【F1】”5秒速い”マシンに対応。オーストラリアGPの改修作業進行中

今季の開幕戦の舞台となるオーストラリアのアルバートパーク・サーキットは、速くなるマシンに対応するため、改修作業が急ピッチで進む。

 今季のF1開幕戦を開催するオーストラリアのアルバートパーク・サーキットでは、”5秒速くなる”新レギュレーション下のマシンに対応するため、安全対策として多くの改修作業が行われている。

 オーストラリアGPのプロモーターである”オーストラリア・グランプリ・コーポレーション(AGPC)”は、FIAから提供されたデータに基づき、中速コーナーの通過スピードは20〜50km/h向上し、ブレーキングポイントは場所によっては20〜30m奥になり、1周あたりのラップタイムは約4秒速くなると見込んでいる。

 これに伴い、ターン1、ターン6、そしてターン14はタイヤバリアが設定し直された。またターン12には、10万ドル(約1000万円)分のTecpro(形状を自由に変更して配置できる衝撃吸収ブロック)が追加配置される。

ターン1

Australian GP preparation

 ターン1での主な変更点は、これまで3列だったタイヤバリアを6列に倍増させたことだ。しかもこの処理が、サーキットの端から108mにわたって施されている。

「もしタイヤウォールの位置に立ってサーキットを見れば、マシンがどのくらい速く走るのか想像することができる」

 そうAGPCのインフラ面担当であるクレイグ・モカは語る。

「マシンはグラベルトラップを越えてくる可能性があるため、強化する必要がある。それは驚くべきことだが」

ターン6

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 ターン6でも、タイヤバリアが3列から6列に倍増されている。しかし、ここには2本の巨木があるため、ランオフエリアのスペースはそれほど広くとることができない。

「これは公園内にサーキットを作る上で、常に難題となることだ」

 そうモカは語る。

「動かない構造物を扱わねばならない。通常の場合は木だ。そして、様々な解決策を提案しなければならない」

 このエリアがマシンの衝突を受ける可能性が高い場合には、タイヤバリアが強化され、そのタイヤの内部には高密度のポリエチレンチューブが挿入される。

ターン12

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 このターン12には、Tecproが設置される予定だが、通常はゴルフコースとしても使用されているため、実際に設置されるのはレースの前週ということになりそうだ。

 しかしながら、新たな”二重”の縁石はすでに整えられている。この縁石は通常の縁石とは逆、つまりコースの外方向に向け傾斜が付けられている。そのため、コース外をも使って最短時間でコーナーを駆け抜けようとするドライバーの”運”を取り去る効果があり、ドライバーたちはコースをはみ出ないよう、スピードをしっかりと落として進入する必要がある。

ターン14

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 ターン13出口の速度向上が予想されることで、ターン14の補強する重要度は増した。タイヤバリアは全体的に3列から6列に増やされ、ここにも内部にポリエチレンチューブが入れられた。そして、タイヤバリアの位置を整えるために、ベルトでしっかりと固定されるようになった。

「我々はこのエリアを強化した」そうモカは言う。

「いくらかの新しいタイヤと、新しいベルトを購入した。そして、高密度のポリエチレンチューブがある。以前と比べて、大きな変化だ」

 改修が行われたサーキットは、グランプリ開幕の2日前、3月22日(水)にFIAの手で検査される予定だ。

アルバートパーク・サーキット改修データ

  • 約3500のバリア
  • 総作業時間:290000人/時間
  • マーシャルポスト:35箇所
  • デブリフェンス設置数:3500枚
  • コース横断トンネル/歩道橋:10箇所
  • グランドスタンド座席数:23360
  • グラベル量:6000t
  • タイヤバリア:51000本

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この記事について
シリーズ F1
イベント名 オーストラリアGP
サーキット Melbourne Grand Prix Circuit
記事タイプ 速報ニュース