2022年からの新世代F1マシン、すぐに全チーム同じような見た目になる?
フェラーリのローレン・メキーズは、2022年にF1技術規則の大変革があったにも関わらず、マシンの見た目は2023年までには似通ったものになるかもしれないと考えている。
写真:: Formula 1
2022年シーズンに技術規則の大幅な改定が行なわれるF1。2月から続々と発表される予定のニューマシンは、これまでとは一線を画す見た目になることが予想されるが、それにより各チームがバラエティに富んだデザインになるのかどうかという点は、トピックのひとつだろう。
新レギュレーションの導入により、ボディワークの形状自体は自由度が厳しく制限されることとなる。しかし、その他の部分では各チームが独自の解釈をする余地が十分にあるため、それぞれ個性的な見た目となることが期待されている。
ただ、これまでの歴史を鑑みても、各チームはライバルが採用したアイデアなども参考にしながらあらゆるものをブラッシュアップし、急速に進歩していくだろう。そういった理由から、フェラーリのレーシングディレクターであるローレン・メキーズは、2023年には各車のデザインがほぼ同じになる可能性があると指摘する。
「(2022年は)これまでと比べて全く違ったマシンになるだろうから、みんな楽しみにしている。しかし、それぞれのマシンにどのくらい差が出るのか? それは分からない。自由度が低くなるのは間違いない」
「最初の走行では、みんなが気に入るくらい違いが出ると思う。最初は『うん、悪くないね』という感じだろう」
「しかし、1年も過ぎれば、つまり2023年に向けてマシンを作り直せば、全く同じになってしまうのか? そういう点が疑問だ」
「(差別化が)十分でないと言っている訳ではない。2023年の早い段階で十分な差別化とその余地があるのかどうか、メディアも含めてみんなで見てみようという話だ」
当初は、各チームが同じような見た目になってしまうのではないかと危惧されていた2022年マシン。その最終的な判断は、2月の新車発表を待つしかない状況だが、FIAは多くのバリエーションが出るはずだと楽観視している。
FIAのシングルシーター部門を率いるニコラス・トンバジスは昨年、マシンの見た目の差別化について質問された際、鋭い目線を持った人々であればマシンが同じに見えることはないだろうと答えた。
「難しい質問だ。というのも、見る人がどのくらい専門的であるかによるからだ」とトンバジスは言う。
「現行版(2021年まで)のマシンに関しては、2019年に新規則の話し合いがあった際、白に塗られたマシンたちがチーム代表らに見せられたということがあった」
「その際、全員が全てのマシンを正確に判別できた訳ではなかった。だから、現在(2021年)のマシンもよく似ていて、どこが違っているのかを言うのは難しい」
「F1に十分に精通している人ならば、マシンを見分けることができるだろう」
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