驚きの番狂わせ優勝2:ベッテル栄光の歴史の始まり。大雨のモンツァで輝く
F1の長い歴史の中には、番狂わせレースというのがいくつかある。2008年のイタリアGPは大雨。そんな中で躍動したのは、新興チームのトロロッソだった。このマシンを駆るセバスチャン・ベッテルが、トップチームを抑えて初優勝を成し遂げた。

2008年のF1イタリアGPは、雨に祟られたレースとなった。金曜日から雨、予選も雨、決勝も雨だったのだ。モンツァが本格的なウエットレースとなったのは、1981年以来……実に久々だったのだ。
その雨に足を取られ、トップランカーが予選で次々に失敗。その中で躍動し、ポールポジションを獲得したのがスクーデリア・トロロッソのセバスチャン・ベッテルだった。
トロロッソはF1参戦3シーズン目。ベッテルもフル参戦1年目というフレッシュな組み合わせ。チームメイトのセバスチャン・ブルデーも4番グリッドを確保し、トロロッソ勢が輝きを放った。
決勝では、ブルデーがエンジンストールのためスタートが遅れて戦線を離脱したが、ベッテルは順調に走り切り、自身にとっても、そしてチームにとっても、F1での初優勝を飾った。
この年のベッテルは、表彰台こそこの1勝のみだったが、コンスタントにポイントを獲得。ランキング8位で終えた。この活躍が評価され、翌年からレッドブルの一員に抜擢。タイトル争いの常連になっていくこととなった。
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