F1 スペインGP

角田裕毅、大惨事の予選からはパフォーマンス向上。しかし入賞には届かず「求めているレベルではなかった」

F1スペインGPを終えてレッドブルの角田裕毅は、予選時と比べてパフォーマンスを引き上げることはできたものの、求めているレベルには程遠いと語った。

田中 健一 Michael Banovsky

編集: 2025/06/01 17:35

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

Google検索でmotorsport.comをお気に入り登録

Yuki Tsunoda, Red Bull Racing Team

Yuki Tsunoda, Red Bull Racing Team

写真:: Andy Hone / Motorsport Images

 角田裕毅(レッドブル)はF1スペインGPの決勝レースをピットレーンからスタートし、13位でフィニッシュした。残っていた新品のソフトタイヤ3セット全てを使うアグレッシブな戦略を採ったが、入賞には届かず……角田は「ステップアップはしたが、期待したレベルではなかった」と語った。

 角田は予選でまさかの最下位。決勝に向けてはリヤウイングを変え、サスペンションのセッティングも変更したため、ピットレーンからのスタートとなった。

 グリッドに並んだ18台全てがスタートにソフトタイヤを選択する中、角田はミディアムタイヤを装着。ミディアムタイヤは通常ならばソフトタイヤよりも長持ちするはずだが、角田とレッドブルは他のほとんどのマシンよりも短い8周を走り終えた直後にピットインし、ソフトタイヤに交換。その後、残っていた新品のソフトタイヤを全て使う戦略を採り、一時12番手までポジションを上げた。

 しかし54周目にメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリがマシントラブルによりストップしたことで、セーフティカーが出動。この時に角田は、中古のソフトに履き替えたが、レース再開後には思うようにライバルをオーバーテイクすることができず、最終的に14番手でフィニッシュ。ひとつ前でフィニッシュしたオリバー・ベアマン(ハース)に10秒のタイム加算ペナルティが科されたことで、13位という結果となった。

 角田はレース後、マシンをステップアップさせることはできたものの、期待しているレベルには程遠いと語った。

「ペースは僕たちが期待していたレベルではありませんでしたが、中団グループのマシンと比べれば悪くはなかったです。今日なら、入賞できるだけのポテンシャルはあったと思うので、少し残念です」

 角田はそう語った。

「おそらく、マシンは良くなったと思います。少なくとも、そこから学べることはあるはずです。セットアップの変更なども含めて、全面的にサポートしてくれたチームには感謝しています。でも、違いはあまり感じませんでした」

「次のカナダに向けては、僕が試してみたいと思っているモノを提供してくれるべく、努力してくれています。そのことを嬉しく思っています」

 角田は次のカナダGPまでに、チームのファクトリーでシミュレータ作業に臨むという。しかしその作業は、自分のためというよりも主にチームのためになるはずだと考えている。

「カナダまでの間に、シミュレータを試してみたいと思います。とても楽しみにしていますし、何か良い結果が出ることを願っています。今以上に悪くなることはないでしょうし、そうあるべきです」

 そう角田は言う。

「シミュレータは、僕の観点からすると、どちらかというとチームのためにするモノです。コースで試してみたいことを、シミュレータでするわけです。時間が限られているので、当然全てのセッティングを試すことはできませんからね」

「ですから、色々と探っていきたいと思います。エンジニアが、僕のドライビングスタイルに合った良い傾向や特性を見つけてくれるかもしれません」

 角田は大苦戦を強いられたスペインGPは、奇妙なグランプリだったと改めて語った。

「今回のグランプリは、僕にとっては少し特殊なモノでした。なんだか変な感じがして、全くしっくりこなかったんです。だからこのグランプリのことについては、特に何も考えていません」

「でも今回以外は、浮き沈みこそありましたが、自分のペースには満足しています。いくつかのセッションでは良い結果も出ました」

「これまで、マックス(フェルスタッペン)より速いドライバーと組んだことはほとんどありません。彼のレベルに到達するには、僕はまだまだ成長する必要があります。でも少なくとも、彼と互角に戦えるセッションもいくつかありました」

「確かに予選では、まだまだ最後のコンマ数秒を引き出せなければいけません。特に、路面コンディションの変化に対応できるようになる必要があります。そのためにも、まだ限界を見つけようとしているところです」

「まだこのマシンを、完全には信頼し切れていません。その最後の僅かなタイムが、とても重要なんです。そういう部分では、彼は間違いなく僕よりも多くのモノを引き出すことができていると思います」

関連ニュース:

 

あなたの意見が聞きたい!

Motorsport.comで何を見たいですか?

5分間のアンケートにご協力ください。

- Motorsport.comチーム

関連ニュース :

記事をシェアもしくは保存

Copy link

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

WhatsAppでシェア

Linkedinでシェアする

Pinterestでシェアする

Viberでシェア

前の記事 ピアストリ、盤石の今季5勝目。終盤のSCでフェルスタッペン表彰台圏内から転落、角田裕毅13位|F1スペインGP決勝

次の記事 フェルスタッペン、出場停止までペナルティポイントあと”1”。ラッセルとの接触に対する罰則に納得せず「あれが問題なのか?」

More from

田中 健一



HRCプレリュードが4戦連続でポールポジション獲得。逆転王者に向け重要なオートポリス決勝は「もてぎ2連戦に繋げるレースにしたい」と往西LPL

スーパーGT

スーパーGT

第7戦:オートポリス

9 時間前

HRCプレリュードが4戦連続でポールポジション獲得。逆転王者に向け重要なオートポリス決勝は「もてぎ2連戦に繋げるレースにしたい」と往西LPL



64号車プレリュード、課題の”ウォームアップ”に自信あり? フラガ「新タイヤが調子良い……いけるんじゃないかと願っています」|スーパーGT第7戦予選

スーパーGT

スーパーGT

第7戦:オートポリス

11 時間前

64号車プレリュード、課題の”ウォームアップ”に自信あり? フラガ「新タイヤが調子良い……いけるんじゃないかと願っています」|スーパーGT第7戦予選



【HRC渡辺康治社長独占インタビュー】厳しい戦い続くアストンマーティン・ホンダ、一体何が起きているのか? 

F1

F1

シンガポールGP

17 時間前

【HRC渡辺康治社長独占インタビュー】厳しい戦い続くアストンマーティン・ホンダ、一体何が起きているのか? 

More from

角田 裕毅



ハース、オコンとの契約を今季限りで延長せず……後任候補と目される5人のドライバー。平川亮、角田裕毅の可能性はあるのか?

F1

F1

アゼルバイジャンGP

13 日前

ハース、オコンとの契約を今季限りで延長せず……後任候補と目される5人のドライバー。平川亮、角田裕毅の可能性はあるのか?



ハジャー、手首の怪我癒えF1復帰。角田裕毅は再びリザーブに……レーシングブルズが感謝「とても貴重なポイントを獲得してくれた」

F1

F1

アゼルバイジャンGP

25 日前

ハジャー、手首の怪我癒えF1復帰。角田裕毅は再びリザーブに……レーシングブルズが感謝「とても貴重なポイントを獲得してくれた」



人生を楽しめていなかった……角田裕毅、キャリアで最も辛いレッドブルでの1年「だからこそ自分自身を深く見つめられた」

F1

F1

スペインGP

1 ヵ月前

人生を楽しめていなかった……角田裕毅、キャリアで最も辛いレッドブルでの1年「だからこそ自分自身を深く見つめられた」

More from

レッドブル



元レッドブル代表のホーナー、メルセデス代表とのライバル関係は「芝居がかったように描かれた」

F1

F1 1 日前

元レッドブル代表のホーナー、メルセデス代表とのライバル関係は「芝居がかったように描かれた」



レッドブル、ローレン・メキーズ代表と2031年まで契約。復調で波に乗るチームの体制を固める

F1

F1

シンガポールGP

2 日前

レッドブル、ローレン・メキーズ代表と2031年まで契約。復調で波に乗るチームの体制を固める



連勝レッドブルは最強チームじゃない? フェラーリ代表語る「スタート直後の1コーナーをうまくやれていれば、我々が勝ったかもしれない」

F1

F1

シンガポールGP

3 日前

連勝レッドブルは最強チームじゃない? フェラーリ代表語る「スタート直後の1コーナーをうまくやれていれば、我々が勝ったかもしれない」

最新ニュース



SCがなければ勝てた……前戦健闘のWedsSportはオートポリスでも3番手スタート。勝負の鍵は「やはりウォームアップ」と国本

スーパーGT

SGT スーパーGT

第7戦:オートポリス

8 時間前

SCがなければ勝てた……前戦健闘のWedsSportはオートポリスでも3番手スタート。勝負の鍵は「やはりウォームアップ」と国本



HRCプレリュードが4戦連続でポールポジション獲得。逆転王者に向け重要なオートポリス決勝は「もてぎ2連戦に繋げるレースにしたい」と往西LPL

スーパーGT

SGT スーパーGT

第7戦:オートポリス

9 時間前

HRCプレリュードが4戦連続でポールポジション獲得。逆転王者に向け重要なオートポリス決勝は「もてぎ2連戦に繋げるレースにしたい」と往西LPL



“ホピ子”が過去最高の予選4番手獲得! チームの存続を懸けて戦う土屋武士監督「火が消える前に、悔いが残らないように」

スーパーGT

SGT スーパーGT

第7戦:オートポリス

9 時間前

“ホピ子”が過去最高の予選4番手獲得! チームの存続を懸けて戦う土屋武士監督「火が消える前に、悔いが残らないように」



黒い仮面で登場の16号車ARTA、公式練習のアクシデントで「フロント周りはほぼ全交換」。予選7番手から得意の決勝で追い上げ目指す

スーパーGT

SGT スーパーGT

第7戦:オートポリス

10 時間前

黒い仮面で登場の16号車ARTA、公式練習のアクシデントで「フロント周りはほぼ全交換」。予選7番手から得意の決勝で追い上げ目指す

Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.

フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。

次の 2 つのオプションがあります。

購読中 すでに購読していますか? ここからサインインします

広告ブロッカーを無効にしましたか?
ページをリロード

お知らせの管理

登録