ピットクルーは常に危険と隣り合わせ……F1ドライバー、狭いピット作業エリアの改善要求「いつか大事故になる」
フェラーリのカルロス・サインツJr.は、狭いピットレーンではチームのメカニックが危険に晒されていると語っている。
フェラーリのカルロス・サインツJr.は、F1は狭いピットレーンの安全性について検討する必要があると語っている。
サインツJr.は、オランダGPでアンセーフリリースによりペナルティが科されたドライバーのひとり。彼の場合は、ファストレーンを走るフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)の進路を妨害してしまった。
フェラーリはその前にサインツJr.に対して行なったピットストップでも、チームがタイヤ交換に手間取る中、後方に並ぶピットボックスから出たセルジオ・ペレス(レッドブル)に予備のホイールガンを踏まれるということアクシデントも発生していた。
【動画】相次ぐフェラーリの失態。今度はピットストップでミス連発|F1オランダGP
サインツJr.にはアンセーフリリースによりタイム加算ペナルティが科されることとなったが、ここには狭いピットレーンが影響していると考えている。狭いピット作業エリアでクルーに起こりうるリスクを懸念しており、次戦シンガポールGPも今季最もタイトなピットレーンのひとつとなる。
「確実に、シーズン中に狭すぎるピットレーン(があるサーキット)に行くことは、あまり語られていないことだ」
そうサインツJr.は言う。
「僕らはメカニックの安全を改善する必要がある。ピットストップ中、スーツとヘルメットを着用している彼らが80km/hで走るマシンたちの真ん中にいて、アクシデントやとても危険な状況から数センチのところにいるということを僕らは忘れている」
「ザントフールトは素晴らしいコースだと思うし、毎年行きたいと思う。ザントフールトやシンガポール、ハンガロリンクでレースを続けたいけど、ピットレーンが狭いと話にならない」
「僕らはもっとメカニックのこと、あそこがどれだけごった返しているのかを考えるべきだ。ただただ狭いんだ。僕らは安全性を改善する必要があると思う」
Carlos Sainz, Ferrari F1-75, in the pits
Photo by: Andy Hone / Motorsport Images
またサインツJr.は、セーフティカー出動時に複数台のマシンがピットレーンになだれ込む時が特に危険だと指摘している。
「僕らはよく、マシンの安全性やサーキットの安全性について話をする。でもピットレーンが狭いままで、特に複数のピットストップが同時に行なわれた時、いつか何か起きるんじゃないかと心配しているんだ」
グランプリドライバー・アソシエーション(GPDA)の会長を務めるジョージ・ラッセル(メルセデス)も、狭いピット作業エリアを見直す必要があるという意見に同意している。
「確かに、ザントフールトは狭すぎたから、何か手を打つ必要がある」とラッセルは言う。
「明白なことだ。ピットストップを行なう彼らはさぞ大変だろう」
「60〜80km/hでマシンが入ってきて、出るときには冷えたタイヤで急加速している。ああいうサーキットでは、何が解決策になるのかはあまり分からない。でも、より良い妥協点を見つける必要があるのは確かだ」
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