角田裕毅、新シーズンに向けてF1テスト実施。極寒のイモラで2022年のAT03走らせる
角田裕毅が、イタリアのイモラ・サーキットでF1テストを実施。2022年のアルファタウリAT03をドライブした。
これまでの4シーズン、スクーデリア・アルファタウリとしてF1に参戦してきたレッドブル傘下のイタリアンチームは、2024年から「ビザ・キャッシュアップRB」という名称で戦うこととなった。
その発表が行なわれた裏で、チームは新シーズン開幕へ向けたドライバーのウォーミングアップとして、イタリアのイモラ・サーキットで1月23日から3日間の旧車テスト(TPC)を実施している。
現行テクニカルレギュレーションが導入された2022年のグラウンドエフェクトカーが2024年からTPCで解禁されるため、RBチームは今回のテストにAT03を持ち込み、角田裕毅が最初にステアリングを握った。
テスト2日目は気温が氷点下だったため路面が凍結し、プログラム開始が遅れたものの、その後太陽が路面を温め、角田はウエットタイヤで走り始めることができた。そしてタイヤを十分に温められ、不必要なリスクを取らなくて済む状況になってから、チームはスリックタイヤを投入した。
3日間のテストは、角田に代わって午後からマシンに乗り込むダニエル・リカルドのドライブで締めくくりとなる。角田とリカルドは久しぶりのF1マシンでの走行で、そのスピード感覚を取り戻すことができるはずだ。
Photo by: Davide Cavazza
Yuki Tsunoda, AlphaTauri
【ギャラリー】角田裕毅、イモラでアルファタウリAT03をドライブ
RBチームは2024年シーズンに向けて、名称変更だけでなくチーム体制も変更する。これまでチームを率いてきたフランツ・トストが2023年限りで退任し、フェラーリでレーシングディレクターを務めたローレン・メキーズがチーム代表に就任。ピーター・バイエルCEOと二人三脚でチーム運営を行なうこととなった。
またRBチームは、同じレッドブル傘下の“兄貴分”であるレッドブル・レーシングとの協力関係をさらに強化。インフラ面でも、イギリス・ビスターにあった空力開発拠点を、レッドブル・レーシングのファクトリーがあるミルトン・キーンズへと移転させることとなっている。
ビザ・キャッシュアップRBとして臨む2024年シーズンに向けてチームは、トロロッソ、アルファタウリ時代と同様に若手F1ドライバーの育成に注力していくだけでなく「F1で最高の賞を争うことにさらに重点を置いている」としており、コンストラクターズランキング8位に終わった昨年からの飛躍を目指している。
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