F1王者ハミルトンとメルセデス、多様性向上を目指す共同慈善団体『Ignite』を立ち上げ

ルイス・ハミルトンとメルセデスF1は、モータースポーツにおける多様性の支援を目的として、共同のチャリティ活動を立ち上げたことを明らかにした。

F1王者ハミルトンとメルセデス、多様性向上を目指す共同慈善団体『Ignite』を立ち上げ

 ルイス・ハミルトンとメルセデスF1は7月27日、モータースポーツ界における多様性の向上をサポートするための共同慈善団体『Ignite(イグナイト)』の立ち上げを発表した。

 黒人差別問題や多様性の向上などの問題に対してハミルトンは以前から取り組みを進めており、昨年は“ハミルトン・コミッション”という組織を設立。今年7月には報告書が提出され、多様性向上に向けた提言や、その原因などについて論じられていた。

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『Ignite』はハミルトン、そしてメルセデスが共同で資金を拠出し、さらにハミルトンの個人財団である“Mission44”とも密接に連携していくことになる。

 発表ではこの共同慈善団体は、モータースポーツ業界に”多様な”才能ある人材が関与できるようになることを目指しており、黒人学生がSTEM(科学、技術・工学・数学)教科の教育を受けることに対する後押しや、モータースポーツ界でキャリアを積みたいと考えていてもその手段が無い才能とモチベーションに溢れた学生への経済支援など、様々なプロジェクトに取り組むとされている。

 ハミルトンはこの慈善団体の立ち上げに際し、次のようにコメントしている。

「メルセデスは長い間、モータースポーツ業界における多様性と包括性の向上という僕の願いをサポートしてきてくれた」

「Igniteを通じて、この目標を達成するために正式に協力できることになり、本当に楽しみにしている」

「多様性のある労働力というのは、さらなる成功というだけでなく、どの業界にとっても道徳的により正しいアプローチだ」

「ハミルトン・コミッションの調査結果は、この仕事を始めるにあたって素晴らしい基盤をもたらしてくれた。僕はIgniteがモータースポーツ界に明らかな変化を起こすことができると自信を持っている」

「15年間にわたって、僕はF1における数少ない黒人メンバーのひとりであり続けてきた。メルセデスとの仕事がより良い方向へと変えていくだろうことを、誇りに思っている」

 またメルセデスのトト・ウルフ代表も、Igniteの活動によって様々な才能がモータースポーツ業界に加わることを期待しているとコメントを寄せた。

「今日、Igniteの計画についてようやく話すことができ、嬉しく思う」

「今年はじめ、ルイスと共に共同プロジェクトを立ち上げるという我々の意向をお知らせして以来、我々の使命や狙いを明確にするために、水面下で多くの議論と作業が行なわれてきた」

「モータースポーツを広く開放し、より多様で包括的なチームとなることは、我々チームの価値観の基本だ。メルセデス・ベンツの全面的なサポートを受け、我々は社会にプラスの影響を与え、将来の世代がこの素晴らしいスポーツにアクセスし、楽しむことのできるプラットフォームを構築することを目指している」

「Igniteは我々のチームのアクセラレート25プログラムを補完するものだ。これらのプラットフォームを通じて、過小評価されている人たちからより多くの才能が我々のチームに加わり、広くモータースポーツ業界でキャリアを積むことを期待している」

 なおIgnite(イグナイト)とは、”点火する”という意味の英語であり、この慈善団体が多様性向上の流れに「火を付ける」ということを主張したネーミングであると思われる。

 

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