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驚きの番狂わせ優勝5:フィジケラ初優勝。レース後順位変更の”番狂わせ”

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驚きの番狂わせ優勝5:フィジケラ初優勝。レース後順位変更の”番狂わせ”
執筆:
2020/04/14 9:25

F1の長い歴史の中には、番狂わせレースというのがいくつかある。2003年のブラジルGPは、下位チームのジョーダンが、天候を味方につけてトップチームのマクラーレンを追い詰めた。当初はマクラーレンのキミ・ライコネン優勝と発表されたが、後にジョーダン&フィジケラの優勝に修正された。

 雨に見舞われた2003年のブラジルGP。予選でポールポジションを獲得したのは、地元ブラジルのルーベンス・バリチェロ(フェラーリ)だった。久々にブラジル人ドライバーが母国でポールポジションを獲得したこともあり、サーキットに詰めかけたファンは大いに盛り上がった。

 しかし決勝レースは大雨のため、セーフティカー先導でのスタート。ただウエット路面ではミシュランタイヤの方がパフォーマンスが優れており、マクラーレン勢が1-2体制を築いた。

 ただコース上の水量は多く、多くのマシンがクラッシュして戦線を去っていった。また、度々セーフティカーが出動する事態ともなった。母国レースを戦うバリチェロも、マシントラブルでリタイアすることとなった。

 これでマクラーレンが1-2体制を築き、ジョーダンのジャンカルロ・フィジケラが3番手に浮上。乾きかけの路面では、フィジケラが履くブリヂストンタイヤの方がパフォーマンス面で秀でており、徐々にマクラーレンとの差を詰めていく。

 マクラーレンの1台、デビッド・クルサードがピットインした後、フィジケラが54周目の第3セクターで、体勢を乱したライコネンの隙を見逃さず、オーバーテイク完了。首位に立ったフィジケラは、ライコネンとの差を開いていった。

 ただその直後、最終コーナーでジャガーのマーク・ウェーバーが大クラッシュ。デブリを撒き散らしてメインストレートに止まった。これでセーフティカーの出動が宣言される。

 デブリが散らばった箇所を、フィジケラとライコネンはギリギリで通過。しかしその後方を走っていたフェルナンド・アロンソ(ルノー)は、ウェーバーのマシンから外れたタイヤを避けきれず、大クラッシュしてしまう。現場にはこれでさらに多くのデブリが散らばってしまい、すぐに赤旗が触られ、レースが終了されることになった。

 当初、赤旗が振られたのは55周目だったとされた。当時先頭を走っていたのはフィジケラだったが、レギュレーションでは、赤旗終了となった2周前の順位が最終結果になることになっている。この場合もその規則が採用され、一転ライコネンの優勝、フィジケラが2位となった。ピットレーンに戻ったフィジケラのマシンは炎上。最後の最後まで波乱のレースだった。

 ただこれでは終わらなかった。ジョーダンは赤旗が振られた時、フィジケラは既に56周目に入っていたと主張。調査の結果これが正しいと判断されてさらに順位が変わり、結局フィジケラが優勝となった。ただこの判定は後日になったため、次戦サンマリノGPの際に、ライコネンからフィジケラに優勝トロフィーが手渡されることになった。

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この記事について

シリーズ F1
イベント Monaco GP
ドライバー Olivier Panis
チーム Ligier
執筆者 田中 健一