F1直下の女性限定F4シリーズは「プラスにしかならない」と”並び立つ”Wシリーズ参戦のホーキンス
F1は女性ドライバー限定のF1シリーズの新設に乗り出しているが、モータースポーツ界の女性にとっては「プラスにしかならない」とWシリーズ参戦中のジェシカ・ホーキンスは語っている。
女性ドライバー限定シリーズ「Wシリーズ」は、資金調達の問題から2022年シーズンの残り3戦を待たずにシーズン終了を余儀なくされ、来季に向けて資金確保に目を向けている数週間後、F1が早ければ来年にも女性限定のシリーズ立ち上げを計画していることが明らかとなった。こうした動きをWシリーズ参戦中のドライバーも歓迎している。
F1直下のFIA F2&F3の運営組織に組み込まれることなるこの女性シリーズはF4マシンを使用し、タトゥース製F3マシンを使用するWシリーズよりも若いドライバーでグリッドを構成することから、Wシリーズに取って代わるモノではなく、女性ドライバーがキャリアを積み上げていく選択肢が増えることになる。
Wシリーズ参戦中のドライバーのひとり、ジェシカ・ホーキンスは3シーズン全てに参加している他、アストンマーチンF1チームのアンバサダーも務めている。F1はまだ計画中のシリーズの詳細を正式に認めてはいないものの、女性ドライバーがレースを行なう機会が増えるため「プラスにしか思えない」と肯定的な姿勢を示している。
「女性ドライバーをサポートする選手権は歓迎すべきだし、実現のためにできることは全てすべきだ」
そうホーキンスは言う。
「Wシリーズと並行して開催されることを期待したい。戦い合うモノではないから、私はそれらふたつが互いに競合するとは思わない」
「どちらが優れた選手権かではなく、同じものを目指している者同士、どう協力し合えるかが重要だ。それはポジティブなことだと思う」
Start grid
Photo by: Sam Bloxham / Motorsport Images
ホーキンスは草の根レベルから多くの女性がモータースポーツに加わることが重要になるとして、ユーロ2022で優勝したサッカー女子イングランド代表チームのように、より広く影響を与えられると考えている。
「我々(女性ドライバー)の数が少なければ少ないほど、女性がF1へ進むチャンスは少なくなる」とホーキンスは言う。
「だからこの問題に取り組み、若い世代にアピールし、草の根レベルでできるだけ多くの人を集めるようにしよう。数年後にはライオネス(※イングランド代表の愛称)のように、その成果が見られるだろう」
「ライオネスが、現在行なっている素晴らしい活動から、その反響を得ていることを私たちは知っている。ただ私達も、5年前、10年前、そして15年前に行なわれた努力から、実は恩恵を受けているのだ」
「20年前にライオネスがユーロで優勝していたとしても、誰もその事実を知ることはなかったに違いない。しかし20年間で行なわれた活動のおかげで、私たちはそれを楽しみ、その話を沢山耳にすることができるのだ」
「私たちにとっては、Wシリーズがその手助けをしてくれている訳だが、私たちはもう少し後……数年後にはその成果が現れてくるはずだ」
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