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ジャッキアップのミスで痛恨10秒以上のタイムロス。角田裕毅入賞を逃す「自分ではどうすることもできない……フラストレーションが溜まります」

F1メキシコシティGPで角田裕毅(レッドブル)は、ピットストップで不運に見舞われ入賞を逃した。しかし自分のコントロール下にあることは、最大限にできたと前を向いた。

Oscar Piastri, McLaren, Yuki Tsunoda, Red Bull Racing

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写真:: Colin McMaster / LAT Images via Getty Images

 レッドブルの角田裕毅は、F1メキシコシティGPの決勝レースを、まずまずのペースで走った。しかしピットストップでのミスがあり、大きくポジションを落としてしまい、最終的に11位に終わった。

 角田はこの結果について、「楽に入賞できたはずなのに……フラストレーションが溜まった」と語った。

 角田は10番グリッドから決勝レースをスタート。多くのマシンがソフトタイヤを履く中、チームメイトのマックス・フェルスタッペンと共にミディアムタイヤをスタートタイヤに選んだ。

 本来ならばソフトタイヤの方がグリップ力が高いため、スタート時には有利なはずだ。しかし角田は1周目にアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)とオスカー・ピアストリ(マクラーレン)を抜いて8番手に浮上すると、以後入賞圏内を力強く走った。

 スタート時のタイヤが他とは異なったのは、多くのマシンが2ストップ戦略を採る中、レッドブル勢は1ストップで決勝レースを走り切ろうとしていたからだ。そしてソフトタイヤ勢が1回目のピットストップを済ませると、角田は一時4番手に。そして36周目に唯一のピットストップを行なうと、そこで悲劇に見舞われた。レッドブルのピット作業が大きく遅れてしまったのだ。

 これにより角田は、12秒以上を失ってしまうことになった。この結果多くのマシンに先行されてしまい、レース終盤には10位ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)まであと一歩というところまで迫ったが、攻略することはできなかった。

「今日は楽にポイントを獲得できていたはずです。もしスムーズにレースを進めることができていれば、6位か7位にはなれたと思います」

 そう角田はレース後に語った。

「残念ながらピットストップが12秒くらいかかってしまいました。いや、それ以上だったかもしれません」

 角田は通常通りにガレージ前のピットボックスにマシンを止めた。しかしリヤのジャッキがしっかりと所定の位置に固定されない状態で、ジャッキマンが車両を持ち上げてしまったため、角田のマシンはそのジャッキからズルリと落ちてしまい、リヤタイヤの交換ができなかったのだ。

 ジャッキマンは慌てて再び角田のマシンを持ち上げようとしたが、焦ったのかこれがなかなかうまくいかず、時間だけが過ぎていく。スペアのジャッキマンもマシンに近づくが、これが邪魔になってしまったように見えるシーンもあった。

 ローレン・メキーズ代表はこのミスについて、「我々の超強力なクルーがこういうことを起こすことは滅多にない」と語った。

 この痛恨のミスにより、入賞を逃したわけだ。しかし角田曰く、それだけが問題だったわけではなかったと言う。

「でも、それだけではありませんでした。僕が気付いた点がいくつかありました。それが避けられたことなのか、どうにかしてその状況を救えたのか、今この段階では言えないです。でも正直に言って、本当にフラストレーションが溜まるレースでした。ほとんどのことが自分の力ではどうすることもできないことだったからです」

「でも自分にコントロールできる範囲のことは、最大限に引き出せたと思います。第1スティントのペースは良かったですし、タイヤ戦略についてもよかったです」

「マックス(フェルスタッペン)は3位でした。ピットストップまでは、彼とそれほど差はなかったんですから……本当にフラストレーションが溜まります」

 角田は、フェルスタッペンが3位までポジションを上げるのに、少しは貢献できたのではないかと考えている。

「いくつか言いたいことはあります。でも、状況は理解しているつもりです」

「振り返ってみると、マックスが3位を獲得するのに、少しは貢献できたかもしれません。それでも、2台のマシンで揃ってポイントを獲得できた可能性もあったと思います。それは可能なことだったんです。だから、何を言えばいいのか分かりません」

 角田はレッドブル昇格後苦戦が続いていたが、その一因はチームメイトであるフェルスタッペンと同じパッケージのマシンをほとんど与えられなかったという点もあったのではないか? 最近ではそういう見方もある。来季のシートを獲得するために、自身の実力を発揮するのに必要なツールを全て与えられてきたと感じるかと尋ねられた角田は、次のように語った。

「今日まで、最大限の努力をしてきました。自分がコントロールできる範囲で言えば、先ほども言ったように、今日のレースの最初のスティントは、これまでで最高のペースのひとつだったと思います」

「だから、ポジティブな結果だったと思います。それだけです」

 なおレッドブルは今回のメキシコシティGPが終わった後に、来季のドライバーラインアップを決すると公言してきた。しかしレッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコ博士は、この決定期限が延長されたことを認めた。

「チャンピオン争いに集中するために、シーズン終了まで決定を延期することにした。しかし、同じ質問ばかりするのはやめてくれないか?」

「我々はチャンピオンシップに集中するだけだ」

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