中止のF1オーストラリアGP、シーズン後半に開催の可能性? 主催者が示唆
オーストラリア・グランプリ・コーポレーションCEOのアンドリュー・ウェスタコットは、中止されたオーストラリアGPがシーズン後半にリスケジュールされる可能性について言及した。
写真:: Sam Bloxham / Motorsport Images
3月13日(金)の午前10時(日本時間午前8時)、F1とFIAはマクラーレンのチームスタッフに新型コロナウイルス感染者が確認されたことを受け、F1オーストラリアGPの中止を明らかにした。
感染が確認されたマクラーレンのスタッフと濃厚接触していた、その他14名のスタッフも2週間の隔離措置を受けるなど、その影響はオーストラリアGP以降にも波及しそうな情勢だ。
F1以外のモータースポーツでは、レースを秋口へ延期させる対応も目立つが、オーストラリアGPは“中止”とアナウンスされた。つまりシーズン後半にオーストラリアGPを行なう予定は無いと取れる。
しかし、オーガナイザーであるオーストラリア・グランプリ・コーポレーションCEOのアンドリュー・ウェスタコットは、“オーストラリアGPの中止”というアナウンスは、ファンの混乱を避けるために故意に“中止”という文言を伝えたと答えている。
「これは重要な点だが、我々が中止という言葉を使用したのは、タイミングが緊急だったためだ」
ウェスタコットCEOはそう語る。
「ここメルボルンにいるファンや入場ゲートにいたファンへ、数時間や数日の延期だという印象を与えずに伝えるために重要なことだった」
「中止という言葉はここでは意図的に使用された」
またウェスタコットCEOは、後日のF1との協議で、オーストラリアGPの新たな可能性を探っていくだろうとも語っている。
「私はF1の世界で、“ありえない”なんてことは無いと学んだ」と彼は言う。
「我々はチェイス・キャリー(フォーミュラ・ワングループCEO)とFIA、そしてF1と共に取り組んできた」
「我々は問題を処理していくだろう。しかしそういった先の予定のような物については考え始めてもいない」
「時が来れば、そういったことが議論のトピックになっていくだろう」
ただウェスタコットCEOはアルバートパーク周辺のグランプリ用の構造物については、撤去を避けることはできないだろうと話した。
「我々はグランプリ用の設備をここに数ヵ月も放置することはできない。我々が尊重していることのひとつに、ここにはスポーツ活動がある、というものがある」
「メルボルンの美しい公園を専有できるというのは、我々の持つ特権のひとつだと認識している。そのため我々は、建設と解体による様々な影響を最小限に抑えることを望んでいる」
「つまり、サーキットを解体して元に戻す方法が確実に変わってくる。しかし、何日も何週間もここに残す事はできないんだ」
「インフラ設備を解体撤去し、アルバートパークのスポーツクラブへと戻すつもりだ」
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