ルイス・ハミルトンは、4位入賞という結果に終わったが、レースの内容に満足していると振り返った。
メルセデスのルイス・ハミルトンは、オーストリア予選で3番手タイムを記録したにも関わらず、ギヤボックス交換による5グリッド降格ペナルティを受け、8番手スタート。しかし決勝ではそこから追い上げ、4位でフィニッシュした。
決勝ではまずマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が第1コーナーでリタイアを喫したことでひとつポジションを上げることに成功したハミルトン。その後、セルジオ・ペレス(フォースインディア)とロマン・グロージャン(ハース)を攻略し、早めにピットストップを行ったことでフェラーリのキミ・ライコネンをアンダーカットした。
レース終盤にはレッドブルのダニエル・リカルドを追い詰めたもののオーバーテイクは叶わず、表彰台に上ることはできなかった。しかしハミルトンはレース後、「本当に良いレースをした」と述べている。
「レースを振り返ってみれば、他の誰よりも僕が一番速かった。つまり僕は最強のレースを繰り広げていたんだ」
「フォースインディアとハースを交わした時、僕はレースリーダーのバルテリ(ボッタス)に16秒差つけられていた。でも最終的にはわずか6秒差まで縮めることができたんだ」
「実際、後から振り返ってみれば、本当にポジティブだったと思う。今回獲得したポイントがそれに見合うかと言ったらそうでないけど、それはそれだ」
またハミルトンはレースが終わった直後、最終ラップの1周前ターン4で、3番手のリカルドに仕掛けるもオーバーテイクできなかったことに失望を感じていたという。しかし、レースのリプレイを見た後では、感じ方が変わったという。
「彼はポジションをとても上手く守っていて、あれ以上のことはできなかったと思う。レースが終わった直後は、3位になれたはずだと思っていた。でも、彼は僕の盲点をついていて、僕はそれを知らなかったということが後に分かった」
「レース直後にインタビューを受けた僕は、かなりがっかりしていたと思う。なぜならそのギャップを懸命に埋めようとして全力を尽くしていたし、オーバーテイクできる距離まで縮めることができていたからね」
ハミルトンはスーパーソフトタイヤでレースをスタートし、71周レースの31周目にウルトラソフトタイヤに切り替えるという1ストップ作戦を決行した。
彼は、2スティント目で「タイヤに苦労している」とチーム無線で訴えており、メルセデスが”過度なフロントウイングの調整を行なったこと”で、早期にタイヤが痛んでしまうのではないかと心配していたという。
しかしレース終了後にハミルトンは、ウルトラソフトタイヤを履いていた2スティント目は、心配していたほど悪くなかったことを明かした。
「タイヤに問題はなかった」
「2スティント目は少し心配だった。バランスを取るためにウイングを調整して、フロントをわずかに重くしていたんだ」
「マシンが最初からニュートラルだったら、35周以上も走るのは難しいんじゃないかって考えていた。スタートではアンダーステアで、その後ニュートラルを経てオーバーステアになった方が、おそらく良いはずだ。でも初めからバランスがニュートラルだったら、リヤを滑らせることなく35周も走るなんて無理だろう」
「でも実際のところ、いくつかのスイッチを調整することでタイヤを管理することができた。フロントをプッシュした時にブリスターを作ってしまったけど、少し振動があっただけで特に問題はなかった」
Additional reporting by Ben Anderson
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