F1 ベルギーGP
フェラーリ代表、予算上限&PU開発の特例導入に反対「それはBOPの始まりになってしまう可能性がある」
フェラーリF1のチーム代表であるフレデリック・バスールは、インフラへの投資を行なうために特例的に予算上限を緩和してしまえば、「終わりのないプロセス」に陥ってしまうことになるだろうと語った。

Adam Cooper
編集: 2023/08/09 17:52
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各チームの予算上限額が制定されている現在のF1。しかしファクトリーのインフラなどを更新するため、この予算上限を特例的に緩和することを求める声が複数上がっており、これに対処するための方法が議論されている。
しかしフェラーリのチーム代表であるフレデリック・バスールは、この特例を許可してしまえば、緩和を求める声が相次ぐこととなり、「終わりのないプロセス」に陥ってしまうと危惧する。
ウイリアムズのチーム代表であるジェームス・ボウルズは、チームのファクトリーのインフラには時代遅れの部分があるため、予算上限を緩和し、追加の投資を行なえるようにすることを求めた。
このウイリアムズ以外にも、追加支出を許可することを求める声が上がっている。FIAはこれについて、全てのチームに同じように追加の支出を許すのではなく、ケースバイケースで判断することを検討している。
しかし先日行なわれたF1委員会の会合では、この追加支出については合意に至らなかった。特に全チームの予算を増額するという案については、FIAとF1が反対票を投じたと言われている。
この件についてフェラーリのバスール代表は、追加支出が許されることになれば、今後も各F1チームは、さらに追加の支出を許可するように求め続けることになるだろうと語った。
「設備投資に関しては、私の見解とは異なる。私の見解とは、我々にはレギュレーションがあるということだ」
今回の件について尋ねられたバスール代表はそう語った。
「我々はこれまで、レギュレーションを何度も変更してきた。そして私としては、今のF1が好調なのは、安定性があるからだ」
「誰かが問題を抱えているからとか、どこかに投資したいからという理由で、毎週レギュレーションを変更するようなことを始めてしまうと、それはF1の安定性の終わりを意味する。そうなってしまうと、終わりのないプロセスに陥ってしまうということになる」
「ウイリアムズは今、新しいERP(エンタープライズ・リソース・プランニング)システムを導入したいと考えている。しかし明日には、新しいトラックを買いたいというチームや、新しいシミュレータを導入したいという人が次々に現れるだろう」
「これは終わりのない議論だ。予算制限は、安定性やパフォーマンスの収束、チームの収益性という点で、F1における最大の前進だったということを忘れてはいけない」
「今後もその方向に進んでいくか、それとも予算制限が終わるということを意味するんだ。私は、現状の方向性を続けていくことを全面的に支持するがね」
またバスール代表は、パワーユニットの性能差を調整するという案についても、フェラーリとしては支持していないことを明かした。現在はルノーのPUのパフォーマンスが他社に比べて劣っているため、これを救済しようという案が浮上しているのだ。これもF1委員会で話し合われたことだ。
「エンジン開発の凍結を決めた時、例外的な状況で、完全に勝負圏外になった人たちをサポートする方法を見つけようと考えたのは事実だ」
そうバスール代表は語る。
「しかし、ルノーがそれほど離れているかどうかは分からない。我々は、ルノーと同じ数字を持っているわけではないからね。我々のエンジニアが、他のチームのエンジニアに比べて、悲観的になっているのは初めてだと思う」
「我々が何かをしなければならないとしたら、それは燃料流量ではない。風洞実験についても、同じアプローチを取っている。つまり10位のチームは風洞実験することができる時間は長くなるが、重量が10kg軽いわけではないのだ」
「チームまたはPUメーカーに、開発を許可することになる。そしてそれでアドバンテージを得るわけではないとなれば、BOP(バランス・オブ・パフォーマンス)の始まりとなってしまうだろう」
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