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角田裕毅、大惨事の予選からはパフォーマンス向上。しかし入賞には届かず「求めているレベルではなかった」

F1スペインGPを終えてレッドブルの角田裕毅は、予選時と比べてパフォーマンスを引き上げることはできたものの、求めているレベルには程遠いと語った。

Yuki Tsunoda, Red Bull Racing Team

Yuki Tsunoda, Red Bull Racing Team

写真:: Andy Hone / Motorsport Images

 角田裕毅(レッドブル)はF1スペインGPの決勝レースをピットレーンからスタートし、13位でフィニッシュした。残っていた新品のソフトタイヤ3セット全てを使うアグレッシブな戦略を採ったが、入賞には届かず……角田は「ステップアップはしたが、期待したレベルではなかった」と語った。

 角田は予選でまさかの最下位。決勝に向けてはリヤウイングを変え、サスペンションのセッティングも変更したため、ピットレーンからのスタートとなった。

 グリッドに並んだ18台全てがスタートにソフトタイヤを選択する中、角田はミディアムタイヤを装着。ミディアムタイヤは通常ならばソフトタイヤよりも長持ちするはずだが、角田とレッドブルは他のほとんどのマシンよりも短い8周を走り終えた直後にピットインし、ソフトタイヤに交換。その後、残っていた新品のソフトタイヤを全て使う戦略を採り、一時12番手までポジションを上げた。

 しかし54周目にメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリがマシントラブルによりストップしたことで、セーフティカーが出動。この時に角田は、中古のソフトに履き替えたが、レース再開後には思うようにライバルをオーバーテイクすることができず、最終的に14番手でフィニッシュ。ひとつ前でフィニッシュしたオリバー・ベアマン(ハース)に10秒のタイム加算ペナルティが科されたことで、13位という結果となった。

 角田はレース後、マシンをステップアップさせることはできたものの、期待しているレベルには程遠いと語った。

「ペースは僕たちが期待していたレベルではありませんでしたが、中団グループのマシンと比べれば悪くはなかったです。今日なら、入賞できるだけのポテンシャルはあったと思うので、少し残念です」

 角田はそう語った。

「おそらく、マシンは良くなったと思います。少なくとも、そこから学べることはあるはずです。セットアップの変更なども含めて、全面的にサポートしてくれたチームには感謝しています。でも、違いはあまり感じませんでした」

「次のカナダに向けては、僕が試してみたいと思っているモノを提供してくれるべく、努力してくれています。そのことを嬉しく思っています」

 角田は次のカナダGPまでに、チームのファクトリーでシミュレータ作業に臨むという。しかしその作業は、自分のためというよりも主にチームのためになるはずだと考えている。

「カナダまでの間に、シミュレータを試してみたいと思います。とても楽しみにしていますし、何か良い結果が出ることを願っています。今以上に悪くなることはないでしょうし、そうあるべきです」

 そう角田は言う。

「シミュレータは、僕の観点からすると、どちらかというとチームのためにするモノです。コースで試してみたいことを、シミュレータでするわけです。時間が限られているので、当然全てのセッティングを試すことはできませんからね」

「ですから、色々と探っていきたいと思います。エンジニアが、僕のドライビングスタイルに合った良い傾向や特性を見つけてくれるかもしれません」

 角田は大苦戦を強いられたスペインGPは、奇妙なグランプリだったと改めて語った。

「今回のグランプリは、僕にとっては少し特殊なモノでした。なんだか変な感じがして、全くしっくりこなかったんです。だからこのグランプリのことについては、特に何も考えていません」

「でも今回以外は、浮き沈みこそありましたが、自分のペースには満足しています。いくつかのセッションでは良い結果も出ました」

「これまで、マックス(フェルスタッペン)より速いドライバーと組んだことはほとんどありません。彼のレベルに到達するには、僕はまだまだ成長する必要があります。でも少なくとも、彼と互角に戦えるセッションもいくつかありました」

「確かに予選では、まだまだ最後のコンマ数秒を引き出せなければいけません。特に、路面コンディションの変化に対応できるようになる必要があります。そのためにも、まだ限界を見つけようとしているところです」

「まだこのマシンを、完全には信頼し切れていません。その最後の僅かなタイムが、とても重要なんです。そういう部分では、彼は間違いなく僕よりも多くのモノを引き出すことができていると思います」

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田中 健一
F1
角田 裕毅
レッドブル
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