レースレポート
F1 マイアミGP
ピアストリの勢いは止まらない! 破竹の4勝目。レッドブル角田裕毅は5秒加算も10位踏みとどまる|F1マイアミGP決勝
F1マイアミGPの決勝レースでは、マクラーレンのオスカー・ピアストリが優勝。レッドブルの角田裕毅は10位だった。
滑川 寛
編集: 2025/05/04 22:11
Copy link
Viberでシェア
Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Oscar Piastri, McLaren
写真:: Steven Tee / Motorsport Images
ハードロック・スタジアムを取り囲むように設けられたマイアミ・インターナショナル・オートドロームを舞台にF1第6戦マイアミGPが開催された。現地5月4日(日)の決勝レースではマクラーレンのオスカー・ピアストリが勝利を収めた。レッドブルの角田裕毅は10位だった。
マイアミGPはスプリントフォーマットでの開催となり、土曜日のF1スプリントは雨により大荒れの展開となった。日曜日もサポートレースとして行なわれたF1アカデミーのレース2が大雨によって中止となるなど天候に翻弄される週末となった。
決勝を前に雨は上がり、気温27度、路面温度42度という温かいコンディションもあり、路面はドライアップしていたが、サーキット周辺には分厚い雨雲が接近しており、雷雨の可能性もあった。
予選でポールポジションを獲得したレッドブルのマックス・フェルスタッペンと、マクラーレンのランド・ノリスがフロントロウ。ピットレーンスタートを選んだアルピーヌのピエール・ガスリーを除く19台がグリッドに並んだ。多くのドライバーがミディアムタイヤを選択し、上位では唯一メルセデスのジョージ・ラッセルがハードタイヤを選んだ。
57周の決勝レースがスタートするとフェルスタッペンが抜群の蹴り出しを見せたが、ターン1で右フロントタイヤをロックアップ。ノリスはターン2で仕掛けたものの、フェルスタッペンに押し出されるような形で6番手までポジションを落とした。この激しい2台の争いに乗じて3番手からメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリが2番手に浮上した。
このターン1では、後方スタートとなったレーシングブルズのリアム・ローソンとアルピーヌのジャック・ドゥーハンが接触してスピン。2台は走行を再開できたものの、ドゥーハンが左フロントタイヤのパンクによってコース脇にマシンを止めたことで一時的にバーチャル・セーフティーカー(VSC)が宣言された。
4周目にVSCが解除されると、ドライバーズランキング首位に立つ4番手スタートのピアストリはアントネッリをすぐさま抜き去って2番手に浮上。レースリーダーのフェルスタッペンとのギャップを削り、9周目にはDRS圏内にまで迫った。
フェルスタッペンは必死のディフェンスを展開し、随所で前を伺うピアストリを抑え込み続けたが、14周目のターン1で勝負あり。ブレーキングを遅らせたフェルスタッペンは止まりきれず、アウト側にいたピアストリはそれを読んでいたか、イン側にラインを入れ替えて抜き去った。
首位に立ったピアストリは圧倒的なペースで後方を突き放し、防戦一方のフェルスタッペンは迫るノリスに食い下がるも18周目に先行を許した。
この頃には雲の切れ端がサーキットに雨粒を落としていたが、当初予想されていた本格的な雨とはならず。ミディアムタイヤを履くドライバーはドライレースになると判断し、アンダーカット狙いのピットストップを開始した。
マクラーレンの2台に抜かれてからペースが落ちたフェルスタッペンは26周終わりにピットイン。ハードタイヤに交換し、角田も翌周にタイヤを変えた。
角田はハードタイヤで走っていたハースのオリバー・ベアマンの後方でコースに合流したが、直後にそのベアマンがエンジンブロー。ターン8でマシンを止めたことでレース2度目のVSCが宣言され、ステイアウトを続けていたドライバーはタイムロスを最小限に押さえてタイヤ交換義務を消化することができた。
これによりマクラーレン勢の後ろ3番手にはラッセルが浮上し、フェルスタッペンは4番手に後退。角田も割りを食った形となった。
その後33周目にもVSCが宣言された。これはザウバーのガブリエル・ボルトレトがトラブルによりターン16からターン17までのロングストレートでマシンを止めたことが理由だ。ただ翌周にはVSCが解除され、各車がレーシングスピードに戻った。
この時点で首位はピアストリ。2番手ノリスは9秒あった差を7秒程度まで縮めた。マクラーレンの2台から大きく離れてラッセル、フェルスタッペン、そしてウイリアムズのアレクサンダー・アルボンというトップ5だった。
フェラーリ勢は6番手のアントネッリを追いかけたが、2台の中で後ろを走るルイス・ハミルトンはペースに勝る自身がシャルル・ルクレールの前に出るべきだと主張し、チームはポジションを入れ替えた。しかしハミルトンに思ったほどのペースはなく、今度はルクレールが前を譲れとチームに訴え、結果的に順位を戻すなど、コミュニケーションの面でベストな状況とは言えないことが窺えた。
トップに目線を戻すと、ピアストリはペースをコントロールしながらトップチェッカー。ノリスに4.6秒差をつけて今季4勝目を挙げ、ドライバーズランキングのリードを拡大した。
2位にノリス。マクラーレンとしては今季2回目のワンツーフィニッシュとなり、コンストラクターズランキングでも首位の座をさらに強固なモノとした。
マクラーレンからは30秒以上離されたものの、最後の表彰台のポジションをラッセルが掴み、フェルスタッペンは4位でトップ3入りを逃した。
アルボンは5位入賞で10ポイントを獲得。6位にアントネッリ、7位にルクレールが入った。レース最終盤にハミルトンはウイリアムズのカルロス・サインツJr.から激しく責め立てられ、最終ラップのターン17で2台は接触。ハミルトンが8番手、サインツJr.が9番でフィニッシュとなったが、ふたりはレース後の審議対象となった。
角田は10位で1ポイントを獲得。ピットレーンでの速度違反によって5秒のタイム加算ペナルティを科され、レース後半にはレーシングブルズのアイザック・ハジャーが迫ったものの、ペナルティを帳消しにできる5.168秒差を開いてチェッカーを受け、ポジションを守りきった。
順位結果詳細 リタイア原因など リタイア原因など Driver Info Driver Info
1
-
5
順位結果詳細 リタイア原因など
1
-
2
順位 ドライバー # 周回数 タイム 前車との差 平均速度 ピット ポイント リタイア原因 シャシー エンジン 1 オスカー ピアストリ マクラーレン 81
57
-
1 25 McLaren Mercedes 2 ランド ノリス マクラーレン 4
57
+4.630
4.630
4.630 1 18 McLaren Mercedes 3 ジョージ ラッセル メルセデス 63
57
+37.644
37.644
33.014 1 15 Mercedes Mercedes フルリザルトを見る
あなたの意見が聞きたい!
Motorsport.comで何を見たいですか?
5分間のアンケートにご協力ください。
- Motorsport.comチーム
関連ニュース :
記事をシェアもしくは保存
Copy link
Viberでシェア
前の記事 F1マイアミ決勝速報|レッドブル角田裕毅、速度違反でペナルティも10位入賞。マクラーレンのピアストリが今季4勝目
次の記事 レッドブルF1、マイアミGPは最速マクラーレンに成すすべなし。相談役マルコは“憂鬱な”結果にショック隠せず
More from
滑川 寛

勝負の行方は“己の腕”次第。2度の世界覇者・笹原右京が語るROTAXカート「僕の人生を一番変えた場所」
Sponsored
Sponsored 10 ヵ月前
勝負の行方は“己の腕”次第。2度の世界覇者・笹原右京が語るROTAXカート「僕の人生を一番変えた場所」

レッドブルF1角田裕毅、昇格後ベストのアゼルバイジャンGPは「偶然じゃない6位」“残留タイムリミット”迫る中で確かな自信
F1
F1
アゼルバイジャンGP
11 ヵ月前
レッドブルF1角田裕毅、昇格後ベストのアゼルバイジャンGPは「偶然じゃない6位」“残留タイムリミット”迫る中で確かな自信

神童と呼ばれた男アントネッリ、苦戦続きもアゼルバイジャン4位で光明? 表彰台届かず悔しさも「自信が戻ってきた」
F1
F1
アゼルバイジャンGP
11 ヵ月前
神童と呼ばれた男アントネッリ、苦戦続きもアゼルバイジャン4位で光明? 表彰台届かず悔しさも「自信が戻ってきた」
最新ニュース

最新iPhoneと同価格帯! 入門用カート『GR KART』ついに販売開始。安価で管理しやすい1台……モータースポーツの裾野拡大に一役買うか
General
Misc General 1 時間前
最新iPhoneと同価格帯! 入門用カート『GR KART』ついに販売開始。安価で管理しやすい1台……モータースポーツの裾野拡大に一役買うか

“ほぼ最後尾”19番グリッドから優勝したアントネッリ。しかし上には上がいた……F1史上最高の逆転劇、1983年アメリカ西GPを振り返る
F1
F1 F1
イタリアGP
3 時間前
“ほぼ最後尾”19番グリッドから優勝したアントネッリ。しかし上には上がいた……F1史上最高の逆転劇、1983年アメリカ西GPを振り返る

小椋藍はマルケスに次ぐベストライダー! クラッチロー、2年目の若手に超高評価
MotoGP
MGP MotoGP
サンマリノGP
4 時間前
小椋藍はマルケスに次ぐベストライダー! クラッチロー、2年目の若手に超高評価

最もフィジカルで、最もチャレンジングなサーキット? 新コースのマドリンクを体験済のF3ドライバーの声「小さなミスでも大きな代償を払う」
F1
F1 F1
スペインGP
4 時間前
最もフィジカルで、最もチャレンジングなサーキット? 新コースのマドリンクを体験済のF3ドライバーの声「小さなミスでも大きな代償を払う」
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。
購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします
広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード
お知らせの管理
登録