レース後”ド派手”なドーナツの競演。参加が許されなかったグロージャン
F1アブダビGPのレース終了後、メインストレートではアロンソ、ハミルトン、ベッテルによるドーナツターンの競演が繰り広げられた。しかし、グロージャンはこれに参加することが許されなかった……。
写真:: Simon Galloway / Motorsport Images
アブダビGP決勝フィニッシュ後、メインストレートでは壮大なシーンが繰り広げられた。このレースを最後にF1を”とりあえず”引退するフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)、レースに優勝したルイス・ハミルトン(メルセデス)、そして2位のセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)という3人のチャンピオン経験者が、ドーナツターンの競演を繰り広げたのだ。
前代未聞とも言える豪華なシーンに、観客席からは大歓声が上がり、サーキットは白煙に包まれた。
その当時の、各ドライバーとピットのやり取りが、実に印象的だった。
ハミルトンとピットは、次のようなやり取りをしていた。
「ルイス、我々はピットストレートのファンが、ドーナツターンを見たことがないんじゃないかと思っている。だから、君は彼らを喜ばせたいんじゃないか?」
ピットレーンがそう呼びかけると、ハミルトンは次のように返した。
「僕の心を読んだね?」
そうするとピットは、次のように返してドーナツターンを促した。
「ああ。我々はいつも、君のことを信頼しているよ!」
このドーナツターンの競演の主役となったアロンソにも、次のような無線が投げかけられた。
「フェルナンド、私はいつも、ラジオで映画『トップガン』のセリフを引用したかったんだ。”管制塔(コントロールタワー)”を驚かせる許可が下りた。グリッドに進んでくれ。いくらドーナツターンをしても構わない」
そしてチームのCEOであるザク・ブラウンも、次のように付け加えた。
「チャンプ! なんてキャリアだ。ありがとう。本当にありがとう。君はチャンピオンだ。さぁ次は、三冠を狙おうじゃないか!」
ただ、この歓喜の輪に加われなかったドライバーもいる。ハースのロマン・グロージャンだ。
「ねえ、ドーナツターンをするのを許してくれる?」
グロージャンはそう語ったが、ピットウォールは次のように返答した。
「ピットウォールは”ダメだ”と言っている」
グロージャンは、どうしてもドーナツターンをしたかったのだろう。彼は次のように続けた。
「え? それはどういう意味だい?」
しかし、ピットウォールは無情だった。
「私は知らないよ。伝えられるのはただひと言だけ。『ピットウォールは”ダメ”と言っている』ということだけだ」
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