ホンダ、ハートレーが直面するパワーユニットの”危機”への対処を検討

スペインGPでクラッシュし、パワーユニットにダメージを負ったハートレーは、今後グリッド降格ペナルティの危機に直面するのは必至だ。

 ホンダは、バルセロナで高速クラッシュを喫した結果、ブレンドン・ハートレーが今後直面するだろう危機にどう対処するかを検討している。

 トロロッソ・ホンダのハートレーは、スペインGPのフリー走行3回目で、ターン9で大クラッシュ。この影響でハートレーのマシンは、パワーユニットを完全交換することとなった。その作業は予選までに間に合わなかったものの、ハートレーは決勝レースを最後尾からスタートし、12位でフィニッシュした。

 開幕戦オーストラリアGPでも、ハートレーはMGU-Hとターボチャージャーのトラブルに見舞われたため、交換を実施している。これらのパーツは年間に3基までしか使うことができないとされているため、今回のクラッシュで交換を行ったことにより、ハートレーはグリッド降格ペナルティの危機に直面する可能性が増大したことを意味する。

「我々はいくつかの選択肢について検討しています」

 ホンダのF1テクニカルディレクターである田辺豊治はそうmotorsport.comに対して語った。

「クラッシュしたパワーユニットを確認する予定ですが、大きなダメージがあるようです」

「ですから、ホンダはパワーユニットの面での選択肢を用意し、その後、我々がどうやってこの状況に対処できるか、チームと取り組むことになります」

 ホンダは6月のカナダGPに、大きなアップデートを投入すると考えられている。これに向けエネルギー回生システムの開発が進められていて、その結果MGU-Hは間違いなく新しいモノになると思われている。またそれに伴い、ターボも最新版になるはずだ。

 年間での使用が許されている基数を超えたコンポーネントを投入した場合、グリッド降格ペナルティが科せられることになる。その使用制限数は、内燃エンジン(ICE)、MGU-H、ターボチャージャー(TC)は3基、MGU-K、エナジーストア(ES)、コントロールエレクトロニクス(CE)は2基と規定されている。この使用基数制限を超えた1基目のコンポーネントを投入すれば、その時点で10グリッド降格ペナルティが確定。その後、追加1基目の他のコンポーネントを投入する度に5グリッド降格が加算されていく。また、追加2基目最初のコンポーネントを投入した場合は、再び10グリッド降格となり、その他のコンポーネントも追加2基目を入れれば、その都度5グリッド降格、3基目以降も同様……というシステムになっている。

 トロロッソとホンダにとって課題となるのは、アップグレードが投入された際にハートレーに全てのグリッド降格ペナルティを受けさせるか、あるいはまだ使えるコンポーネントはそのまま使い続け、アップデートがもたらされるまで我慢するか……ということである。

 ハートレーがスペインGPで投入したコンポーネントで夏休みを迎えることができた場合、ベルギーGPでペナルティを消化するという選択肢を取ることもできる。スパ・フランコルシャンはオーバーテイクが比較的可能なコースであるため、グリッド降格の処分を受けたとしても、レース中にポジションを上げていくチャンスも多い。

 ただこの計画を実施した場合、スペック落ちのパワーユニットで走り続けることを強いられるだけではなく、現在のパワーユニットで8戦を耐えなければならないということも意味する。

「正直言って、先のことは考えていない」

 そうハートレーは語った。

「今回投入した新しいコンポーネントが、現時点で何を意味するのかは、まだ分からないよ」

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この記事について
シリーズ F1
ドライバー ブレンドン ハートレー
チーム トロロッソ
記事タイプ 速報ニュース