ミカ・ハッキネン、インド期待の若手クシュ・マイニをバックアップ。メンターとしてF1に導く

2度のF1王者であるミカ・ハッキネンは、インド企業の支援を受けるFIA F2ドライバー、クシュ・マイニをメンターとしてバックアップする。

Valtteri Bottas, Alfa Romeo F1 Team, on the grid with Mika Hakkinen

 1998年と1999年にF1チャンピオンを獲得したミカ・ハッキネンは、現在FIA F2に参戦しているクシュ・マイニをメンターとしてバックアップするようだ。

 ハッキネンは、現在アルファロメオでF1を戦っているバルテリ・ボッタスの育成においても重要な役割を果たしたことでも知られる。今のF1では、マーク・ウェーバーが同郷のオスカー・ピアストリを支援し、実績を残している。

 優勝を経験するなどF1での経験豊富な者がバックアップすることで、若いドライバーはレースウィークエンドに必要なことに集中し、チーム内で自らの存在を確立する方法を学び、コミュニケーションを最適化することができる。またスポンサーとのつながりなど、ビジネス面でも強力なサポートになるだろう。

 インドのバンガロール出身の23歳であるマイニは、かつてF2を2シーズン戦い一時はハースF1の開発ドライバーだったアルジュン・マイニの弟だ。

 今年カンポス・レーシングからF2に参戦しているマイニは、シーズン前半にコンスタントにポイントを獲得していたが、シーズン後半は成績が伸び悩んでいる。アブダビでの最終ラウンドを残し、ドライバーズランキング11番手となっている。

 しかし、ハッキネンの指導を受け、彼のマネジメントのテクニックとプロセスを適用することで、2024年には上位に挑戦できるとマイニは信じている。

「来年からは、自分もチームもミカのおかげでより構造的なアプローチになると思う」

「サーキットでの栄養管理をしてくれるトレーナーや、レースウイークエンドに何かあったときの相談に乗ってくれるマインドコーチがいる。基本的にミカのやり方は、ドライバーの仕事をひとつに絞ることなんだ」

「僕は若い頃からミカを見てきた。彼がこのスポーツで成し遂げたことはすべて知っている」

「だから僕がF1に到達できると彼が信じてくれたということは、この15年間、僕たちが正しいことをしてきたということなんだ。ミカ・ハッキネンが自分の後ろに立っているというのは、大きな武器になるんだ」

 ハッキネンは「バルテリ・ボッタスがドライバーとして成長していくのを目の当たりにしてきた」と語った。

「そこから多くの経験を得たんだ。最近はクシュをフォローし、彼の能力やドライビングの才能を理解している。よりプロフェッショナルなレーシングドライバーになるために、一緒に成長するのはとても興味深い旅だ」

「F2での現状を忘れず、F1を我々の目標にしている」

 ハッキネンはマイニにコーナリングのテクニックを教えるような、ドライバーコーチにはならないだろう。一方でトップドライバーの生活、時間の管理、チームとのコミュニケーションをマイニに教え、ハッキネンがかつてマクラーレンのボスであったロン・デニスにやってもらったこと、つまりドライバーがドライビングと勝利に集中できるように、周りのすべてのことがうまくいくように配慮する役目を担うこととなる。

 マイニの日々のマネジメントは、アルピーヌのF1ドライバーであるピエール・ガスリーも担当しているギヨーム・ル・ゴフが担当する。

 ハッキネンは自らの役割について、「コミュニケーションと自分が持つネットワーク」というツールを活用することだと定義している。

「若い才能のあるドライバーの面倒を見る時、こうした財産は非常に強力だ。私はF1のアンバサダーを務めているし、1991年からF1の一員だ」

「この財産は、この若いドライバーを適切な時期に適切な場所に連れて行くことができるパワーになるはずだ」

「もちろん、インドは巨大で強力な国だ。私はインドから若いドライバーをF1に招き、(インドの)メガ企業を招き入れる機会を理解できるよう学んでいる。もちろんその逆もしかりだ。F1がインドと共に何を経験し、創造できるかを考えよう。私には美しいサクセスストーリーしか見えない」

「インドはとてもパワフルだろう。インド人全員にクシュ・マイニを知ってもらいたいし、インドのすべての人に彼を応援してもらいたい。彼がF1で勝者になるということを感じてほしい。もちろん、それには大変な努力と多くの犠牲が必要だ」

「このモーターレースの世界での経験から、私は正しいタイミングで正しいチーム、正しいパートナーと組み、正しい人々と物事に取り組むことが重要だと理解している」

 ハッキネンによると、マイニの次のステップに関する他の発表はまもなく行なわれるという。まだ今年のF2シーズンは終わっていないが、すでに来年に向けて準備が進んでいるのだ。

「ミカが僕の後ろについて、チーム全体が出来上がっているし、レースのことでストレスを感じる必要がなくなった。自分自身にとってとてもエキサイティングな時期だと思うし、まだ自分ができることのほとんどを見せられていないと思っている」

「来年はそれを見せられると思うと、とても楽しみだ」

 

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