F1 CEO、イギリスGPで”コース乱入”の気候変動活動家に激怒「命を危険に晒す、完全に無責任な行動だ」
F1のステファノ・ドメニカリCEOは、F1イギリスGP決勝レース中にコースへ乱入した活動家に対し、「誰も命を危険に晒す権利はない」と強く非難している。
写真:: Zak Mauger / Motorsport Images
F1イギリスGPの決勝レース中にコースへ侵入した活動家に対し、F1のステファノ・ドメニカリCEOは強く非難している。
コースに乱入したのは気候変動活動団体「Just Stop Oil」のメンバーで、ウェリントンストレートにかけられた橋のそばにあったフェンスを飛び越えて、コース上に座り込んだ。
レースは当時1周目の多重クラッシュにより赤旗が振られており、レースリーダーのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が活動家たちに出くわすまでに減速していた。
イギリスGPでは7月1日(金)の時点で、地元ノーサンプトンシャー警察は活動家がコース上で抗議活動を行なう可能性があるという”信用できる情報”を受け取ったと発表しており、実際にコース乱入を行なったことで7名が逮捕されたと声明を出した。
こうした混乱を受け、ドメニカリCEOは活動家たちの「完全に無責任で危険な行為」により「命が危険に晒された」と強く非難している。
「誰であれ、問題について発言する権利はあるが、人命を危険に晒す権利は誰にもない」
そうドメニカリは語る。
「今回の少数グループの行動は、完全に無責任で危険だった」
「我々は警察の素晴らしい対処に感謝しているが、ドライバーやマーシャル、ファン、そして彼ら(活動家)の身の安全を脅かすリスクについては満足してはならない」
ドメニカリはSky Sportsに対して「好きなように抗議すればいい」としながらも、今回の出来事は「見るに耐えない……それが私が言える最低ラインだ」と語っていた。
Police cars on the circuit
Photo by: Dom Romney / Motorsport Images
F1ドライバーたちは環境保護のために抗議を行なうことについては一定の支持を与えている一方で、活動家たちが選んだその手段については非難している。
ハミルトンは「地球のために戦っている人たちは大好きだし、彼らのような人たちがもっと必要だ」と語ったが、この発言についてチームは「ルイスは抗議する権利を支持する一方で、彼ら自身や他の人たちの安全を脅かす方法を選んだことについては支持していない」と説明した。ハミルトンはTwitterでこう付け加えた。
「サーキットに飛び込んで抗議を行なうのは止めてほしい。僕らはあなた方を危険に晒したくはない」
コース上に侵入した活動家の存在に気が付かなかったドライバーもいたが、スタートでハミルトンに交わされ4番手に後退していたシャルル・ルクレール(フェラーリ)はこう語っている。
「オレンジ色(のTシャツ)を着ていたから、マーシャルだと思ったんだ」
「確認して、何か書いてあったけど、読まなかった。僕らは速すぎたからね」
アルピーヌのエステバン・オコンは、こうした活動が増加していることを懸念している。
「僕のスピードはそれほど危険なモノではなかったけど、彼らはスタートで3ワイドとかになっているのを見たのかな。分からないけど」
「全仏オープンでも少し見たことがあるね。彼らのひとりを見たよ。フランスでもよく見るよ。一般道でも、高速道路でも沢山ね」
「その考えは理解できるけど、自分たちの命を危険に晒しているんだ。そんなのあってはならないよ」
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