F1中国GP、最終戦前に2日間の日程で開催か? ベトナムGPは通常通り実施へ
開催延期となったF1中国GPを、ブラジルGPとアブダビGPの間に2日間の日程で行なうというプランが浮上しているようだ。


新型コロナウイルスの感染拡大により、4月19日に決勝が行なわれる予定だったF1中国GPは開催が延期となった。しかし、2020年のF1は史上最多の年間22レースという過密スケジュールということもあり、代替日程を確保するのは難しいと考えられている。
そんな中で現在検討されているのが、ブラジルGP(11月15日決勝)とアブダビGP(11月29日)の間に中国GPを開催するために、アブダビGPを1週後ろにずらすという計画だ。ただ情報筋によると、アブダビGPを順延せずにブラジル、中国、アブダビの3連戦を行なうという大胆なプランも検討されているようだ。
どちらにせよ、中国GPは11月22日に決勝を行なうという方向で検討されているという。そうなった場合、サンパウロから上海に1週間で機材を運ぶという物流上の問題が発生するが、その妥協案として考えられているのが、中国GPのレースウィークエンドを短縮するということだ。
フリー走行と予選を同日に行なうことで、グランプリウィークエンドを土曜、日曜の2日間に短縮することができるのだ。これには全チームの同意が必要だが、この厳しいスケジュールに支持を得られるかは不明だ。
とはいえ、コロナウイルスの蔓延がこれからどこまで続いていくのかは非常に不透明な状況であるため、このスケジュール変更についての進展はしばらくないかも知れない。
■ベトナムGPは通常通りの開催を断言
2020年のF1第3戦には、中国と同じアジア圏で行なわれるベトナムGPが組み込まれている。ただベトナム当局は、国民はコロナウイルスの猛威に脅かされていないと強く主張し、初開催となるレースを予定通り行なうと断言した。
ベトナムの地元メディアは2月18日、ベトナムGP開催日程の再検討を考えていないというベトナム当局のコメントを掲載した。また、ハノイの観光局長であるチャン・チュン・ユーはAFPに次のように語った。
「(ベトナムでの)F1レースは中止も延期もされない」
「これはいちスポーツイベントではあるが、ベトナムとハノイの観光に極めて大きな影響を与えるイベントなのだ」
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