がポジションを上げたことで、コース合流時点では13番手となった。この間にスロットル関係のトラブルが発生していたが、再開後にはキック・ザウバーのガブリエル・ボルトレトを攻略して12番手に浮上した。
3度目のセーフティカー再開後に角田はアルピーヌのピエール・ガスリーを抜いて10番手に浮上。前述のアントネッリへのペナルティにより、9位に繰り上がり、2ポイントを手にした。大荒れの展開が味方すればさらなるポジションアップの可能性もあったが、少なくともエミリア・ロマーニャGP以来の入賞にこぎつけることができた。
順位結果詳細 リタイア原因など リタイア原因など Driver Info Driver Info
1
-
5
順位結果詳細 リタイア原因など
1
-
2
順位 ドライバー # 周回数 タイム 前車との差 平均速度 ピット ポイント リタイア原因 シャシー エンジン 1 オスカー ピアストリ マクラーレン 81
72
-
2 25 McLaren Mercedes 2 マックス フェルスタッペン レッドブル 1
72
+1.271
1.271
1.271 2 18 Red Bull Red Bull 3 アイザック ハジャー RB 6
72
+3.233
3.233
1.962 2 15 RB Honda 4 ジョージ ラッセル メルセデス 63
72
+5.654
5.654
2.421 2 12 Mercedes Mercedes 5 アレクサンダー アルボン ウイリアムズ 23
72
+6.327
6.327
0.673 2 10 Williams Mercedes 6 オリバー ベアマン ハース 87
72
+9.044
9.044
2.717 1 8 Haas Ferrari 7 ランス ストロール アストンマーティン 18
72
+9.497
9.497
0.453 2 6 Aston Martin Mercedes 8 フェルナンド アロンソ アストンマーティン 14
72
+11.709
11.709
2.212 2 4 Aston Martin Mercedes 9 角田 裕毅 レッドブル 22
72
+13.597
13.597
1.888 2 2 Red Bull Red Bull 10 エステバン オコン ハース 31
72
+14.063
14.063
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